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『ドラクエ3』”なんでもアリRTA”が神の領域へ……。カービィ・ドクターマリオ・FF1のカセットを抜き差しする驚愕プレイの全貌を紹介!

 ニコニコ動画の人気ゲームプレイ動画ジャンルのひとつであるRTA。

 ゲーム開始からクリアまでのタイムを計測するRTAだが、投稿されている動画は一般的なプレイのタイムを競うものからバグなどを多用したもの、武器やモードなどを限定したものなどさまざま。

 RTA動画の中には通常では考えられないテクニックを使ってクリアを目指すものも多く、実況プレイ動画とは違った面白さがある。

 今回紹介するのはそんなRTA動画の中でもひと際目を引くテクニックを披露した動画。

 ばくぜろさん投稿の『ファミコン版ドラゴンクエスト3 なんでもありRTA(任意コード実行チャート) 7:10』と、ひっしーさん投稿の『(実況動画)FC版 ドラゴンクエスト3 なんでもありRTA 任意コード実行チャート 6:47』だ。

 この動画はタイトルにも「なんでもありRTA」とあるように“あらゆる自由”が許された中で『ドラゴンクエスト3』のクリアを目指すというもの。

 今回は一般的なRTAからは考えられないテクニックを披露し、驚異のタイムを叩き出したRTA動画をご紹介する。

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ファミコン本体の過熱にプレイ中のカセットを抜き差し、自由すぎる“なんでもあり”RTA

 今回驚異のスピードで『ドラゴンクエスト3』をクリアしたのはあらゆる自由が許された“なんでもあり”なRTAだ。

 このレギュレーションでは「レトロフリーク、エミュレーターによる『事前準備した』ROMデータの上書きは禁止」のような一部を除いて、「ROMに電流を流す」、「ホットプレートでファミコン本体を加熱する」といったタイム短縮のためのあらゆる工夫が許されている。

 このなんでもありRTAは昨年12月に行われたRTAイベントにおいて、ホットプレートでファミコン本体を温めながらプレイするという異様なプレイを披露し、話題となっていた。

 今回紹介する動画では新たに考案されたプレイ中にカセットを挿し替えるという、驚異のテクニックを採用しタイム短縮を行っているようだ。

ドラクエ3プレイ中にカービィ・ドクターマリオ・FF1カセットを挿し替える驚異のプレイ

 まずは、4月5日に投稿されたばくぜろさん投稿の『ファミコン版ドラゴンクエスト3 なんでもありRTA(任意コード実行チャート) 7:10』から驚愕のプレイを確認しよう。

 なんでもありRTAらしいとんでもないプレイが披露されるのは動画時間で1分48秒ほど。

 セーブを行いゲーム終了画面が表示されたタイミングで突然ゲーム機に手を伸ばすばくぜろさん。ゲーム終了のメッセージが流れきると共に『ドラゴンクエスト3』のカセットを電源を切らずに回収

 通常のプレイでは考えられない目を疑うような光景に視聴者に衝撃が走るが、ばくぜろさんはそのまま『ドクターマリオ』のカセットをセットした。

 落ち着く暇もなく、『ドクターマリオ』をこれまた電源を切らずに回収し、『星のカービィ』をセットするもタイトル画面が表示されると今度は『星のカービィ』を回収して『ドクターマリオ』をセット。

 もう何が何だかわからないが、ばくぜろさんは止まることなく『ドクターマリオ』の設定画面を弄ってからリセットし、『ドラゴンクエスト3』をセット。

 『ドラゴンクエスト3』は何故か全滅していた状態でスタートし、少しの間コマンドをいじると再びセーブからのゲーム終了画面でカセットを回収。今度は『FF1』をセットした。

 『FF1』はこれまでのカセット交換よりも少々長めにプレイしたものの、すぐに『ドラゴンクエスト3』に挿し替え。

 画面はかなり荒れた状態でプレイが再開された。正直なところ何が起きているのか全くわかないが、何やら再開後はアイテムを捨てたり装備してみたりとアイテム欄をいじくりまわしている様子

 一通り必要な動作が終わると、ラダトームに移動しセーブすると今度はカセット交換ではなくリセット。ぼうけんのしょをコピーしてからプレイを再開し、謎のアイテム「4レーヘ」を捨ててから王様に話しかけると……。

 何故か「よくぞ だいまおうを たおした!」のメッセージ。何が起きているのか本当にわからないが大魔王ゾーマは計測開始から7分10秒で倒されたようだ。

解説も行われているひっしーさんのなんでもありRTA

 通常では考えられないテクニックを披露し、何が何だかわからないうちに大魔王を倒してしまったなんでもありRTAだが、4月7日にはさらにタイムを短縮したひっしーさんによって新たな動画『(実況動画)FC版 ドラゴンクエスト3 なんでもありRTA 任意コード実行チャート 6:47が投稿された。

 ひっしーさんの動画中でこのRTAのテクニックについて解説が行われているため、何が行われていたのかを確認してみよう。

 まず、一番気になるポイントであるカセットの抜き差しについては、電源を切らずに以下のようなことが行われていたようだ。

●『ドクターマリオ』起動
●『星のカービィ』に挿し替えてリセット
●データ選択画面まで進めてカセット回収
●『ドクターマリオ』をセットしてリセット
●『星のカービィ』のメモリ状態をドクターマリオに持ち込む

●『ドクターマリオ』で2Pモードを選択し、1Pを20レべル、2Pを0にする
●スピードのキー位置がおかしくなるが、2Pの右を15回入力
●スタートを連打しながらリセットし、赤黄カプセルが出るまで続ける。
●成功したらカプセルの落下前に『ドラゴンクエスト3』に挿し替え

 正直なところ解説を見てもなおわからないことだらけなのだが、続いてばくぜろさんの動画を見る限りクリアのカギになっていそうな「4レーヘ」を回収するためにFF1への挿し替えが行われる。

●セーブ後の終了画面になったら『ドラゴンクエスト3』を電源オンのまま回収
●『FF1』に挿し替えてリセット後にスタート
●右3歩、上1歩移動してカセット回収
●『ドラゴンクエスト3』に挿し替え

 アイテム欄をいじくりまわしていたのは、どうやらアイテムの順番を調整することで任意のコードを書いていたとのこと。

 アイテムの整理が終わったら、ラダトームへ移動しリセット。ぼうけんのしょをコピーしてから再開し、2PでA・B・セレクト、1Pで右・Aを押した状態で「4レーヘ」を捨てる。

 その後コピーしたぼうけんのしょで再開すると、なぜか大魔王撃破フラグが立つようだ。


 カセットを入れ替えるという驚愕のテクニックを披露し驚きのタイムを叩き出した本RTAだが、すでに5分台の記録も打ち立てられているようだ。

 今後もタイム短縮が期待できる「なんでもありRTA」、一般的なRTAとはかけ離れた驚異のRTAをぜひご覧いただきたい。

 

文/富士脇 水面

ファミコン版ドラゴンクエスト3 なんでもありRTA(任意コード実行チャート) 7:10

(実況動画)FC版 ドラゴンクエスト3 なんでもありRTA 任意コード実行チャート 6:47

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