ホストクラブでコスプレ撮影できる“ホスプレ”イベントに潜入! 150万円のシャンパンタワーに450万円のお酒、ホストのガチコールに包まれて天国だった
2018年11月18日、新宿歌舞伎町のホストクラブにて豪華な内装の店内をコスプレイヤーの撮影に開放したイベント“ホスプレ”が開催されました。
「コスプレイヤーさんにも『本物』のシャンパンタワーを体験してもらいたい!」という想いから開催された今回のイベント。
クラブを利用した撮影会イベントはこれまでもありましたが、ガチで営業しているホストクラブで自由に撮影できる、しかも本物のシャンパンタワーが体験できるということでイベント発表時は話題にもなりました。
きっかけは、ホストグループ“groupdandy”広報のホスグル子(@hosuguruko)さんがたまたまシャンパンタワーで撮影されているレイヤー(コスプレイヤー)さんを目にした際、撮影に使われたシャンパンタワーが普段お店で見ているものとは違う、「ニセモノ」だと感じたことからなのだそう。
いったい本物のシャンパンタワーとはどんなものなのか……イベントに参加してバッチリおさめてきました!
取材・文・撮影/ちぷたそ
ホストクラブでコスプレイベント!? “ホスプレ”に行ってみた
“ホスプレ”イベントリポート
今回私は12時ころからイベントにお邪魔しました。ホストクラブの開店はだいたい夕方や夜から。今回のイベントはそんなお店の開店前の、お昼の時間を利用したイベントでした。
店内に入ると、まず豪華絢爛に輝くシャンデリアが目に入ります。
このシャンデリアのある真ん中の卓は、TVドラマなどさまざまなロケでも使われている人気のエリア。
テーブルの上には、1本200万、300万円を超えるお酒がズラリ。中には450万円する高いお酒も……。豪華な内装に包まれて、どこで写真を撮っても映える映える!
着替えたり、荷物を置いたり待機するのも卓を利用できるのですが、卓じたいがキラッキラなので、卓に着いているだけで様になるんですよね……。さすがホストクラブ……!
そしてみなさんのお目当てはこのシャンパンタワー。涼しげなカラーリングが綺麗な豪華な7段のシャンパンタワーは150万円相当のものなのだそう。
実際にお店でシャンパンタワーをやりたい場合は、少なくともシャンパンを15本くらい入れなきゃいけないうえ、事前に予約する必要があるので、このタワーを見られるだけでもかなりのレア体験なのではないかと……!
ちなみにこのシャンパンタワー、事前に撮影する順番を抽選で決めるので、安心してシチュエーション撮影することができました。
レイヤーさんたちは、広い店内でいろいろなロケーションを求めて撮影をしていました。話を聞いてみると、「どこで撮っても写真映えする」と、貴重なシチュエーションでの撮影を楽しんでいました。
それもそのはず。実は、メイクがしやすいように、撮影がしやすいようにと、店内の照明も通常の営業よりもかなり明るくなっていたのです。さすがホストクラブ、イケメンなだけなくレイヤーさんたちへの配慮も完璧でした……!
やっぱりホストクラブの豪華な内装は、撮影のロケーションとしても最高なんですよね~!
そして光源や小道具用の酒瓶など、「どうしたらよりレイヤーさんが撮りやすいだろう」という、お店からレイヤーさんへの気遣いも随所に感じられました。
また、撮影中はずっとDJさんがアニソンやボカロ、ゲーム曲などアツい選曲で盛り上げます。
待機中もアニクラみたいで常に楽しめたのと、曲に合わせて踊る人がいたり、合いの手を入れたりなど場の高揚感、一体感もすごかったです。その場にいるのもオタクばかりなので、曲を通じて秒で打ち解けたのも面白かったです。
コスプレをしないで純粋に撮影を楽しめる見学者枠も用意されたのですが、
「ホストクラブでこういうイベントがあると知って来た」
「Twitterで知って来てみた」
「ぬい(ぬいぐるみ)撮りしようかなと思ってきた」
など、みなさんホストクラブに足を踏み入れる理由もさまざまでした。
撮影じたいは12時~15時半の約3時間半。撮影時間がこの時間だと撮影し足りない……なんてことがあるのかな?と思っていたんですけど実際はそうでもなかったです。
だいたい15時くらいになるとみなさんシャンパンタワー、卓、入口、玄関の方などでの撮影も撮りつくして、ネタ寄りの遊びのある撮影に移行していました。
そしてそれがまた見ていて微笑ましかったです。レイヤーさんたちが……わちゃわちゃしている……。
どこを切り取ってもロケーションが素敵!
なんだろう、豪華な内装で、好きな曲がかかって、好きなキャラクターがわちゃわちゃしていて、顔がいい男(しかもレイヤーさんが委縮しないようにとホストさんはトークショー直前くらいに入りする配慮)がいて、これは……天国??
ちなみにロケーション的にと言いますか、ホストキャラのいるヒプノシスマイクのシンジュク・ディビジョンでの参加者さんが一番多かったです。
ホストキャラの伊弉冉一二三(いざなみひふみ)コスは5人! どこに目線をやっても視界に一二三が入るのが個人的に幸せでした。
ヒプノシスマイク以外にも、『干物妹!うまるちゃん』や『文豪ストレイドッグス』などのマンガ・アニメキャラのコスプレや、オリジナル衣装に身を包む方の姿も。参加する前は、超パリピ向けなイベントかと思っていましたが、オタクでも楽しめるオタクにやさしいイベントでした。
ホストとオタクの異文化交流!?
そしてイベントでは、ホストさんによるトークショーも。DJもやっていたヒプノシスマイクの観音坂独歩コスをしたDJkirinさんとホストの優作さんが共同で司会をします。
kirinさんは私たちの聞きたいことを聞いてくれる代弁者としてもホストさんにトークで切り込んでいってくれました。
トークに登壇したのは、
TOPDANDY代表の聖耶さん
去年の売り上げ1位、「1年で1億売り上げたスーパーホスト」白楽執行部長
TOPDANDYの色男、最年長で「全人類を抱いている男」神条澪(かみじょうれい)さん
指名本数が2年間ナンバーワン! エグゼティブプレイヤー橘アスナさん
の4人。顔のいい男がずらっと並んでのトークは圧巻でした。
イベント終盤では、ホストさんとレイヤーさんがいっしょに写真を撮る場面も。すごい光景……。
今回参加されていたレイヤーさんたちはホストさんたちからも大人気で、「うちの店もイケメン多いって言われるんですけど、うちのキャストよりイケメンでびっくりした」「会場にすぐにでも働いて欲しい子たちがいっぱいいる」という話もちらほら。
ホストは「ウェイ」だし、オタクとは対極なのでは……なんて参加前は思っていましたが、いまはオタクのホストも増えているし(白楽さんはガチニートの時にアニメをたくさん嗜んでいたらしい。一番好きな作品は『Steins;Gate』だそう)「オタクとホストの根っこの部分は似てる」という、お話もお聞きしました。なんだかビックリ!
普段接客してたくさんの人間と関わる中で、何かに没頭する「一人の時間」を大切にしているホストも多いのだそうです。
そしてついにやってきました、ホストさんがマイクパフォーマンスで盛り上げてくれるシャンパンタワー体験! さすがホスト、盛り上げ力が半端ない。オタクとホストのはじめての共同作業です(?)。
顔がいい男と好きなキャラクターが豪華なシャンパンタワーの前で盛り上がって、死ぬ前に見る夢かなんかかと思いました。……よかった、死んでなかった。
全く対極だと思われていたホストとオタク(コスプレイヤー)がマッチした今回のイベント。盛り上がりを通じて、共感や理解がたくさん生まれた気がします。
また、今回外国からの参加者も多くて、改めて「オタクに国境は関係ない」ということを感じました。
ホストさんもレイヤーさんに興味津々だったし、めったにないシチュエーションで撮影できたレイヤーさんも幸せそうで、そこにいるだけで幸せなイベントでした……。
参加者による当日の様子やコス写真は、Twitterで「#ホスプレ」で検索すれば見られます。次回開催に関しては「やりたい気持ちはある」ということだったので、ぜひ第2回が実現することを祈っています。
■取材協力
歌舞伎町ホストクラブ「TOPDANDY」 東京都新宿区歌舞伎町2-25-2 荒生ビルB1F
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