ビッグフットの足型、ユリ・ゲラーのサイン入りスプーン、超貴重なミイラetc…『月刊ムー』創刊40周年記念展に潜入&編集長にインタビューしてみた
ユリ・ゲラーは超能力「スペクトラム」の持ち主である
──それでは続いて、隣の部屋に入っていきます。
三上:
ここは、テーマでいうところの、「超能力」ですね。
──超能力。
三上:
世界的な超能力者といえば、おそらく一番有名でしょう。このポスター、『ムー』の付録でも付けました。「ユリ・ゲラー」です。
──皆さん、もちろんご存知ですよね。
三上:
Uri Geller!
──Uri Geller、巻くんですね。
三上:
どうしても「ユ」って発音しちゃうんですけども、彼はユダヤ人ですから、名前もヘブライ語なんですね。なのでUri Geller、「ウ」と発音する。
──Uなんですね。
三上:
Uri Geller!
──Uri Geller。
三上:
1974年に来日して、矢追純一先生の『木曜スペシャル』で、最初に曲げたのはスプーンではなくて、実はフォークなんですよね。
──そうなんですか。スプーンではなくて、フォークなんですね。
三上:
TVでは。まあ、それからスプーン曲げの一大ブームを起こして。その後、「手品だ」「トリックだ」「インチキだ」と散々言われましたけども、実際はアメリカとかもう研究のレベルが違うんです。もう恐ろしいですからね。どうしても念力、よくハンドパワーっていうじゃないですか。「ハンドパワーです。」って。
──あのミスター・マリックさんの(笑)。
三上:
聞くところによると、いわゆるトリックでスプーンを曲げるのは、方法としては40何通りくらいあるらしいんです。ただ、仕込みとかはいろいろ必要なんですけども、ユリ・ゲラーの場合、ここに実際に彼が曲げたスプーンがあります。
これ曲げた時もですね、スプーンを持って、首の部分をさする、みたいなイメージあるじゃないですか。ユリ・ゲラーの場合、違うんですよ。これ、お玉の方を持つんです。
──なるほど。
三上:
お玉の方を、柄じゃなくて、下をさする。そうすると曲がる。
──そうなると、普通であれば、指を添えている方向と反対側に。
三上:
そうやって曲がるんですね。聞いてみたら、TV用にはゆっくり曲げてるとのことで。曲げるんだったら、もう手で触らなくてもいいと。
──触らなくても曲げられる。
三上:
矢追さんは実際に面したのは、コインロッカーあるじゃないですか。コインロッカーってキーを差し込んでるでしょう。それをユリ・ゲラーがね、「曲がれ曲がれ曲がれ」と言ったら、コインロッカーの鍵が全部曲がっちゃった。
──ああ、そんなことが。
三上:
大変だったらしいですよ。コインロッカー全部がもう使い物にならない。「どうしてくれるんだ?」 みたいなツッコミが入った時に、矢追さんが「超能力なんてあるわけねえだろう」みたいに言って、切り抜けたらしいです。そのくらいすごい。
しかも、ユリ・ゲラーも何度も、『ムー』で取り上げて記事にしたんですけど、注目してほしいのはココなんですよ。
──超能力の正体はスペクトラム。こちらが当時の『ムー』の紙面。
三上:
そうですね。どうしても超能力パワー、エネルギーが出て、スプーンを曲げているように皆さんイメージしているけど、実は違う。実はこの“スペクトラム”なんです。
こういうふうな物理的な現象を起こす超能力者、スプーン曲げもそうですけども、テレポーテーションだとか、念力系の超能力者っていうのは、共通点があるんです。それは超能力を発現する、超能力をできるようになるきっかけってあるんです。
──それは?
三上:
ユリ・ゲラーの場合は、子供の時に、一般の人には目に見えない霊的な存在に出会うんです。眩しい光、人の形をした存在に遭遇して、これをきっかけに超能力が発現するのです。
──超能力を目覚めるきっかけというのを、超能力者は何かしら経験していらっしゃる。
三上:
そう。まあユリ・ゲラーはその存在のことを「スペクトラム」と呼んでいるんですけども、ひょっとしたら宇宙人かもしれないみたいな言い方をしてるんですけど、とにかく一般の人には見えない霊的な存在と遭遇することによって、こういう超常能力が発揮しだす。これ中国の例えば厳新(げんしん)、重宝勝(ちょう・ほうしょう)、孫儲琳(そん・ちゅうりん)、日本の同じく清田益章(きよたますあき)さんって、ユリ・ゲラーの来日をきっかけにスプーンを曲げることができるようになりました。彼もまた、そういう体験をしている。
──そうなんですね。
三上:
だから、どうしてもただ単に、ハンドパワーだったいうイメージがあるけども、そうではない。超能力というのは奥が深いんですよね。
──そして初来日が1974年というのが、『ムー』の創刊の5年前。
三上:
5年前ですね。
──やはりその『ムー』の創刊に当たってやっぱりユリ・ゲラーさんの存在というのは、かなり大きかったんでしょうか?
三上:
やっぱり大きいですね。この後、80年に再来日するんですね。特にユリ・ゲラー、親日というか日本のことが大好きで、一時日本に富士山のところに別荘を持ってましたから。
──そうなんですね。コメントでも「ユリ・ゲラーの別荘まだあるのかな?」というようなコメントがあったんですけど。
三上:
もう住んでないですよね。日本に密かに別荘があったんです。今は母国のイスラエルに移住して、「ユリ・ゲラー博物館」を建設しているんですね。
──それもまたすごく『ムー』的な。
三上:
そう。博物館建てようとして、整地してたら遺跡が出てきてしまった。
──日本だったら、文部科学省とかに一旦工事を止められるやつですね。
三上:
まあ、引きが強い、みたいな。
──やっぱり何かしら持っているという。
三上:
何かしら、「流石だな」と。本人もカミングアウトしてますけど、彼は某国のスパイですからね。
──ああ、そうなんですね。
三上:
そうですね。それはもう普通にネットのニュースで出ていて、本人はもう「スパイです」と言ってますから。
──もう公言してしまっている(笑)。
三上:
そうなんです。だから、ただ単にスプーン曲げがトリックだとか、ユリ・ゲラーはマジシャンだとか、そんな次元じゃない。
このスプーンも、やっぱり現物を見なきゃダメですね。特に本物の超能力者が手に触れて、こういうふうな超常現象をやったものというのは、ちょっとサイキック的な能力のある人は、オーラなどを感じるはずです。
厳重に保管された聖なる灰「ビブーティ」
三上:
最後の目玉は、厳重に保管された瓶の中にある、こちらです。
──こちらは?
三上:
「ビブ―ティ」という、インドにおける“聖なる灰”です。
──灰なんですね。
三上:
宗教的に非常に価値のある、いわゆる牛の糞を燃やした灰なんですけども、これは聖なるものとして扱われるんです。
このアフロヘアーの「サイババ」という方が、何もない空間から“ビブーティを取り出す”という。
ビブーティを物質化する。それを編集部の人間の目の前で行って、実際に出てきたものであると。
──出てきたものを持ち帰ったと。
三上:
サイババのビブーティ。本物です。
──というところで、ちょうどお時間となりました。最後に。ご覧の“ムー民”の皆様に向けて、一言メッセージをいただきたいと思います。
三上:
日本一怪しい雑誌『ムー』は、毎月9日発売です。いよいよ来年、40周年を迎えます。50周年、100周年に向けて頑張りたいと思いますので、是非よろしくお願いします。
──三上編集長、ありがとうございました。
三上編集長にご紹介いただいた「ムー」が追いかけた謎にまつわる5つの展示のほかにも、
生賴範義氏のカバーアート原画、月刊ムーやムー関連の書籍を自由に立ち読みできる「ムー図書館」、超常現象の一部になれるフォトスポットなど、
ムーの世界にどっぷり浸れる展示が多数準備されています。
「創刊40周年記念 ムー展」
開催日:2018年10月12日(金)~29日(月)
開場時間:10:00~21:00 *最終日は18:00閉場 *入場は閉場の30分前まで
会場:池袋パルコ本館7階「PARCO MUSEUM」
入場料:一般700円、学生600円、小学生以下無料
*「ムー」特派記者カードをお持ちのご本人様は入場無料!(他割引サービスとの併用不可)
主催:パルコ 監修協力:学研プラス 企画制作:松竹
■PARCO MUSEUM
https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=46■月刊ムー公式ウェブ ムーPLUS
http://gakkenmu.jp/
▼記事化の箇所は2:40からご視聴できます▼
【世界最速公開】月刊ムー編集長と巡る
「創刊40周年記念 ムー展」生中継
―あわせて読みたい―
・『月刊ムー』と『TOCANA』の編集長が語る超陰謀論・超ヤバイ話 「GW直前の事件は“陰謀”!?」「国連で気象兵器が規制」
・オカルトメディア『TOCANA』編集長が提唱する規制が強化されたネットの未来とは「普通のネットから同人誌やダークウェブに移行していく」