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とっても大きな飛べないオウム“カカポ”が絶滅しそうな理由。人懐っこすぎて警戒心ゼロ、天敵に襲われまくり…不憫すぎる生態を解説

 みなさんは絶滅危惧種の「カカポ」という鳥をご存知でしょうか。カカポはオウムでありながら顔立ちがフクロウに似ていて、オウムとしては唯一飛ぶことが出来ません。また、危機感が全くなく、生存能力は高くありません。そんなカカポが絶滅危惧種になりながらも、絶滅しないで生きてこれたのはなぜなのか?

 今回紹介する、ろう@ゆっくりとへんないきものさん投稿の『【へんないきもの】人間大好き!無防備カカポ【ゆっくり解説#5】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)博麗霊夢(はくれい れいむ)のふたりのキャラクターが、カカポの生態や波乱万丈の人生について解説を行っています。

カカポの剥製
(画像はWikipediaより)

カカポの生態は?

魔理沙:
 今回紹介する生き物は「カカポ」だ。

霊夢:
 カカポ? 南米の生き物っぽい名前ね。

魔理沙:
 カカポの正式名称はフクロウオウム。マウリ語で「カカ」はオウム、「ポ」は夜を表し、「夜のオウム」という名前でカカポと呼ばれている。

霊夢:
 フクロウの要素がどこにあるの?

魔理沙:
 夜行性の生き物で、夜中に活発に活動しているんだ。あと顔つきもオウムというより、フクロウっぽいんだぜ。

霊夢:
 ホントね。目が正面に付いているもの。

魔理沙:
 体長は約60センチメートルほど、体重はオウムの中で一番重い4キログラム。世界で最も長生きのオウムで60歳から90歳まで生きると言われている

霊夢:
 下手したら人間よりもご長寿さんじゃないの。可愛らしい生き物だけどなんか変わった特徴でもあるの?

魔理沙:
 ああ、カカポは鳥なのに空を飛ぶことができない。敵のいない環境で育ちすぎて、危険を感じるとフリーズする

霊夢:
 じゃあどうやって絶滅しないで生きてこれたのよ。そんな生き物真っ先に駆逐されちゃうよ。

魔理沙:
 カカポは何度も絶滅しかかって、何度も救われたりしている

霊夢:
 どういうことなの……。

魔理沙:
 1990年代時点で50羽まで減少したが、保護活動によって現在は120羽以上まで増えている。

霊夢:
 良かった、まだちゃんと生きている生き物なのね。

魔理沙:
 ああ、安心していいぜ。カカポの特徴の話に戻ると、体重が3~4キロになったことで飛べなくなっている。

霊夢:
 飛べない鳥って聞くと変な話だけど、ペンギンもそうよね。単純に太りすぎて飛べなくなったのかしら。

魔理沙:
 他のオウムと比べても大きさは一目瞭然だぜ。大型種のオウムであるキバタンでも800グラムだから、カカポはその4倍以上重い。単純に太ったから飛べなくなったわけじゃなくて胸骨に竜骨がほぼなくて、下から上に飛ぶことはできなくなってる。せいぜい木の上から降りる時に、羽でブレーキをかけるぐらいしかできないな。

霊夢:
 普通に飛べそうな見た目してるのに不思議ね。

 カカポは、オウムの中で一番体重が重く、唯一飛ぶことができません。コメント欄では、「オオハクチョウなんかは10kgも体重あるのに飛べるのになぁ」「飛ぶにはかなりエネルギーを消費するから、敵がいなくて食糧が豊富な環境だと飛ばない進化を始める」といった意見が寄せられました。

平和な環境で育ってきたため、全く危機感がないカカポがここまで生きてこれたのは?

魔理沙:
 こんなどんくさいカカポが、なんでここまで生きてこれたのか分かるか?

霊夢:
 きっとものすごい武器を持っているに違いないわ。

魔理沙:
 人間にすぐ懐く。

霊夢:
 は?

魔理沙:
 可愛くて人間にすぐ懐く

霊夢:
 野生の鳥なのに?

魔理沙:
 そう、野性の鳥なのに人を見つけたら、近寄ってきて求愛するぐらいには人懐っこい。とても可愛い生き物なんだが、その人生は波乱万丈なんだぜ。

 カカポは可愛いうえに、警戒心がなく人懐っこい性格のために生きてこれました。コメント欄では、「可愛いは正義ってことだな!」「なんじゃそりゃ、それは餌あげて保護しちゃうわな」「猫とか犬みたいなもんだな」といったコメントが寄せられました。

カカポの波乱万丈の人生――なぜ絶滅危惧種になってしまったのか?

魔理沙:
 カカポがここまで無防備な生き物になってしまったのは、生まれた環境に由来している。

霊夢:
 やっぱり環境で変わってしまったのね。

魔理沙:
 カカポはニュージーランドで生まれ、何百年前もの間、天敵もいない土地で平和に暮らしていた。うさぎのような小型の陸上哺乳類もいない環境では、普通の鳥のように逃げる必要がなかった。

霊夢:
 天敵がいないと、飛んで逃げることもしなくなるものね。

魔理沙:
 そうすると羽は使わなくなり、自然に退化してしまい、好物のリムの木の実を食べるためだけに、足で移動するようになった。夜行性で目もあまり良くないせいか、足を使って木登りするだけで十分と考えたんだろう。そんな平和に暮らしていたカカポに悲劇が訪れる。

霊夢:
 えっ、誰がカカポをイジメたのよ。

魔理沙:
 それは1000年前に渡ってきた人間だな。

霊夢:
 人……間……?

魔理沙:
 ポリネシアからきたマオリ人は、カカポを食用にしたり、皮膚と羽を得るために探すようになった。この時のカカポの個体数は「木を揺らせば落ちてくる」と言われる程多かったが、既に現在と同じ生態だったから……。

霊夢:
 ああ……怖くてフリーズ……。

魔理沙:
 人間に襲われても、フリーズするだけで格好の獲物だったんだ

魔理沙:
 そして彼らが持ち込んできた、ポリネシアネズミによって卵とひなも標的にされた。それから短時間での大幅な環境変化、森林の整頓などによって、カカポの個体数は大幅に減少してしまったぜ。

霊夢:
 ああ……絶滅のきっかけって人間のせいだったのね。

魔理沙:
 そうだな、カカポに限らず生き物の絶滅のきっかけは人間が作り出している事が多い。

霊夢:
 それからカカポはどうなっちゃったの?

魔理沙:
 1800年代以降も、動物園やコレクターの収集、新たな哺乳類によって捕食されてほぼ絶滅の状態になった。しかし、1891年にニュージーランド政府はこれに危機感を感じ、フィヨルドランドのリゾリューション島を自然保護区に指定して、生き物の保護活動を推進した。

霊夢:
 これはカカポ復活の流れね……!

魔理沙:
 1894年にこの島の管理人を任されたリチャード・ヘンリーは、ネズミとシロテンがカカポの生態系をを脅かしていることを突き止めて、この2匹のいない、安全なリゾリューション島に6年かけて200羽のカカポを移したんだ

霊夢:
 やったわ! ありがとうヘンリーさん! これでカカポの命は救われたわ!

魔理沙:
 そしてシロテンが島まで自力で泳いで、カカポを全部殺し尽くした

霊夢:
 えええええええええ。そんな……こんな事あってはならないことよ。

魔理沙:
 流石に焦りを感じたのか、人間も対策を講じることにしたぜ。1903年には3羽の生き残ったカカポをオークランド北東部のハウトゥル島自然保護区に移した

霊夢:
 最後の希望の3羽ね。

魔理沙:
 地元の野生の猫に捕食されてしまった

霊夢:
 ああああ! 終わったああああ!

魔理沙:
 大丈夫だ! まだワンチャンある。1912年に見つかった別の3羽のカカポを今度はウェリントン北西の保護区カピュティ島に移した

霊夢:
 今度こそいけるか……!

魔理沙:
 そこにも猫がいて残り1匹になっちゃった

霊夢:
 はい詰んだあああ!

魔理沙:
 その後は第一次世界大戦や世界大恐慌などの影響で、保護活動の関心は下がってしまい、個体数はいよいよ激減してしまった。

霊夢:
 もうその時点で絶滅したんじゃないの。

魔理沙:
 ああ、誰しもがそう思っただろうな。1940年になるとカカポに関する目撃情報も無くなった。しかし1950年から1970年にかけて、ニュージーランドがカカポを探す定期的な調査を行った所、なんとかカカポの捕獲に成功した。しかし、これも上手くいかずにすぐ死んでしまった

霊夢:
 せっかく見つかったのに……環境の変化に弱いのかしら。

魔理沙:
 まぁ、今まで楽園のような土地で生きてきたわけだからな。人間に保護されることすら、ものすごいストレスなのかもしれない。そんな絶滅の瀬戸際のカカポだったが、1989年にカカポ保護計画が発展してようやく繁殖に成功した。

霊夢:
 ついにやったのね!

魔理沙:
 しかし、その時に繁殖に成功したコッドフィッシュ島には、過去に天敵となったポリネシアネズミが存在した。

霊夢:
 やばい! また食べられちゃうわ……。

魔理沙:
 その時、保護グループが今度は島からネズミを根絶する動きが取られたんだぜ

霊夢:
 うーん……カカポは応援したいけど、それはちょっと人間のエゴじゃないのかな。

魔理沙:
 これに関してはちょっと疑問だな。最終的に島からネズミが根絶したかは不明だが、その後繁殖したカカポはまた別の安全な島で保護された。

霊夢:
 ようやく保護活動が実を結んだのね。

魔理沙:
 ああ、1980年代から30年以上かけて個体数は徐々に戻りつつある。

霊夢:
 それでもまだ100羽ちょっとなのね。油断したら絶滅しそうでヒヤヒヤするわ。

魔理沙:
 カカポは60年も生きる長寿な鳥で、天敵もいない環境で進化したせいか、繁殖率もかなり低く、3~4年に一度しか行わない。過酷な環境で生きている生物は、交尾の回数が多かったり、子供を産む数も多いけど、カカポは天敵のいない環境で生きていたからな。長生きするから人間と同じように10代20代は遊んで、気が向いたら繁殖すれば子供も勝手に育つ。他の種から攻撃される前提で生きてこなかったせいだな。

霊夢:
 なんだか人間に保護される前提の生き物になってしまったのね

 平和に暮らしていたカカポを絶滅に追い込んだのも、絶滅しないよう保護したのも、皮肉にも人間でした。コメント欄では、「基本的に絶滅はほぼ人間が原因」「滅ぼされた人間になつくか・・・」「保護も狩猟も所詮は人間の気分と都合次第なのよ。」といったコメントが寄せられました。

カカポの面白い繁殖方法

魔理沙:
 ちなみにカカポの繁殖活動も面白いから紹介しておくぜ。

霊夢:
 へー? どんなの?

魔理沙:
 カカポは世界で唯一「レック」という繁殖方法をする生き物なんだ。

霊夢:
 レック?

魔理沙:
 霊夢は鳥の繁殖や交尾ってどんなものをイメージする?

霊夢:
 大体メスを巡ってオス同士が喧嘩するか、メスに1対1でアピールするとかかしら。

魔理沙:
 そうだな、ほとんどの生き物がその2種類で繁殖活動しているな。カカポの「レック」というのは、一言で言うと「ボディビル大会」

霊夢:
 ええっ……筋肉でも自慢しあうの?

魔理沙:
 オス同士が「競技場」のようなものを作って、そこで自己アピールをするんだ。競技場にオスが集まって準備が出来ると、1キロ先も聞こえる鳴き声でメスを集める。メスたちはそのオスたちのディスプレイから、つがいになる相手を探すんだ。

霊夢:
 とっても紳士的な繁殖方法なのね。なおさら好きになったわ。

魔理沙:
 まぁ、その集合の鳴き声で天敵に見つかるんだけどな……。

霊夢:
 カカポおおおおおお!

 自己アピールするためにメスを呼んで集める繁殖方法によって、天敵に見つかってしまう、どんくさいカカポに「そりゃ保護したくもなりますわ…」「人間以外の生き物と暮らしていけない状態になっとるなあ」といったコメントが寄せられました。

 どんくさくて可愛いカカポの生態や波乱万丈の人生についての解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【へんないきもの】人間大好き!無防備カカポ【ゆっくり解説#5】

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