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脱獄犯が戸籍を偽って裁判官に成り上がり!? 「渡邊魁」映画のような波乱万丈の人生をじっくり解説

 今回紹介する、ゆーかり雑学解説さん投稿の『【ゆっくり解説】脱獄犯から裁判官になった男 渡邊魁』という動画では、脱獄犯となった男が別人になりすまし、裁判官まで成り上がった波乱万丈の人生について解説を行っていきます。

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脱獄囚から戸籍を偽り裁判官へ

魔理沙:
 今回は脱獄犯から裁判官になった人について解説していこう。

霊夢:
 禁錮以上の刑になった人は裁判官になれないのよ。

魔理沙:
 よく知っているな。裁判所法46条第1号の定めによって、禁錮刑以上になった人は裁判官になれない。しかし法の網目をくぐって、脱獄犯から裁判官にまでなった男。その名は渡邊魁。

 渡邊魁は1859年、安政6年に島原藩士の長男として江戸で生まれた人なんだ。商法講習所という、一橋大学の前身になった場所で勉強した渡邊は、卒業後に三井物産に就職、金銭の出納担当として働いていたんだ。

 明治13年、当時長崎支店で働いていた渡邊は、当時の支店長から検印を盗んで出納帳を改ざん。460円横領した罪で終身懲役つまり一生懲役という厳しい判決が出たんだ。

霊夢:
 横領はよくないけど、たった460円で終身懲役は厳しいんじゃないの?

魔理沙:
 今とは貨幣価値が違うからな。当時の公務員の初任給は月に8~9円ぐらいだから、460円だとだいたい920万くらいだな。

霊夢:
 思ったより少ない金額ね。でもそもそもなんで横領なんてしようと思ったの?

魔理沙:
 風俗にはまってしまったからなんだ。長崎監獄に服役した渡邊は、監獄のルールを守らず獄則違反を繰り返していたから、明治14年7月7日、監獄としてはより重い三池集治監に移送。ここではつらい炭鉱作業をさせられることになったんだ。

 ここで一生重労働は嫌だと考えた渡邊は脱獄を決意し、3週間後の28日に看守の目を盗んで脱獄に成功したんだ。その後、大分県に潜伏していた渡邊は、父の元へ相談に行ったんだ。

 すると父親は「名前を変えて別人としてやり直せ」といい、戸籍を捏造し、叔父の幼名の「辻村庫太」を名乗らせ、名乗らせ新しい人生をスタートさせたんだ。

霊夢:
 父親もなかなかぶっ飛んでるわね。

魔理沙:
 明治15年、辻村と名前を変えた渡邊は、大分始審裁判所、竹田治安裁判所の雇員として採用されて、イケメンで頭の良かった渡邊は上司にも気に入られていたので、明治16年12月、雇員から裁判所書記に昇任。

 明治20年には判事試験に合格して、明治23年の10月にはついに判事にまでなったんだ。

霊夢:
 脱獄犯だけどすごいじゃない。頭が良くてイケメンだったら、やっぱり人生うまく行くのね。「ただしイケメンに限る」って言葉もあるくらいだし。

魔理沙:
 しかし、いい時間は長くは続かない。辻村判事と渡邊の顔が似ているという噂が流れていたんだ。しかも辻村判事と渡邊の父親が同居していることもあって、密かに内偵が行われていたんだ。

霊夢:
 顔が似ているだけならまだしも、父親と同居していたらさすがに疑うわよね。

魔理沙:
 明治24年、2月18日、出張中の旅館で渡邊は捕縛令状が執行、身柄を拘束されてしまったんだ。

 最初は自分が渡邊魁であることを否定していたんだけど、取り調べをされるとついに自身が逃亡中の脱獄犯「渡邊魁」であることを認め、4月11日長崎地方裁判所で「官文書偽造行使」の罪で懲役6年の有罪、再び服役することになったんだ。

霊夢:
 確か、渡邊って終身刑で捕まっていたのよね? しかも脱獄までしたのよ? 懲役6年は少ないでしょ。

魔理沙:
 そう、話はここでは終わらないんだ。明治25年の4月11日、大審院検事が違法な裁判であるとして非常上告。この上告を受けて大審院の刑事部は逆転無罪判決を出したんだ。

霊夢:
 でも無罪って理由は何なのよ?

魔理沙:
 渡邊は東京府本所区の区長に対して、辻村庫太と虚偽の陳述をしたけれど、戸籍簿の記入自体は官吏、つまり役所の職員が行ったものなので、官文書偽造にはならないという理由なんだ。

 無罪判決を受けた渡邊魁は1年で釈放。

霊夢:
 ちょっと待ってよ! 官文書偽造は無罪でも、横領と脱獄の罪が残っているでしょ。

魔理沙:
 そのふたつの罪については、すでに時効になってしまっていて、罪に問われることはなかったんだ。

霊夢:
 本当にそれでいいのかしら。これが完全犯罪というのかしらね。

魔理沙:
 出所した渡邊は長崎の島原に行き、字が上手いという特技を生かして、看板書きや代筆業などをして余生を過ごしたんだ。そして大正11年12月26日、長崎の自宅で死去したんだ。

霊夢:
 逮捕されて脱獄までした人が裁判所の判事になって、しかも最後には無罪まで勝ち取るって、相当の運の持ち主ね。

魔理沙:
 まあこれは明治時代だったからできたことだろうけど、この渡邊魁の話はいろいろな小説や芝居にもなっているくらい有名だから、知っている人も多いかもしれないな。

 エリート人生から逮捕、脱獄、裁判官に成り上がるという波乱万丈の人生を紹介しました。解説をノーカットでご覧になりたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】脱獄犯から裁判官になった男 渡邊魁

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