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『龍が如く』神室町とモデルになった歌舞伎町を写真で比べてみた! 天下一通り=一番街、劇場前広場=シネシティ広場など舞台になった街並みを徹底解説

 今回紹介する、ゲーム夜話さんが投稿した『【龍が如く】神室町と歌舞伎町の比較-ゆっくり解説【第18回-後編】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、龍が如くの舞台である神室町と歌舞伎町の比較について解説していきます。


ゲーム夜話:
 龍が如くの舞台、「神室町」のモデルとなった、「東京都新宿区歌舞伎町」は、新宿駅東にある世界有数の歓楽街です。周辺には『笑っていいとも』で有名な「スタジオアルタ」や、「花園神社」などがあります。実際の歌舞伎町の写真を元に、当作の神室町がどこまで精密に描かれているかご紹介してみたいと思います。

 ご覧の通り、神室町と歌舞伎町では、いくつか違いもありますのでそれも合わせてお話し致します。

ゲーム夜話:
 こちらが歌舞伎町を象徴する「歌舞伎町一番街」通称「劇場通り」入口のアーケードです。神室町では、「天下一通り」と名付けられ、アーケードをくぐり、そこから少し進むと左手にセレナ、右手にホストクラブのスターダストがあります。

ゲーム夜話:
 こちらはセレナ付近の画像です。ちなみにセレナの横には、裏口へと続く路地がありますが、実際の歌舞伎町には存在しない路地です。劇場通りの先の交差点には、牛丼店「赤牛丸」のモデルとなった「松屋」があります。位置が異なるのは、カメラアングルの都合上、プレイヤーの目に止まりやすいようにするための措置ではないかと思います。

ゲーム夜話:
 さらに北に進むと「劇場前広場」のモデルである、「シネシティ広場(旧コマ劇場広場)」があります。元々は新宿ミラノ座や、新宿ミラノボウルがあった場所ですが、2014年末の閉館に伴い、広場の様子も含め、今ではすっかり様変わりしています。

 ちなみにそのすぐ手前左手には、当時のヴォルケーノの場所に、セガのゲームセンターがありました。この場所は当作と同様に、以前はパチンコ店だったようです。

ゲーム夜話:
 そこからさらに北に進むと、人通りがまばらになり、当作と同じように「ホテル街」が立ち並んでいます。余談になりますが、ここで写真を撮っている際、浮気調査の探偵と間違われ、おまわりさんに職質を受けました。

ゲーム夜話:
 この付近には「吉田バッティングセンター」のモデルと思われる、「オスローバッティングセンター」があります。ちなみに歌舞伎町にはもうひとつ「新宿バッティンングセンター」という施設が存在し、外観や施設内の雰囲気は、こちらの方が当作の吉田バッティングセンターに似ていると感じました。

ゲーム夜話:
 それでは続きまして、劇場通りの東隣、「セントラルロード(中央通り)」を見ていきましょう。当作では「中道通り」と呼ばれているところです。まず右手には、皆さんご存知の「ドン・キホーテ」、ここには以前、龍が如くの新作が発売されたときに桐生の顔を大写しにした看板が張り出されていました。

ゲーム夜話:
 それから左手には自動販売機コーナー。この看板の特徴的なデザイン。改装中のため、少し見づらいのですが、このような細部まで忠実に再現されています。また以前は、当作でも見られるように、通りの所々に、特徴的なデザインの旗が掲げられていました。

ゲーム夜話:
当作の中道通りを北進すると、「旧コマ劇場」のモデルとなっている建物に突き当たります。コインロッカーや宝くじ売り場がある場所です。コマ劇場も、2008年をもって閉館となり、今はゴジラのモニュメントで話題となった、地上30階建ての、東宝ビルがそびえ立っています。

 建物のデザインは随分違いますが、当作の架空の高層ビル、ミレニアムタワーと全く同じ立地に建てられたのは、なかなか凄い偶然ですね。

ゲーム夜話:
 では続きまして、「ピンク通り」のモデルとなっている「さくら通り」です。いかにも歓楽街といった、いかがわしい趣きの通りです。少し先に進むと、モデルとなっているかどうかは不明ですが、「九州一番星」風のラーメン屋さんがあります。

ゲーム夜話:
 そのすぐ先には、当作で「ぼったくりイベント」が発生する場所があります。この辺りも、街並みの雰囲気が見事に再現されています。ちなみに、ここには「ロボットレストラン」なるものがあって、一際異彩を放ち、外国人観光客が群がっていました。

ゲーム夜話:
 さくら通りの東隣には、千両通りのモデルとなった「東通り」があります。道脇のガードレールや、新宿区役所の建物が、当作でも丹念に再現されています。

 当作では、この千両通りの北に「チャンピオン街」がありますが、実際のモデルとなった「新宿ゴールデン街」は、もう少し東の、区役所通りを隔てた場所にあります。

ゲーム夜話:
 こちらが「新宿ゴールデン街」の入り口です。偶然かもしれませんが、このすぐ目の前には「チャンピオン」という名前のバーがありました。ここもかなり忠実に再現されていて、場末的な物悲しい雰囲気が見事に表れています。細かい路地などもきちんと描かれていて、実際に見比べてみて、とても驚かされました。

 人通りがまばらで、数人の外国人観光客が、辺りを熱心に見学しているのが印象的でした。

ゲーム夜話:
 そして当作では、チャンピオン街の北に、「賽の河原」へと続く公園があります。この賽の河原は、場所は全く異なりますが、大久保公園をモデルにしているのではないかと思います。今は周囲に柵が張り巡らされ、イベントに使用されることも多く、一見公園とは思えない趣きですが、かつてはホームレスの溜まり場として有名だったそうです。

ゲーム夜話:
 そして最後にこちら。ここは、当作の「七福パーク」のモデルとなっている場所です。写真のアングル上、あまり伝わらないかもしれませんが、ホストクラブの看板、駐車場の出入り口や構造が瓜二つで、偶然通りかかったときは驚きました。

 さすがにホストクラブの看板や駐車場の写真を撮る人は滅多にいないようで、周囲を行き交う人たちは、かなり不思議そうに私を見ていました。

ゲーム夜話:
 龍が如くの神室町は、規模や広さではなく、密度や濃度を重視して作られたそうです。そこに、一切妥協は感じられません。現代劇を選択したからこそ、舞台描写に徹底的にこだわることで、そこに没入感が生まれ、物語にも説得力が備わったのだと思います。

 そして、サブストーリーを豊富に用意したことで、街を隅々まで探索する理由が生じ、丹念に描かれた世界観が、より活かされることになりました。

 実際に写真を撮って神室町と歌舞伎町の比較で龍が如くの再現性の高さに「比較の写真おもしろかったです」「確かに現代日本を舞台にしたアクションゲームってなかなか無いよな」などの声が寄せられました。

 解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

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