無能扱いされる剣士はじつは最強で? 『黒猫の剣士』はブラックパーティを「もう辞めます!」から始まる無双ファンタジー
ニコニコ漫画「水曜日はまったりダッシュエックスコミック」にて掲載中の『黒猫の剣士 ~ブラックなパーティを辞めたらS級冒険者にスカウトされました。今さら「戻ってきて」と言われても「もう遅い」です~』は、類いまれな剣技を持つ“無能”少年の冒険譚です。
長らく不遇な扱いを受けていた主人公。その秘めたる実力が、彼の戦いぶりを目撃したある人物の口からつぎつぎと語られていき……!?
果たして少年は、大陸最強の女魔術師との出会いの先で何を成し遂げるのか。ロマン溢れる展開にご注目ください。
原作:妹尾尻尾(@sisters_sippo)
漫画:そら蒼(@soraao27)
キャラクター原案:石田あきら(@Akira_Ishida)
愛刀を勝手に売られてしまう主人公
夜な夜な宿屋で洗濯に勤しんでいたのは、ナインという15歳の少年です。
ナインは冒険者になってからまだ日が浅く、肝心の魔力値も限りなく0に近い1の“無能”。
そのため、パーティではもっぱら雑用を押しつけられており……。
戦闘時のポジションとしても、何かと危険度の高い前衛(アタッカー)を担当。
つまりは捨て石扱いということなのでしょうが、そんな重要なポジションに新人を置いていて大丈夫なのか……?
ともあれ、ナインは妹のようにかわいがっている猫のエヌとともに、今日まで生き抜いてきたのでした。
そんなナインに招集をかけたのは、パーティリーダーのアイラスという男。
女を侍らせ酒を楽しんでいたアイラスは、ナインを呼びつけるなり彼の愛刀を売り払ったと告げてきます。
しかも、言うにこと欠いて「売ったが大した金にならなかった、反省しろ」とは何たる横暴!
父の形見でもあった愛用の黒刀を売られたと知り、茫然自失となるナイン。
これまであの刀によってパーティに貢献してきたのに、武器がなければもう戦うことはできません。
パーティにとって無価値となればもう冒険者ではいられない――その事実は彼にとって、亡き父との約束を果たせなくなるのと同義でした。
当然のごとくアイラスに詰め寄るナイン。しかしアイラスは、なぜかナインを責め立てます。
どうやらアイラスが腹を立てていた理由は、“閃光のダリア”というS級冒険者との一件にあった模様。
この日、ナインはかの大陸最強の攻撃魔術師の前で失態をさらし、ポーションまで恵まれる事態になっていたというのです……。
「もう辞めます!」
日中のダンジョン攻略にて、後衛のアイラスが無策に突っ込んだところをカバーしたナイン。
モンスターの一撃を受けた彼は、突然現れた“閃光のダリア”からポーションを口に突っ込まれたらしく。
S級冒険者の前で見栄を張りたかったと見えるアイラスは、腹の虫が治まらずナインに土下座を強要。
そのときナインの横にいたエヌが、まるで自分を見下すような目をしていたことに気付いたアイラスは……。
あろうことか、エヌを思いっきり蹴飛ばしてしまいます!
目の前で吹っ飛ぶ妹。さすがにこの暴挙には、ナインとて黙ってはいられず。
つぎの瞬間、ナインは渾身の右ストレートをアイラスの顔面にたたき込んでいました……!
もはやパーティにいられなくなることは確実ですが、大切なものを傷つけられるような居場所など願い下げ。
結局ナインは、どうせクビにされるならと決意に満ちた表情で「もう辞めます!」と宣言。
そんな彼の姿を、エヌはまるで一皮むけた弟を前にしたような満足げな表情で見つめるのでした。
ちなみにエヌは、アイラスごときの蹴りなどたやすく回避していた模様。いやはや有能。
新たな一歩を踏み出したナインと、突然の来訪者
さて、今日までの恩はあれどこの腐りきったパーティを辞めるとなれば善は急げ。
ナインはアイラスの「持ち物はすべて置いていけ!」という要求にも、まあ別にいいやとばかりに従ってみせます。
かくして、武器はもとより防具や装備の一切を捨て去ったナイン。
着の身着のままで宿屋を飛び出していく彼ですが、何もかも終わったわけではありません。
しばらくはひもじい暮らしになるのも覚悟ですが、それでも冒険者として生きていくことは諦めない。
「“竜”を殺せ」という父の遺言を果たすため、ナインは新たな一歩を踏み出すのでした。
……すると、そんな彼のことを待ちかねていたように、ひとりの女性が立ちはだかります。
彼女はまさに、“閃光のダリア”その人! 「うちに来ないか? 少年!」とはいったいどういうことなのか!?
先ほども話にあった通り、この日ダリアはアイラス一行とダンジョン内でかち合っていました。
その際、目に留まったのは“エビル・トロール”の攻撃を華麗にさばく前衛の剣士の姿。
刀から何からすべてを漆黒に染めたその少年の正体は、紛れもなくナイン。
しかし、暗い瞳で敵を見据えるその姿には、ふだんの温和な印象はまるでありません。
ナインは脱力した一振りで、“エビル・トロール”の巨大な棍棒を両断。
魔術を乗せたいわゆる“魔法剣”を使ったようですが、一連の所作にはダリアでさえも隙が見つからず。
連携もへったくれもない孤軍奮闘な状況をものともせず敵に迫るナイン。ひょっとしたら彼の剣技は自分をも超えるかもしれない……。
そう感じたダリアは、この黒猫のような少年にみるみる心を奪われていくのでした。
まさか“無能”のナインがこれほどの実力を秘めていたとは。果たしてダリアとの出会いが彼に何をもたらすのか!? 気になる続きは、ぜひ掲載ページをチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『黒猫の剣士 ~ブラックなパーティを辞めたらS級冒険者にスカウトされました。今さら「戻ってきて」と言われても「もう遅い」です~』より)
ニコニコ漫画で『黒猫の剣士 ~ブラックなパーティを辞めたらS級冒険者にスカウトされました。今さら「戻ってきて」と言われても「もう遅い」です~』を読めるのはこちら
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