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数百回に渡る“無言電話”の犯人は仲良しの隣人!? 平穏な生活を奪った「悪魔の隣人トラブル」の恐怖

 今回紹介する、ゆっくりするところさん投稿の『【2006年イギリス】突然始まった悪魔のような嫌がらせの数々…【ゆっくり解説】』という動画では、イギリスの50代以上限定の居住地区「リタイヤメントパーク」で暮らす女性が巻き込まれた隣人トラブルについて解説を行っていきます。

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嫌がらせの犯人は仲良しの隣人だった

魔理沙:
 今回紹介するのは、ご近所づきあいに関する事例だ。内容的には非常に身近というか、誰にでも起こりうるものとなっている。

 今回も例によってその紹介の一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。それにこれはあくまでも事故の概要を伝えるものであり全ての事柄を詳細に正確に解説する動画ではない。

 なので、以上のことを理解し了承できる人のみ視聴を続けてくれ。それじゃ早速本題に入ろう。

 イギリス中西部に位置する町 「ラドロー」。ここは古くから城下町として栄え、ノルマンの辺境貴族たち、ウェールズ公によって統治された街。市内には11世紀後半に建設された古いお城なども存在し、現代は市場の街として有名なところだ。

 そしてここラドローには、「リタイヤメントパーク」と呼ばれる、50代以上の人たちだけが暮らせる住宅街があった。

霊夢:
 へー、そんな所あるんだ。

魔理沙:
 ああ、ここには主に仕事を辞め、穏やかな老後を過ごす人たちのための街だ。今回のAさんも、リタイヤメントパークに静かに暮らす主婦だった。

 彼女は仕事を辞めた後、夫と愛犬と共に、ここで庭付きの家に暮らし、毎日趣味を楽しんでいた。彼女の趣味はガーデニング。

 Aさんはここに暮らすようになってから、主婦仲間と共に勉強し、家庭菜園やガーデニングをはじめ、花に囲まれながらのんびりと老後を過ごしていた。

霊夢:
 いいなぁ。理想的な老後の過ごし方ね。

魔理沙:
 そうだな。お隣さんとの関係も良好で、気の合う仲間や愛する夫と過ごし、何の不満もない幸せな生活だった。2006年のある日、Aさん宅に謎の無言電話がかかってきた。

 これまでこんな電話がかかってきたことはなかったが、Aさんは特に気に留めることもなく、夫に相談もせず放置していた。しかし、それは次の日も、そのまた次の日も続き、約5日間で昼夜問わず数百回以上もかかってくるようになった。

霊夢:
 ええええええ! ちょっと普通じゃないわよ。

魔理沙:
 それに、庭の手入れをしている時や買い物に出かけるときなど、妙に視線を感じるというか、誰かに見張られているような気配のようなものを感じるようになっていた。

霊夢:
 それってストーカーじゃ?

魔理沙:
 Aさんも最初はそれを疑ったが、老後静かに暮らす自分に、ストーカーなどつくはずがない。身に覚えは全くなかった。

 だが連日かかってくる異常なほどの無言電話に頭を悩ませたAさんは、このことを夫、そして警察に相談することにした。その後、警察から電話局に紹介し、発信元を調べてもらうことになった。

 それから約2ヶ月後、ようやく電話会社から発信元の詳細が送られてきた。

霊夢:
 結構かかったわね。

魔理沙:
 その封筒の中身を見てみると、しっかりと発信元の電話番号が記されている。Aさんは自分の電話帳からその番号を検索してみた。すると驚愕の事実が判明した。なんとその番号は隣に暮らす女性Bさんの家のものだった。

霊夢:
 お隣さんって、仲良しの?

魔理沙:
 そう。実はこの嫌がらせをしていたのは仲の良い隣人Bさんだった。

霊夢:
 仲良しなのにどうして?

魔理沙:
 Aさんはこの隣人であるBさんと非常に仲が良かった。約1年ほど前から隣に引っ越してきた女性で、引っ越しの挨拶をしてから意気投合し、すぐに仲良しになった。

 毎日のように顔を合わせ、お互いの家に行き来したり、お茶をして一緒に買い物に出掛けたりするほど良好な関係を築いていた。

霊夢:
 嫌がらせする要素が全く無いけど?

魔理沙:
 そんな2人だったが、あることをきっかけにBさんはAさんに対して憎悪を抱くことになってしまう。Bさんが引っ越してきて半年が経ったある日 、Aさんに新しい趣味ガーデニングができた。

 それ以来、Aさんはガーデニングに夢中になり、それまでのようにBさんと出かけたりお茶を楽しむ時間が徐々に減っていき、一緒にいる時間はほとんどなくなった。

 それを彼女は裏切られたと感じ、無言電話をかけたり、Aさんのことを監視するようになっていった。Aさんが他のガーデニング仲間と楽しそうに過ごしているのを見て嫉妬に駆られたんだろう。

 それもあって、Bさんは自分だけが仲間外れにされたと思い込み、このような嫌がらせを始めていた。無言電話をかけていた張本人が 隣人だと分かると、Aさんの夫はすぐに警察に被害届を出した。

 この被害届は受理され、警察が介入。Bさんには慰謝料として日本円にして約2万円の罰金が命じられた。

霊夢:
 被害届を出したのはいいけど、その後もそこで暮らさなきゃいけないのがキツイわね。

魔理沙:
 そう。実はこの後こそが問題だった。警察に被害届けを出したことで、Bさんは逆上、逆恨みによってさらに嫌がらせが過熱してしまった。

 Bさん宅からAさんの家の中を望遠鏡で監視したり、出かける際には後ろからついて行って何をするのか観察されたり、常に見張られているような状態になってしまった。

霊夢:
 完全にストーカーじゃないの! っていうかそんな異常行動してたら他のご近所さんからも変な目で見られるんじゃないの?

魔理沙:
 それがなんというか、Bさんは非常に外面のいいタイプで、Aさんに向けるような闇の感情を一切他では出さず、他の住人は彼女の異常性に全く気がつくことができなかったそうだ。

 それに被害者であるAさん自身も、この問題をあまり大きなことにしたくないと思っていたことも影響していた。夫と警察以外にこの被害のことは話していなかったし、最初に夫が被害届を出そうとした時も止めていたくらいだったそうだ。

 だがAさんに対する嫌がらせは日を追うごとにひどくなっていき、ついには彼女に向かって直接「死ね!」「裏切り者!」など、事あるごとに悪態をつくまでになってしまっていた。

 この状態は約4年間も続き、ネズミの死骸をポストに入れられたり、飼っているペットのふんを庭に投げられたり、恐ろしい嫌がらせが続いていた。

霊夢:
 最悪……。

魔理沙:
 その頃にはAさんもかなり疲弊し、精神科を受診しているほどだった。しかも夫にすい臓がんが発覚。これはすでに末期であり、助かる見込みがないことも分かった。

霊夢:
 うわぁそんなことまで。

魔理沙:
 夫の病気が判明すると、息子であるCさんがよく家に来てくれるようになった。

 Aさんはこの時まで心配をかけないように、例の嫌がらせのことを息子には黙っていたが、夫の病気のこともあり精神的にも限界だったため、ついに隣人であるBさんのことを打ち明けた。

 話を聞いたCさんは、嫌がらせの証拠を抑えるため、母に向かってBさんが悪態をつく様子を隠れてカメラで撮影。警察に被害届とともに提出した。

霊夢:
 息子さん優秀!

魔理沙:
 そのかいもあって警察はBさんに対してAさん一家に二度と近づかないという書面にサインさせることに成功した。

霊夢:
 よかった。これでようやく安心できるわね。

魔理沙:
 いや、そんなことでBさんの嫌がらせは終わらなかった。それ以降もAさん夫婦は隣人の無言電話や悪態に悩まされ続け、それから2年後、夫はすい臓がんによってこの世を去った。

 その後、息子のCさんは母にこの家を出て一緒に暮らそうと提案したが、Aさんは夫との数多くの思い出が残るこの家を離れる気にはなれず、その提案を断った。

 そこでどうしても母のことが心配だったCさんは、自分もこの家で暮らし母のことを守ることを決めた。

霊夢:
 息子さん、いい子すぎる。

魔理沙:
 息子との2人暮らしが始まってしばらくすると、ある事件が発生した。隣人Bさんが飼っていた犬が、Aさん夫婦の愛犬を襲っていたんだ。

 息子のCさんが母親のAさんにぴったりとくっつき、常に守るように行動するようになっていたため、Bさんは今までのように直接罵倒したり悪態をついたりする嫌がらせができなくなったため、今度は彼女の愛犬を自分の犬に襲わせていたんだ。

霊夢:
 なんてことするのよ。

魔理沙:
 Cさんはこの様子を見てすぐに庭に飛び出し、Aさんの犬を捕まえて救出した。すると、それを隣の家の塀越しに見ていたBさんが塀を乗り越え、ハサミを片手にCさんに向かって襲いかかってきた。

霊夢:
 いやぁー!

魔理沙:
 それを見てAさんはすぐに警察に通報。CさんはBさんと格闘になったが、はさみを蹴り飛ばし庭の地面にねじ伏せた。その直後、警察が到着しBさんは逮捕。幸いどちらもけがはなかった。

霊夢:
 よかった。

魔理沙:
 ついに逮捕された悪魔のような隣人Bさんは、傷害容疑やストーカー行為などによって裁判にかけられたが、実刑を受けることはなくリタイヤメントパークからの退去を命じられるにとどまった。

霊夢:
 あれだけいろんなことしてたのに、その程度の罰になっちゃうのね。

魔理沙:
 ああ、明確な証拠があるのはこのときの傷害だけだったこともあったんだろう。だが、これでようやくAさんに本当の平穏が訪れた。

 Bさんはリタイヤメントパークから退去し、その後二度とこの家に訪れることを禁止され、Aさん一家にも近づくことができなくなった。もしそれを破って近づき、通報されれば、即逮捕される。

霊夢:
 よかった。

魔理沙:
 Aさんはその後も息子とこの家に暮らし、精神も徐々に回復。今は穏やかに、息子と犬と、再開したガーデニングの花々に囲まれ幸せに暮らしているという。

霊夢:
 まさかこんなことにまでなるなんて。

魔理沙:
 こういったストーカー行為や嫌がらせでの被害は、わが国でも大小含め多くの人が苦しんでいる。

霊夢:
 人はどこで恨みを買っているかわからないってよく言うけど、本当にそうなのね。

魔理沙:
 ああ。この事例の場合は、Bさんの被害妄想や勝手な思い込みで恨みを買ったような形であり、Aさんには全く非がなかったかもしれないが、人はほんの小さなこと少しのきっかけで、このように悪魔のように恐ろしい存在になってしまうこともあるんだ。

霊夢:
 私も恨みを買わないように気をつけよう。

魔理沙:
 身に覚えがなかったとしても、万が一こういった嫌がらせの被害に遭ってしまった場合は、すぐに専門の相談所や地元警察などに相談しよう。ネット上での嫌がらせの場合も同様だ。

霊夢:
 とにかく一人で抱え込まないことが大事だそうね。

魔理沙:
 ああ。ひとりで抱え込むと精神的にも良くないからな。まずは周りの人間を頼り、その後で警察や行政に相談するのもいいかもしれない。

 良好な関係を築いていた隣人が、ある日を境に敵になる。いつ、どこで人の恨みを買うかわからないというのが、よくわかる事例でした。解説をノーカットでご覧になりたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【2006年イギリス】突然始まった悪魔のような嫌がらせの数々…【ゆっくり解説】

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