エウレカ、シャナ、ふたご姫…オタクのイメージがプラスに変わったのは2005年!? 元アニラジパーソナリティー・おたささが平成アニメを徹底解説
『ふたりはプリキュア』がスタート! 2004年
スタッフ:
ここから2004年でございます。
おたささ:
『みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~』とかいろいろありますけれども、『MEZZO -メゾ-』ですよ。いわゆるアダルトアニメとして出された作品の地上波版みたいな形でやられたやつなんですが、非常に面白いアニメなんです。非常にスタイリッシュなアニメなので、個人的には好きなアニメでした。
『エリア88』『マリア様がみてる』ですね。アニメを知らなくても、「タイが曲がっていてよ」って直すシーンは見たことがある人は多いんじゃないかと思うんですが。
天海:
あると思います。
おたささ:
もともと女の子向けに書かれた女の子同士の作品だったんですけれど。
天海:
そうなんですね。
おたささ:
男子は想定されていない読者層だったんだけれども、やべえぞ! この感じたまんねえ! みたいな感じですね。
天海:
そうだったんですね。少女漫画?
おたささ:
小説ですね。わりと少女向け小説です。
天海:
はじめて知りました。
おたささ:
だから当時、なんでこれを男子がみんな買っていくんだろうみたいなところは、不思議がられたんじゃないかなと思うんですけれど。
あと『超変身コス∞プレイヤー』というのが1月12日からはじまるんですが、これが3部作になっていまして。
要するに特撮作品みたいなイメージでアニメ作品として作られていて、そのキャストがいて、それを作っている現場の宣伝担当の人が主人公なのが『ヒットをねらえ!』で、その役者とかを巡って原作者とラブラブしたいのが『LOVE♥LOVE?』。
なんていうのかな、非常に難しい感じなんですけれども。メタのちょっと上くらいのところの感じ。
スタッフ:
「変身3部作」。
おたささ:
「変身3部作」という書き方をしているのですが、今で考えたら意欲的な作品なのでチェックしてほしいなという感じなんですけれども。
そして2004年2月1日『ふたりはプリキュア』。ひとつの時代がはじまりますよ。
(画像はふたりはプリキュアより)
天海:
ここから伝説がはじまっていくんですね。
おたささ:
もうこれは語るまでもないでしょう。
天海:
語るには時間が足りないですね。
おたささ:
このへんがだんだん大きい作品が出てきますね。あとわりと好きだったアニメが『レジェンズ 甦る竜王伝説』というのがあるんですけれども、すごいシンプルな昔ながらのアニメという感じで、非常に大好きでした。ただ流行りではないのかなっていう気はするんだけれども、個人的なすごい好きなアニメで。
(画像はレジェンズ 甦る竜王伝説より)
逆にこの時代だなっていうアニメが4月5日から6日にかかって『MADLAX』『爆裂天使』『忘却の旋律』。ちょっと見ていてクエスチョンマークがいくつか浮かぶような作品。
(画像は爆裂天使-INFINITY-より)
この3作品が「この頃」っていう感じがするのかなって勝手に思ったりするんですが。あと『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』とかもありますけれども。そして『魔法少女隊アルス』がNHK教育からはじまります。もうコメントで面白いんだけれど、「NHKが下支えしたダーク魔法少女モノの走り」って(笑)。
天海:
実際はどうですか。
おたささ:
実際ちょっとダークですよね。確かに言われるとそうかなっていう気もしちゃうけれど。
スタッフ:
火燈山とかを扱った。
おたささ:
わりと重い話なんですけれど。映像もよかったし。そして『月は東に日は西に 〜Operation Sanctuary〜』。これも略称が「はにはに」。
天海:
ひらがなを取ったんですね。
スタッフ:
今でいう「はがない」とか。
おたささ:
ひらがなを取っていくというはじまりはここだったんじゃないかなっていう。
2004年10月からはじまるアニメ『神無月の巫女』『魔法少女リリカルなのは』『うた∽かた』『Φなる・あぷろーち』『カッパの飼い方』、そして『BLEACH』。
天海:
ここではじまる。
スタッフ:
全366話。
おたささ:
長かったですね。あと『BECK』というのがギター、バンドモノというか。
(画像はテレビ東京・あにてれ BECKより)
天海:
ありましたね。
スタッフ:
すごい漫画が評価が高いですもんね。
おたささ:
正直、これまでバンドモノって、音楽のイメージがそんなに合わないことがずっとあって。ですが、これは作品と曲がハマって、バンドモノっていうのがちゃんとできるんだっていう。バンドが好きな人はエンディングとかのネタも見るとちょっとかなり細いネタとかもあって、好きな人は好きだと思います。面白いです。
あと『ローゼンメイデン』。
天海:
好きでした。
スタッフ:
流行りましたね。
おたささ:
流行りましたね。このへんは『ローゼンメイデン』とかも、その設定はなんだろう? っていう感じはあるじゃないですか。頭の中にクエスチョンマークは浮かぶけれども、それはそれとして雰囲気で押し切っていくみたいなノリというか、全部は解決していないでしょう。
でもそれでいいんだよみたいなのが00年代の中盤の作りなんじゃないかな。
スタッフ:
2004年までをまとめてみると、どんな感じですかね。
おたささ:
ゲーム系からの流れっていうのが出来てきますね。
スタッフ:
テレビゲームもそうなんだけど、PCゲームもですよね。
おたささ:
PCゲームの流れっていうのが変わっていくみたいな感じです。あとパソコンが安くなっていったのと。
天海:
ここらへんなんですか。
おたささ:
そうですね。まだXPくらい。
スタッフ:
懐かしい。
おたささ:
ちらっと書いてあったけれど、京アニ作品というのがちょっとずつ出てきたりしながら。
天海:
ここからなんですね。少しずつ。
スタッフ:
自分たちが作りはじめるというか、元請けになって。
おたささ:
『涼宮ハルヒの憂鬱』みたいな大きい作品がボンボン出ていたあとの、ちょっと中堅作品を上に持ち上げようとしているのが、たぶんこのへんだったのかなみたいなところでしょうか。