昇龍拳で「わからせる」。『ゲーミングお嬢様』の“漢”な生き様に1フレームたりとも目が離せない
麗しくも口汚いお嬢様が昇龍拳をぶっ放す姿が話題沸騰中の『ゲーミングお嬢様』が、ニコニコ漫画の「ニコニコでも少年ジャンプ+」にて連載中です。
格闘ゲームファンを震撼させるどころか、あの「ストリートファイター」シリーズで知られるカプコンの許諾【※】さえも取り付たお嬢様の快進撃に草……もとい、おハーブが生えますことよ。
※漫画8話にて「この漫画はカプコン様の許諾を得て連載しておりますわ」とコメント。
原作:大nani(@daiwithnani)
作画:吉緒もこもこ丸まさお(@yoshiomasao)
“eお嬢様”界の頂点に立つ祥龍院隆子
舞台となるのは、日本屈指のお嬢様高校“聖閣東芸夢学園(せいかくとうげいむがくえん)”。
そして、そこにおわしますのがこの御方……!
全一お嬢様こと、祥龍院隆子(しょうりゅういん りゅうこ)。本作の主人公です。
突出した“お嬢様力”を持つ彼女は、生徒たちの羨望の眼差しを一身に集める学園の人気者。
ちなみに“全一”とは全国一位の略ですが、格ゲー界では単に“イチバンつえーやつ”くらいのニュアンスで使われたりもします。
龍子は各ジャンルに分かれてしのぎを削るesports……ならぬ“eお嬢様”界において、格闘ゲームを背負って立つ御方。
MOBAお嬢様や音ゲーお嬢様、FPSお嬢様らに遅れを取るまいと、格ゲー界の威信をかけて日夜戦いをくり広げていました。
しかして、その実態はお嬢様とはかけ離れたパンクなメンタリティの持ち主でもあり。
オンライン対戦なのをいいことに、相手のお下品なプレイに対して暴言&台パンが出てしまうことも。
そんなお嬢様に対し、「相手にイチかバチかの行動を取らせる隙があった貴女が悪い」的なマジレスを突きつけたのは執事のセバスチャン。
……が、彼女も自分に非があったことなど百も承知。「正論が(中略)人を救った例は有史以来一度も存在しませんわ!!」と激昂します。
あまつさえ「甘ったるゥい仮初めの慰め」を求めることをはばからない隆子。これが“ゲーム・カースト”の頂点に立つとされる彼女の生き様なのでした。
挑戦者出現! 己のプライドを懸けた“10先”がスタート
早くも本性が顕になったことで、間接的にあらゆるゲームジャンルに対してケンカを売ってしまった感のある隆子。
なんなら格ゲーファンの品格すら疑われかねない事態ですが、ところがどっこいこれが現実。彼女は確かに“格ゲーマーあるある”の体現者と言えました。
むしろ格ゲーマーなら、隆子のように「見ているだけでレートが上がって行きそうですわ!」なんて一度は言われてみたいまであるところで。
ただ歩いている姿すらも格ゲー的に“前歩き”と形容されてしまう点からも、彼女がいかに生徒たちからリスペクトされているかがわかります。
そんな隆子の前にこの日、新たな挑戦者の姿が!
彼女は“1年全一”の二回堂転子(にかいどう てんこ)。隆子が毛嫌いするところの投げキャラ使いである彼女は、隆子に対し10先勝負を挑んできます。
“10先”――それは広義では10試合先取制の対戦方式のことながら、シチュエーションによっては格ゲーマー同士の“果し合い”を意味するもの。
お嬢様専用ゲーミングハウス(東京ドーム風)に場所を移したふたりは、互いの“お嬢様力”を証明すべく激突するのでした!
……ってお嬢様、中指をお立てにならないで!
そんなこんなで、ついに隆子の実力が明らかになるいい機会になると思われたこの対戦。
しかし、“隆子の対戦リプレイを研究するあまりドライアイで搬送される”、“日課としていた強キャラの弱体化要望ロビー活動の時間を削る”など、転子が研鑽を積み重ねてきたこともまた事実(?)。
全一対策に全身全霊を注いできた転子が駆る投げキャラの代名詞“ザンギエフ”が、隆子の“リュウ”に襲いかかります……!
ハナっからもうブチのギーレェですわ
凡百のザンギ使いなら近付くことすら不可能とされるほどの、金剛不壊な立ち回りを持ち味とする隆子。
そんな彼女の牙城が、突如現れた期待の新星の手によって崩されていきます。
近距離パワーキャラを使う転子に接近されまいと、ローリスクな牽制技を放った隆子。
しかし転子はその“手クセ”を読んでおり、スーパーアーマーで受け流すと大技の投げを決めてみせます!
さらには隆子がとっさに空中に逃げようとするのも許さず、人を食ったような空中投げを刺してK.O.。
1年の刺客からむざむざと“やりこみ”を発揮され、早くも隆子のメンタルが気にかかる展開です。
……が、これほどの善戦をもってしても“ゲーム・カースト”の頂点に立つお嬢様の心は砕けないというのか。
「ガキが」と闘志を剥き出しにした隆子は要塞のごとき頑強なプレイで逆転勝ちを決め、転子に「生命線が長いんですの!?」と言わしめます。
じつは初っ端から転子に“ファッ○ン1点読み”を通された時点で、すでに鼻血を垂らすほどにブチギレていたらしい隆子。
つまり彼女は裏を取られようと冷静さを崩さなかったのではなく、ハナからヒートアップしっ放しなうえでなお“強かった”というだけであり……!
そこを読み違えたまま、“動揺はないのか?”、“攻めが噛み合いさえすれば”とアプローチを続けた転子は泥沼にハマってしまったのでした。
そうしてダウンを奪われた転子が起き上がりざま、破れかぶれの大技を放とうとしたその瞬間。
隆子の必要のない起き攻め昇龍拳が一閃! 相手に実力差を“わからせる”ためだけの、ハイリスクローリターンな理外の選択肢が炸裂します!!
もはやその勇姿はお嬢様というより“漢”のソレ。今後も格ゲースラング満載で送られる隆子の活躍からは、1フレームたりとも目が離せません。
(画像はニコニコ漫画『ゲーミングお嬢様』より)
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