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『DEATH STRANDING』の世界を山歩きのプロと“さんぽ”してみた。「この背負子すごいですね!! どこで売ってるんですか?」専門家ならではのコメントの数々が実感込もっていてアツい

 2019年11月に発売され、移動や配達がプレイの大部分を占めること、他のプレイヤーと建築物やアイテムを通して繋がることができる非同期マルチプレイなどから多くの注目を集めた『DEATH STRANDING』。

 『メタルギア』シリーズなどで知られる小島秀夫監督が送る本作は、12月に行われた海外のゲーム表彰イベント「The Game Awards 2019」で3部門を受賞し大きな話題となりました。

 今回はそんな『DEATH STRANDING』をプレイした動画から一本、なむさん投稿の『【ゲームさんぽ】歩荷の人と背負うデス・ストランディング 1話 荷造り?出発編【DEATH STRANDING】』をご紹介します。

 さまざまな分野の専門家たちと共にゲームの世界を”さんぽ”することで、世界の見え方の違いを共有するゲーム実況動画『ゲームさんぽ』シリーズ。

 『DEATH STRANDING』の世界を山歩きのプロ「歩荷」のゲストと共に観察した動画をご紹介します。

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山の専門家と共に『DEATH STRANDING』の世界を散歩する実況プレイ動画

 先述の通りさまざまな分野の専門家と共にゲームの世界を散歩する『ゲームさんぽ』。今回取り上げられたのは『DEATH STRANDING』、重たい荷物を背負い足場の悪い岩場や険しい山を移動する場面の多い作品です。

 そんな『DEATH STRANDING』をプレイヤー「なむ」さんと共に散歩する今回のゲストは、荷物を背負い山を越える歩荷や山岳パトロール、動植物の調査などさまざまな形で山に関わっている山歩きのプロである秋本真宏さん。

 そして登山雑誌『ヤクのあしあと』の発行や、TRPGシナリオ『狂気山脈』シリーズなどを手がけるインドア系山岳コンテンツクリエイター兼、登山ガイドの「まだら牛」さん。

 1年を通して山に関わり、山が大好きなふたりの山歩きのプロと共に『DEATH STRANDING』の世界を散歩、さまざまな視点から観察していきます。

『DEATH STRANDING』の装備にリアル歩荷視点で興奮&驚愕「ハイドレーションに赤ちゃん入ってる!! 」

 Part1では散歩の準備段階として装備を観察する荷造り、そして出発までの様子が収められています。

 自己紹介を終えサムが立ち上がると秋元さんは「立派な背負子ですね」とサムの背中に装備された運搬具に注目。現在の背負子とは違うものの、歩荷が使用するものとほぼ同じデザインであると早速歩荷視点の感想が語られます。

 依頼を受ける画面では依頼される荷物の重量に「素材288kg!? 」と驚愕する秋元さん。あまりの重さに「背筋が凍った」、「関節が軋むような感じ」と荷物を背負って移動する辛さを知っているからこその反応。

 歩荷の業務では平均50kg前後。30kg程度の荷物では早く移動する場合があることや、80kgの荷物を運ぶことがあるとのこと。平坦な土地では100kg以上の荷物を運ぶ歩荷もいるようで、そういった人が秋元さんにとっての伝説の歩荷だという発言には「100kgでも想像できないな」というコメントが寄せられていました。

 依頼が決まり背負子に荷物を載せていくシーンでは伸縮する背負子に大興奮。「この背負子すごいですね!! どこで売ってるんですか?」と笑いを誘っていました。

 ゲームシステムによる最適化を行った際には、肩や脚に荷物を装着した姿に「おおおおおおお……お? 」と驚きの声を上げる秋元さん。

 想定外の運搬方法に「ちょっとすごいなこれは」、「歩荷の概念を覆されましたね」と驚きながらも「思い返してみれば、肩って空いてますね」と関心を持っていた様子でした。

 装備を確認していくうえでサムの胸元にある”とある物体”に興味を持った秋元さん。なんだと思いますかというなむさんの質問には「山の装備でもお馴染みの、ハイドレーションですかね? 」とチューブを使って水分補給するためのアイテムだと予想。

 実際には中に「BB(ブリッジベイビー)」と呼ばれる赤ちゃんが入っているこのポッド、動画後半で答え合わせをしたシーンでは……。

 「赤ちゃん泣き止ませていいですか? 」とBBをあやし始めたなむさんに対し「赤ちゃんどこにいた!? 」と即座に反応。

 想像していたものと全く違う胸元の装備に「え゛え゛え゛え゛え゛ー!? ハイドレーションに赤ちゃん入ってるじゃないですか!!」と100%の驚きを見せていました。

伝説の運び屋「サム」の体幹に驚愕!! 動画後半では歩荷としての動作についての細かい解説も

 動画では装備だけでなくサムにも歩荷らしい反応を見せていました。

 装備が終わり出発するシーンでは「どうですか? 今立ち上がるとこ」という問いかけに対し、「スムーズですね。鍛え方が違う」とサポート無しに立ち上がるサムに感心している様子の秋元さん。

 サムが重い荷物を背負いながらも走り出すと「え! ちょっまっ」とサムの身体能力に驚きが隠せない様子。「惚れましたね」とサムへの感心と共に、「こんな人が居たら、もう全部仕事とられちゃいますね」と笑いを誘っていました。

 「73kgで走れるっていうのは相当ですか? 」という問いに対しては「走るという動作」と「歩荷をして歩くという動作」の違いからしっかりと解説。いかにサムが優れ、規格外の人間であるのかを冷静に確認していました。

 常軌を逸した強さを持つサムですが、時には荷物を背負ったまま転倒してしまうことも……。

 サムが転倒し荷物を崩してしまったシーンでは「もう荷物を歩荷で崩したら最悪ですね」、「無事に運べないと仕事にならない」と歩荷にとって荷物を運ぶこと、崩すということについて冷静に向き合うシーンが確認できます。


 動画では今回ご紹介した以外にもさまざまなポイントに注目し、山に関わる者ならではの反応、山の知識を見ることができます。「歩荷」×『DEATH STRANDING』の『ゲームさんぽ』をぜひご覧ください。

文/富士脇 水面



【ゲームさんぽ】歩荷の人と背負うデス・ストランディング 1話 荷造り?出発編【DEATH STRANDING】


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