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メキシコの17歳人気YouTuber、マフィアのボスを馬鹿にしたことがきっかけで銃殺 タブーを犯して報復された事件を振り返る

 今回紹介する動画は、ゆっくりするところさんが投稿した『【2017年メキシコ】たった一枚の写真と動画でリアル人生終了…マフィアのボスを怒らせてしまったYoutuber【ゆっくり解説】』。
 メキシコの17歳のYouTuberが、SNS上で麻薬組織ボスを中傷した報復で銃殺されてしまったとされる事件について解説しています。

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魔理沙:
 今回は以前からリクエストがあった、YouTuberの事例を紹介したいと思う。

霊夢:
 ふむふむ。今回は炎上系の話題とか……?

魔理沙:
 炎上……だったらまだましだっただろうな……。これはとある海外のYouTuberが投稿した、たった1枚の写真と動画によって、その命を失ってしまうという、恐ろしい事例になる。

霊夢:
 えっ……投稿で命が?

魔理沙:
 早速本題に入ろうか。
 アメリカ合衆国、中央アメリカの間に位置し、メキシコ湾を臨む国「メキシコ合衆国」。太平洋側に位置し、マヤ文明の古代都市やチチェン、イッツァなどの古代遺跡や、スペイン統治時代の面影を強く残した街並みが多いこの国は、日本の約5.2倍の面積があり、日本とほぼ同じ数の人々が暮らしている。

霊夢:
 へぇ、国は広いけど意外と人口密度が低いのね。

魔理沙:
 また、日本では人口の約3.5人に1人が65歳以上と、高齢化がどんどん進んでいるが、その一方でメキシコは平均年齢が29歳前後と、非常に若い労働者にあふれた国としても知られている。

霊夢:
 わっか! 子供が多いのかしら?

魔理沙:
 ああ。最も人口が多いのは10歳から14歳で、全体の約9%を占めるほどだと言われている。地域によっては教育格差や経済格差があるものの、メキシコは世界有数の天然資源国でもあり、石油、塩田、銀、モリブデンの産地としての一面もあり、農水産業も盛んで、日本に輸入されるアボカド、ライムなどの95%以上は、ここメキシコで作られたものなんだ。

霊夢:
 へぇ~、そういえば、アボカドのシールにメキシコって書いてあるのみたことあるかも。

魔理沙:
 また、メキシコは古くから「マフィアが支配する国」として知られる一面もあり、1970年代から始まった、メキシコ政府と麻薬カルテルとの武力紛争は、2022年になった現在でも繰り広げられており、国内の治安問題が深刻化している。

霊夢:
 あ……そういえば、別の動画でもマフィア同士の抗争とかが凄い国っていってたもんね……。

魔理沙:
 さて、そんなここメキシコにも、近年ではスマートフォンやインターネットが各家庭に普及し、個人での情報発信が盛んになっていた。今じゃマフィアもSNSで人員を募集したり、取引を行ったりすることもあるらしいぜ。

霊夢:
 時代ねぇ……。

魔理沙:
 そして、国内からは動画配信を生業とする人々も登場し始め、今回の登場人物、「Aさん」もその1人だった。彼はメキシコの「ナボラト」という町に生まれ、父親を知らずに育ち、しばらくは母親と2人で暮らしていたが、そのうちに祖母に預けられ、祖母と2人の生活が始まる。しかし、彼の家庭は非常に貧しく、生活は決して楽ではなかった。

 彼はなんとかこの困窮した生活から逃げ出したいと日々考えるようになり、15歳になったころ、祖母の家から出て、自分の力だけで生きていくことを決意。

霊夢:
 貧富の差が激しい国だと、そういう人も多いんでしょうね……。

魔理沙:
 彼は単身家を飛び出し、隣町の「クリアカン」という町にやってきた。Aさんは、しばらくこの町で路上生活を続けつつ、洗車のバイトをしながら日銭を稼ぐ生活をしていたが、ある時から突然、とてつもない金額のお金を稼ぐことに成功する。

霊夢:
 えっ……路上生活からいきなり?

魔理沙:
 ああ。彼が17歳になったころ、Aさんは自身が持つスマートフォンを使って、テキーラなどの強いお酒を一気飲みしたり、クラブで自分が泥酔しているところなどを動画サイトで配信しはじめ、彼のその様子を面白がった視聴者たちによって、Aさんはたちまちネット上で人気者となった。

霊夢:
 そういうこと……過激系YouTuberじゃん。

魔理沙:
 まさにそんな感じだな。彼は一気にフォロワー100万人以上の大人気インフルエンサーへと変貌を遂げ、自らの行為で大金を稼ぐようになっていった。

霊夢:
 そんなことあるんだ……。

魔理沙:
 当然、彼の年齢で飲酒することは違法だったが、未成年であるのにもかかわらず、大量飲酒を行い、高級車を乗り回し、薬や本物の武器を使用する動画などの投稿もはじめ、その知名度が高まるにつれて、ミュージックビデオに出演するなど、様々な活動を行うようになっていった。

霊夢:
 そんな動画投稿してて、よく警察に捕まらなかったわね。

魔理沙:
 いや、彼は2017年8月に、1度未成年の飲酒により逮捕されているが、数日拘留されただけですぐに釈放され、また激しい飲酒動画の投稿を再開していた。

霊夢:
 一応逮捕されたことはあったんだ……。

魔理沙:
 だが、彼はこの逮捕も動画のネタにし、視聴者たちは面白がって、彼の人気はさらに加速していった。

霊夢:
 面白がるほうもどうかと思うわ……。

魔理沙:
 まぁな……。彼は毎晩国内の高級バーや、クラブに出入りし、そこで大量の薬やお酒を飲み、泥酔する様子などを配信していた。

霊夢:
 まだ10代なのにとんでもない生活してるわね……。

魔理沙:
 が、彼はある日行った軽率な行動によって、恐ろしい死に方をしてしまうことになる。

霊夢:
 えっ……ドキドキ……。

魔理沙:
 2017年12月9日。Aさんはいつものように動画配信を始めたが、この時はかなり泥酔しており、カメラに向かって地元マフィアの事について、文句を言い始めた。

霊夢:
 イヤナヨカーンが……。

魔理沙:
 そして、あろうことか彼は、メキシコで2番目に大きく、また凶悪な組織「B」のボスを侮辱する動画と写真をSNSに投稿してしまった。

霊夢:
 マフィアに喧嘩売ったの!?

魔理沙:
 そう受け取られても仕方のない内容だった……。このマフィア組織「B」は、当時結成10年程度の比較的新しい組織ではあったものの、「人数でこそメキシコで2番目だが、残忍さはメキシコ1だ。」と言われており、アメリカで現在流通しているクスリの約3分の1は、この組織が製造・販売していると言われている、地元では知らない人はいない組織だった。

霊夢:
 絶対敵にしちゃダメなやつーーー!!!

魔理沙:
 この組織のボスは、ほとんど人前に姿を見せず、メキシコ・アメリカ政府から多額の懸賞金がかけられていたが、逮捕には至っていなかった。Aさんはこのボスの事を揶揄し、馬鹿にする内容を投稿すると、その瞬間から写真と動画がネット上で拡散されて行った。

霊夢:
 まさかそれで……。

魔理沙:
 それから約2週間が経過したころ。AさんはSNS上で「今夜グアダラハラのバーに飲みに行くぜ」。「俺に会いたい奴らはバーに来な」と投稿し、いつものようにバーの中で、ボトルのお酒をがぶ飲みしていた。すると、そこに複数人の男性が突然押しかけ、彼に向って銃口を向け、その引き金を順番に引いていった。

霊夢:
 イヤアアアアアァァァァアアアア!!!

魔理沙:
 店内で激しい爆発音が鳴り響き、Aさんは体中穴だらけになり、その場に倒れた。その後、すぐに警察や救急車が到着し、Aさんは病院に搬送されていったが、間もなく死亡が確認された。彼は体のいたるところに弾丸を受けており、すでに手遅れ状態だった。

 そして、警察が現場に駆け付けたころには、すでに襲撃した男たちは姿を消しており、実行犯の特定は現在でも行われていないという。しかし、Aさんが数週間前にマフィアのボスを馬鹿にする動画と写真を投稿していたことから、実行犯らはマフィア組織「B」の人間だと考えられており、現在でも捜査が続けられている。

霊夢:
 そんなの絶対マフィアを怒らせたからでしょ……!

魔理沙:
 ああ。犯人が逮捕されていない以上、はっきりとしたことはわからなかったが、そう考えるのが自然だろう。こういったマフィア組織というのは、「メンツ」を最も大事にするといわれており、Aさんがやっていたのは、その中でも1番タブーとされていた、ボスの事を馬鹿にするという、恐ろしい行為だった。

 しかし、Aさんは事態の深刻さを理解しておらず、自分の居場所を自ら発信し、バーで飲んでいることを世界中に知らせてしまった。

霊夢:
 あの投稿で場所がわかったんだ……。

魔理沙:
 恐らく、Aさんがボスを馬鹿にする投稿を行ってから、組織の人間たちはAさんの居場所を特定しようとしており、そんな中、本人からの発信があったため、この日に報復が実行されたんだろう。

霊夢:
 まさかこんなことになるって思わなかったんでしょうね……。

魔理沙:
 ああ。Aさんは当時まだ17歳。多額のお金とその人気で、気が大きくなっていた部分もあったのかもしれないが、彼の軽率な行動が、その人生に幕を下ろす恐ろしい結果を招いてしまったんだ。

霊夢:
 口は災いの元って昔から言われてるけど、なんかそれの現代版って感じね……。

魔理沙:
 そうだな。SNSや動画サイトは気軽に自分の事を発信し、他人と交流できる素晴らしいものではあるが、その使い方を間違えれば、今回のような恐ろしい事態を招いたり、その後の人生が変わってしまうような、炎上事件に発展してしまうことも少なくない。

霊夢:
 日本じゃ中々こんな事件はないかもしれないけど、私たちもSNSを使うわけだし、他人事だと思わないで、発言には気を付けないとね……。

魔理沙:
 ああ。コメント欄などもそうだが、ネット上の投稿というのは、完全に匿名で行えるものではないし、言葉を投げかけた先には、必ず生身の同じ人間がいるということも、忘れてはいけないことだ。

 

 この解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してください。


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【2017年メキシコ】たった一枚の写真と動画でリアル人生終了…マフィアのボスを怒らせてしまったYoutuber【ゆっくり解説】

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