『Fate』尽くしの年末配信をより楽しむために! 『Fate』シリーズの魅力を原作・アニメ(映画)・主人公から見てみた
アニメ・映画化作品から見る『Fate』の魅力
PCゲームを祖とする『Fate』シリーズは、その人気からアニメ化や商業ゲーム化など、さまざまなメディアミックスが打ち出されてきた。
ここからは、そんな本シリーズを世に広く知らしめることとなった映像化作品たちを、網羅的に紹介していく。
★アニメ・映画化作品
・『Fate/stay night』
・『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』
・『Fate/Zero』
・『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』
・『Fate/Apocrypha』
・『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』
・『衛宮さんちの今日のごはん』
アニメ『Fate/stay night』
原作の発売から2年後、2006年に手がけられた本シリーズ初のアニメ作品。
ストーリーはいわゆる“セイバールート”と呼ばれる第1の物語“Fate”が主軸。オリジナルエピソードを交えながら、士郎とそのサーヴァントであるセイバーの絆を中心に描いていく。
見た目は小柄な女性ながら、達人級の剣の腕前と膨大な魔力を持つセイバー。彼女の生前の姿や、聖杯に望む願いとはいったい……? そして士郎がマスターとなったことで、彼女の心情にどのような変化が生まれていくのか、というのが大きな見どころ。
また、原作では直接描かれなかったバーサーカー対アーチャーの戦いが映像化されており、アーチャーファンなら見逃せない作品だ。
劇場版『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』
こちらは、2010年に公開された本シリーズ初の劇場版アニメ作品。
その名の通り、ストーリーは原作第2のルートである“Unlimited Blade Works”がもとになっており、士郎が密かに想いを寄せる同級生・遠坂凛がヒロインの座に就いている。
ややポンコツでツンデレな凛の魅力もさることながら、凛の従える謎多きサーヴァント・アーチャーの驚くべき正体が判明するのもこのルート。
“正義の味方”という理想を追い求める余り自己矛盾を抱える士郎と、それを真っ向から否定しにかかるアーチャーとの決戦、そしてクライマックス……と名場面の連続となっている。
それゆえファンからの人気も根強く、2014年には本映画がベースのTVアニメシリーズ版が2クールにかけて放送された。
アニメ『Fate/Zero』
2011年より分割2クールで放映され、『Fate/stay night』の前日譚となる“第四次聖杯戦争”を描いたアニメ作品。
原作のライトノベル版『Fate/Zero』は、『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本としても知られる虚淵玄氏が執筆しており、士郎の父親である衛宮切嗣(えみや きりつぐ)を主人公に据え、虚淵氏ならではの凄惨かつ色濃い物語がufotableの手がける美麗な作画に乗せて送られた。
戦いの果てに切嗣がつかんだもの、そして士郎に受け継いだものとは何だったのか。『Fate/stay night』へと繋がる物語が語られているので、ファンとしては押さえておきたいところ。
アニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』
突如“魔法少女モノ”としてスピンオフを果たしたマンガ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』が、2013年にまさかのアニメ化。
主人公は原作でも人気のキャラクター・イリヤ……なのだが、このイリヤが魔法少女になって活躍するという、原作を知っているファンほど驚きが強くなるストーリーになっている。
さらには、天才クーデレっ子の美遊や、イリヤと瓜ふたつなキス魔の褐色っ子・クロエといったライバル魔法少女も登場。イリヤの日常や、義兄の士郎への淡い恋心はどうなってしまうのか!?
……というような、完全に『Fate/stay night』とは切り離された女子小学生パラダイスを堪能できる(物語の最初のほうは)。
ちなみに、現在までにアニメ第4期までが放送済み。2017年には劇場版も公開され、2018年12月22日にはOVAの制作が決定するなど、スピンオフの枠に留まらない大人気シリーズと言える。
【OVA制作決定!】どうぞご期待ください!#prisma_illya pic.twitter.com/xiIOJyef1w
— プリズマ☆イリヤ公式アカウント (@prisma_illya) 2018年12月22日
アニメ『Fate/Apocrypha』
『Fate/Zero』よりもさらに以前の、“第三次聖杯戦争”を舞台に展開される本作品。もっとも、その内容は『Fate/Zero』には直接的にはつながらないパラレルワールドという位置づけ。
主人公は、審判役として召喚されたルーラーことジャンヌ・ダルクと、自我を持ってしまったホムンクルスのジークという異色のタッグ。
また、“聖杯戦争”としては珍しい、ふたつの陣営による勢力戦“聖杯大戦”の様相を呈しているのも本作の特徴となっている。
そんな本作はApocrypha(外典)ながら根強い人気を誇り、2017年にアニメ化を果たしている。
劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』
いわゆる“桜ルート”として知られる“Heaven’s Feel”が、2017年より劇場3部作として待望の映像化。
原作中でもっともボリュームがあり、なおかつ“聖杯戦争”そのものの核心に迫るシリアスなルートとなっており、Trueエンドとの呼び声も高いシナリオだ。
士郎を「先輩」と慕う間桐桜をヒロインに、度重なる苦難や葛藤に直面していく士郎は、“Fate”とも“Unlimited Blade Works”ともまったく異なる決意を固めていくことになる。
2019年1月12日全国ロードショーの第2部、その後に公開される第3部は、ぜひともスクリーンでその目に焼き付けたいところ。
アニメ『衛宮さんちの今日のごはん』
原作で主人公を務める士郎の、料理が得意という設定に焦点を当てた料理漫画。2017年末よりアニメ化され、毎月1話ペースで放映中。2019年1月1日に最終話を迎える。
本作は、『Fate/stay night』作中で熾烈な戦いをくり広げていたサーヴァントたちとも同じ釜の飯を食うというハートフルな世界観で物語が進んでいく。
緻密な料理描写と丁寧なキャラクター描写も相まって、ファンからはセイバーの宝具である“全て遠き理想郷”になぞらえて“割と近い理想郷”と言わしめるほどの作品に仕上がっている。
料理のテーマも季節に合わせた家庭的なものが多く、公式サイトではレシピも公開されているので気になる方はチェックしてみては?
⇒公式レシピ“3分で分かる!衛宮さんちの今日のごはん”のページはこちら