意外としらない臓器「副腎」ってなに? 生命維持に不可欠なホルモンをつくる「副腎」の機能や関連病などをさっくり解説
今回紹介する、えーりんの医学ちゃんねるさんが投稿した『【3分でわかる】副腎って何?解剖・機能・病気を解説【ゆっくり解説】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、副腎の場所や機能、代表的な疾患について解説していきます。
副腎の構造と働き
えーりん:
今回は副腎の解説動画ね。
魔理沙:
まず副腎ってどこにあるんだ?
えーりん:
副腎は腎臓の上にあって、大きさは3~4cmくらいね。すぐ下にある腎臓とは、同じ脂肪や筋膜で覆われているわ。
霊夢:
じゃあ腎臓と同じようなことをやっているのか?
えーりん:
それが働きが全然違うの。副腎って簡単に言うと、「生命の維持」に役立っているわ。構造的に大きく皮質と髄質の2層に分かれているの。
霊夢:
それぞれで働きが違うのか。
えーりん:
そうなの。いろいろなホルモンを出しているわ。有名な方だと髄質かしら。
魔理沙:
髄質は何を出しているんだ?
えーりん:
ドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンって物質を出しているわ。これらは交感神経系を活発にしているの。これによってこんなことをしているわ。
霊夢:
全部聞いたことある名前だ。
えーりん:
実はこの3つって、同じチロシンっていうアミノ酸からできていて、「カテコールアミン」ってひとくくりにされることもあるわ。
魔理沙:
なるほどな。副腎皮質は何をしているんだ?
えーりん:
皮質も細かく3つに分かれているの。表面から球状層、束状層、網上層っていうの。
魔理沙:
なんか難しいな。
えーりん:
名前は全然覚えなくていいわ。でもそれぞれ、こんなホルモンを出しているの。
魔理沙:
すごいな。3種類もあるのか。
えーりん:
そうね。まずはアルドステロンは血液の量を増やして、血圧を上げるの。2つ目のコルチゾールは、とにかくたくさんあるの。ざっとこんなものがあるわ。
このコルチゾールって、ストレス応答ホルモンとも言われていて、それに対応するような働きになっているわ。ちなみに、いろいろな病気で「ステロイド」って薬が出てくるんだけど、それが主にこのコルチゾールの成分なの。
魔理沙:
いろんな使い方があるんだな。
えーりん:
最後3つ目がアンドロゲンね。これはいわゆる「男性ホルモン」よ。副腎の働きはざっとこんなものね。最後に副腎の病気を紹介するわ。まずはアルドステロンが過剰になる原発性アルドステロン症ね。
魔理沙:
これは血圧を上げすぎるのか?
えーりん:
そうね。あとは血中のカリウムも下がるから、その症状も出てくることがあるわ。
2つ目がコルチゾールが過剰になるCushing症候群ね。
魔理沙:
原因はなんなんだ?
えーりん:
副腎の腫瘍だったり、ただただ単純にコルチゾールがたくさん出てしまったり、あと他にも肺がんなどが原因になることもあるの。
霊夢:
たくさんあるんだな。
えーりん:
そうなの。3つ目は副腎皮質ホルモンが不足するAddison病ね。3つのホルモンが全体的に不足することが多くて、低血圧や高カリウムなどが見られるわね。
魔理沙:
副腎髄質の病気はないのか?
えーりん:
あるわ。それが最後の褐色細胞腫ね。これは高血糖、高血圧、代謝亢進、頭痛、発汗の5つの症状が特徴的よ。
魔理沙:
副腎って思っていたより腎臓と色々違って驚いた。
えーりん:
そうね。構造的には「副」だけど、機能的には人間に不可欠なのよね。
生命の維持に不可欠なホルモンをつくりだしている副腎。より詳しい解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。