「トーストが床に落ちるときはバターを塗った面が下になりやすい」本当なのか? 人々を笑わせ考えさせた研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」のハチャメチャな世界【ニコニコ超会議2022】
「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、ユーザーが主体となりネットとリアルで開催されるニコニコ最大のイベント「ニコニコ超会議2022」。
3年振りのリアル開催となった幕張メッセ会場ではさまざまな企画が催されていました。本記事は会場で見つけた「超イグ・ノーベル賞の世界展」をピックアップ。キャッチフレーズは「人々を笑わせ考えさせた研究」。どんな研究内容が発表されているのか、紹介していきたいと思います。
情熱をかけた風変わりな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」
ノーベル賞のパロディーとしてマーク・エイブラハムズ(英語版)が1991年に創設した賞。それが「イグ・ノーベル賞」です。
社会的評価など気にとめず、情熱をかけた風変わりな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」のハチャメチャな世界。そんな世界をわかりやすく解説してくれるのが、このイグ・ノーベル賞公式展示「超イグ・ノーベル賞の世界展」です。
ブースには多くの人が詰めかけ、「糸電話と携帯電話の組み合わせ」、「人間の歯をギアに作られた歯車」、「牛のフンからバニラアイスクリーム」といった風変わりな発明品や研究に笑わされつつも、その真剣に取り組まれた情熱に心打たれていました。
今回の展示「超イグ・ノーベル賞の世界展」では、貴重な実物展示だけでなく、「受賞研究体験コーナー」が設けられています。
まずご紹介したいのは、“トーストが床に落ちるときはバターを塗った面が下になりやすい”という「マーフィーの法則」を検証した研究。
この体験も凝ったもので、食品サンプルなどではなく、実際のトーストをシリコンで固めたものが用意されているそうです。
そして、そんなトーストを落としてみると…、ホントにバター面が下に!
次にご紹介するのは、話のウザいヤツを、狙い撃ちできる「スピーチジャマー」。
こちらは、自分の喋った言葉がタイムラグを置いて自分に返ってくるため非常に喋りにくくなり、結果的に喋るのをやめてしまうという発明品とのこと。
実際に体験してみると…、確かに長く喋ろうとは思えない不思議感覚に襲われます。
ちなみにこちらの「スピーチジャマー」、受賞時の実物は展示を繰り返すうちに無くなってしまい、現在の物は博士の研究をもとに監修された二代目なのだとか。
この“ゆるさ”もイグ・ノーベル賞の大きな魅力と言えるのかもしれません。是非皆さんも現地で様々な研究に笑い、そしてイグ・ノーベルな体験をしてみてください。
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