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ピクシブが運営するマストドンインスタンス「Pawoo」がエロ画像投稿問題を“技術の力“で乗り越えた――その裏側を運営が語る「思想を抜きに技術的に改善できないか」

問題解決の技術的な方法

清水:
 最終的には「流れて来る画像をサーバーに保存しない」というオプションが追加されました。インスタンスごとに、このインスタンスのメディアはキャッシュする、このインスタンスはしないという選択が出来るようになって問題は解決したのかなと。Pawooがなくてもいずれそういう問題は起きたはずなんですよ、僕らだけが悪い訳ではなくて(笑)。

清水:
 例えばアメリカのインスタンスが無修正の画像を扱っていたとして、それを僕らのサーバーにキャッシュした場合は日本の法律的にはアウトなんですよ。全く想像していませんでしたが、事前にそういうことが防げるようになったというのは、いいきっかけになったんじゃないかなと思います。

遠藤:
 「画像をキャッシュしない」というのは「流れてる時は見えるけど、後で辿ってみると見えない」ということですか。

道井:
 問題になっていたのは海外のサーバーに画像を保存すると、そのサーバーが画像を配信することになる部分なんです。そうなった場合、画像が保存されているサーバーが置かれている国の法律に縛られます。

道井:
 例えばヨーロッパのサーバーにPawooから来た画像が保存されてしまい問題になったとします。そこで、キャッシュしない設定を使うと画像は保存しないでPawooのURLだけが貼ってある状態になるんですね。そうなるとユーザーさんはPawooのサーバーから画像を見ることが出来るし、僕らは日本の法律に準拠して運営すればいいので、海外のサーバーには迷惑がかからないということです。

遠藤:
 なるほど。このへんのポリシー面とかドワンゴさんのほうはどういった感じなのでしょうか。

株式会社ドワンゴの栗田穣崇さん(左)。

栗田:
 基本的には、ニコニコと同じポリシーでやっています。なので非常に良いのは、エロが来たら「Pawooさんに行ってください」と言えるのが大きいかなと(笑)。監視は当然しているんですけれど、例えば犯罪予告だったりとか何かしらの法律に抵触するものとか、ニコニコのエロのレギュレーションというもので見てはいます。とはいえ、それ以外に何か細かいことを見ているわけではなくて、あくまで非常に一般的なコミュニティのものとしてしか見ていないですね。


記事で扱った「Pawoo鎖国問題」についての箇所は、下記プレイヤーの1:27:30から始まります。

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