『ロックマン2』TASが、約4秒縮めて9年ぶりに更新。記録を更新するために敢えてタイムロス? 新しすぎる戦法が凄まじかった!
エミュレータに搭載されている機能などを利用し、理屈上可能であるが人間のプレイでは再現出来ないようなプレイを行うスピードラン、「TAS」。
2010年に投稿されこれ以上の記録は望めないと思われていた『ロックマン2』のTAS動画、『【結論付けられて】 ロックマン2 TAS in 23:48.51(2010-10-15) 【いませんでした】』。
この記録が今年7月、約9年の時を経てついに更新されました。
今回ご紹介するのは限界を超えた『ロックマン2』のTAS動画。ピロ彦Pさん投稿の『【TAS】 ロックマン2 in 23:44.50 by Shinryuu, aglasscage & FinalFighter 【比較付き】』。
以前の記録よりも約4秒縮めた高記録。最適化されていたはずの『ロックマン2』がいったいどんなプレイで記録が更新されたのか、いくつかの区間をピックアップしてご紹介します。
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3号とブロックの乗り方で更新、ヒートマンステージ。
記録の中でも比較的大きめの更新が行われたのがヒートマンステージ。
以前の記録と差がついたのはステージの1/3あたり、溶岩から突き出るブロックと宙に浮いたブロックを連続して移動するエリアです。
以前の記録よりもはやくアイテム3号を使用、若干の差が付きます。続けてアイテム3号の乗り方を変更することで、さらに差が開きました。
その後もステージ後半、溶岩の上にあるブロックが点滅するエリアではブロックの乗り方や、3号の使い方などを変更。
その結果、ボス前の部屋ではロックマン一人分程の差が生まれています。そのままヒートマンを倒し24F(1F=60分の1秒)の差をつけてステージクリアとなりました。
新規ルート開拓!ウッドマンステージ
『ロックマン2』のTAS動画で最もやりたい放題なのが、このウッドマンステージ。
何が起きているのかはよくわかりませんが、ルートが大幅に変わっているとのことで、確かに画面には全然違う場所を移動するロックマンが二人。
コース外の高速移動を続けること30秒程。ボス前の部屋にたどり着くと、いったいどこで更新したのやらロックマン一人分以上の差がついています。最終的にウッドマンステージは32Fの差をつけてクリアとなりました。
ワイリーステージはサポートメカの使用タイミング変更で大幅更新。
8ボスステージを越えた先で挑むワイリーステージ。今回の記録ではアイテムの仕様タイミングを大きく変更し、記録を大幅に更新。
ワイリーステージ1では後に使用するはずだったアイテム2号を使用し、以前の記録と大きく差を付けます。一時画面内にゴーストが映らないほどの差を広げた結果、記録は144F差。
その後のステージ2でも120F差と大幅短縮を続けるワイリーステージの記録。以前であればステージ3で使用していた2号をステージ1で使用する、言わばタイムの前借をしたようなこのプレイ。当然しわ寄せがやってきます。
ボス部屋到達時にはゴーストはすでに戦闘状態。ステージ3の記録はなんと-232F。ここだけ見れば大幅なタイムロスですが、前2ステージの記録と合わせると結果的に32Fのお釣り。記録を減らすために増やす、そんな戦法でした。
約9年の時を経て、ついに更新された『ロックマン2』のTAS動画。9年前よりも最適化されたスピードランをご覧になってみてはいかがでしょうか。
文/富士脇 水面
【TAS】 ロックマン2 in 23:44.50 by Shinryuu, aglasscage & FinalFighter 【比較付き】
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