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元AKB48高橋みなみが“Tokyo Entertainment City 構想”を小池都知事にプレゼン。「ここに行けば日本のエンタメが体験出来るというような、劇場の集積地を作りたい」

深刻なライブ会場不足問題

高橋:
 こちらをご覧ください。朝日生命ホール閉鎖、銀座ガスホール閉鎖、300人劇場閉鎖、シアターブラバ閉鎖、新宿コマ劇場閉鎖……ということで2016年問題として取り上げられることも多かったんですが、10年間で約2万5,000席が失われているんです。

 更に現在は2019年、2020年問題が深刻と言われております。東京オリンピック・パラリンピックで多くの体育館、コンベンションホールが使用できないんですね。オリンピック・パラリンピック以降は5千から1万人以上の大規模な会場は多数使用出来るようになります。ですがアーティストが一番使いやすいと言われているのは2,000から2,500人規模の会場なんですが、全く足りていない状況なんです。

 ちなみに私事なんですが。2014年12月にAKB48から卒業を発表したんですが、卒業コンサートの会場が見つからず、1年4ヶ月後の2016年4月まで卒業がずれ込みました。本当に大変だったんですがどうにかAKB48を卒業することが出来ました。

高橋:
 こんなデータもございます。音楽ステージの市場規模はここ15年で倍増しているんです。ライブビジネスは不況に強いと言われていまして、消費税が8%に上がった2014年以降、節約志向が強まってもこの表の通り音楽市場は伸び続けているんです。つまりライブの需要があっても、会場が少なくて出来ないという状況なんですね。

 東京にホールの集積地を作る目的はこちらの3つです。東京を国際的なエンターテインメント都市としてアピールすること。外国人観光客の増加、目指せブロードウェイ経済効果約1兆3億6,000万円。コンサート会場不足の解消でファンもアーティストも大喜び。ということで、以上の3つになります。

たかみな理想の「Tokyo Entertainment City」

高橋さんの理想の「Tokyo Entertainment City」イメージ図。

高橋:
 私の理想とする「Tokyo Entertainment City」のイメージ図がこちらです。まず、中央にある一番目立つお城は外国人観光客も大興奮の宿泊施設です。私が思い描くとこんなデザインになったのですが、ぜひ建築家の田根さんにお力添えを頂きたいなと思います(笑)。

 続いて画面左側がメインとなる劇場ホールです。キャパ500人クラスの小劇場、キャパ1,000から2,500人の中劇場、キャパ3,000から5,000人の大劇場、さらに1万人以上収容できるビッグアリーナも常設。さらにスタジアムもありまして、大型コンサートの会場としても利用可能ですし、野球やサッカー等のスポーツ競技も出来ます。

高橋:
 行うイベントはもちろんコンサートだけではありません。歌舞伎や能などの伝統芸能、日本ならではのアニメの上映やイベント、お笑いライブなども行います。さらに、ショッピングモールや公園など、ここに来ればなんでも出来るという、まさにエンターテインメントなシティでございます。

 幸いなことに、この東京未来ビジョン懇談会には各界の第一線でご活躍されている方々が出席されておりますので、皆様のご協力の下この夢が少しでも実現に向けて進められたらなと思います。

高橋さんにプレゼンの感想を伝える、小池都知事。

小池:
 ありがとうございます。ラジオを聞いてるみたいでした、そのまま番組になりそうな感じで(笑)。ご苦労様でした。最後の真ん中にお城があったけどあれは何? 江戸城?

高橋:
 日本といえばお城というイメージがありまして、こういうホテルがあってもいいんじゃないかなと思ったんですよね。海外の方は日本の文化が好きですし、泊まっているときは浴衣じゃなくて着物を着れるとか。そういうのがあっても良いのかなと思いました。


記事で扱った、高橋みなみさんのプレゼンは下記プレイヤーの9:17の箇所から始まります。

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