『スーパーマリオワールド』RTA世界記録プレイヤーの動きがヤバすぎ! 解説されても理解できない高等テクニックの数々を紹介【投稿者:まいば】
1990年にスーパーファミコンで発売された『スーパーマリオワールド』は名作アクションゲームとして知られていますが、非常に多くのカテゴリーが存在するタイムアタックが盛んなタイトルでもあります。
そんなタイムアタックが盛んな『スーパーマリオワールド』で、日本人による世界記録が打ち立てられました。
世界記録が更新されたのは「96 Exit」という『スーパーマリオワールド』にある96個のゴールを通過、すべてのステージをクリアするRTA。記録を打ち立てたのは同作のRTAで世界上位の記録を多く保持するまいばさんです。
今回はテクニックの解説が行われているまいばさん投稿の世界2位時点での動画、『【世界2位】スーパーマリオワールド 全ゴール(96 Exit)RTA 1:22:16.44 Part1』より、驚きの声が多かった凄すぎるテクニックをご紹介します。
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幾度となく登場!基本のテクニック?「エリア51飛行法」
「96 Exit」RTAで幾度となく使用されるテクニックがこの「エリア51飛行法」。マントマリオを使用し、ステージを飛行して早く移動するテクニックです。
解説曰く「飛行状態のマリオの移動速度は1フレーム中に51-50-49-48-47サブピクセルと方向キーを押してていると変動します」とのこと。
この飛行状態の速度を常に最速になるように調整するのがこの「エリア51飛行法」。正直、飛行速度を一定にするというのもなかなか難しい気もしますが、驚くべき点は、その調整を“目視”で行うということです。
幾度となく行われる基本テクニックが、サブピクセルというピクセルよりも小さい単位で進む飛行を目視で調整するという事実に視聴者は驚愕。「目視でわかるのか・・・」と驚きと困惑の混じった思いが多くコメントされていました。
すり抜けからのダイレクトイン! スムーズすぎる「ドーナツへいやのかくれやしき」
多くのテクニックが詰め込まれているこの「96 Exit」ですが、特にわかりやすく華麗だったのが「ドーナツへいやのかくれやしき」でのワンシーンです。
ゴールへ続く扉を目指しノンストップで進むマリオの前に現れた、回転する10体のテレサ。このテレサたちは反時計回りに回転しておりノンストップで通るのは難易度が高そうですが……。
そのまま止まることなくジャンプしマントで通過。回転するテレサの間をスムーズに通過する離れ業に視聴者は「今の抜けすごww」、「間を通った解説をして」といった驚きの声を上げています。
しかし、この驚きから一息つくことなく、1マスの下方向からしか入ることのできない扉に、これまた止まることなくスムーズに入る更なる離れ業が披露されました。
解説では「右端からAボタンをチョン押し、下降中に押しなおすことでいい感じにドアに入れます」と、なんとも軽い雰囲気で紹介されたテクニック。
画像で細かく見てみると……。
左端あたりから右へジャンプ。
ブロックに当たりながら右に落ちていき、マリオの頭が見えなくなったあたりでジャンプ。
そうすると真下から“いい感じに”ドアに入ることができます。
連続して行われる、なんとも理解が追いつかないこの離れ業に「おかしいだろ今のwww」と視聴者コメントは驚きの声が溢れていました。
今なんて? ブロック増殖を繰り返してゴールへジャンプ!
先の1マスのブロックへのダイレクトインはまだ理解の及ぶ範囲のテクニックでしたが、一回解説を聞いただけで全く理解できないテクニックが登場します。
その一例が「ブロック増殖を利用したゴール」です。解説では、
①ドラゴンコイン下のブロックを上に増殖
②回転を止めてからドラゴンコインを取り、鍵の入ったブロックにする
③鍵ブロックを右に増殖してウイングを出しゴール
とされていますが、まるでよくわからんぞ……。
ということで、これまた画像で細かく見てみると……。
まずは甲羅をもってドラゴンコインの下のブロックにぶつけます。
そうすると、なぜかブロックが増えます。
その状態でドラゴンコインを取得すると、なぜか鍵の入ったブロックになります。
その鍵ブロックを右に増殖すると、ウイングが出てくるので、それを取ってゴールします。
目の前で起きた不思議な光景に視聴者の頭はハテナでいっぱい。コメントも「ちょっと何言ってるかわからないです」、「?????」と困惑したものがたくさん。
画像で細かく見てみましたが、筆者も何故こうなるのかまだよくわかってません。なんでなるんでしょうか……?
今なんて? 再び。透明のコクッパを生み出しステージクリア
超絶テクニックを見すぎてお腹いっぱい、といったところに、もう一つ驚愕のテクニックを披露するまいばさん。ブロック増殖も驚きでしたが、コクッパを生み出してステージをクリアするという、謎のテクニックを披露します。
ヨッシーを“いい感じ”の所に置き、一回飛んで右スクロール。甲羅を左端に置いてファイアストックを出してから、それを出す際に2枚舌を出します。
1枚目の舌では甲羅を食べ、2枚目の舌はハダカガメを舌に乗せつつ、右のハダカガメに被弾して食べキャンセル。
左まで進み左スクロールをかけ、“無”を吐き出します。謎の物と共に透明のコクッパが生成されるので、12発で倒します。
と、解説されているこのテクニックですが、そもそもなぜコクッパが出現するんだ……。
先ほどまでと違い、一連の動作が長いため“事”が起きた瞬間を画像で追ってみます。スクロールした先で食べたものを吐き出すと、何かが吐き出されます。
この吐き出された何かと、ヨッシーの間(マリオの前、白いエフェクトが出てる左あたり)にコクッパが生まれているようなので、ファイアを出し続けます。
12発でコクッパを倒すとステージクリアです。
なぜこれが起きるのかはわかりませんが、狙って起こせているので間違いなくテクニックです。なんかよくわからないけどすごい!
このコクッパを生み出したテクニックで視聴者の頭にハテナが現れたのは言うまでもなく。このテクニック似たものはその後も度々登場し、毎度視聴者の頭にハテナを植え付けていました。
記録を伸ばすため無駄をなくしたテクニックの数々。これらのテクニックを駆使し、まいばさんは世界記録を約9秒、自身の記録からは約13秒も縮めて世界記録を更新。
また、まいばさんのプレイ当時の様子は、手元カメラや声の入った『【RTA世界記録】スーパーマリオワールド 全ゴールRTA 1:22:03.08【タイムシフト】』にて収録されているので、あわせてご覧になってみてください。
文/富士脇 水面
【世界2位】スーパーマリオワールド 全ゴール(96 Exit)RTA 1:22:16.44 Part1
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