『涼宮ハルヒの憂鬱』放送当時の“斬新な手法”に抱いた心境をおたっきぃ佐々木が語る「この先、アニメ好きでいられるんだろうかと不安でした」
💡ここがポイント
●8月28日からニコニコで『涼宮ハルヒの憂鬱88時間生放送』が実施される。
●これに対し、おたささが『ハルヒ』放送当時の思い出を語った。
●時系列無視などの手法に戸惑い、「アニメ好きを続けられるか不安になった」と語った。
8月28日(火)午前8時より、ニコニコ生放送にて「涼宮ハルヒの憂鬱/エンドレスエイト88時間生放送」が放送されています。これは、TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(2009年放送版)の第12話「エンドレスエイトI」から第18話「エンドレスエイトVII」を88時間に渡り上映するという企画です。
ラジオパーソナリティのおたっきぃ佐々木さんと、声優の天海由梨奈さんが出演するニコニコ生放送番組「やっぱ、アニメでしょう」では、この話題をピックアップ。おたっきぃ佐々木さんが「俺はこの先、アニメ好きでいられるんだろうかっていう不安を持ったくらい」と語る斬新な手法で放送された本編の内容を振り返り、88時間連続放送については「それマジでやるの!?」と感想を述べました。
衝撃的アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が88時間連続放送で帰ってきた!
おたっきぃ佐々木(以下、おたささ):
当時、えっこれまだやるの!? みたいな感じで、良い意味でも悪い意味でも話題になった感じはしますけれど。一期のほうでは時系列がバラバラに放送されていたりとかしていて……。 『涼宮ハルヒの憂鬱』は見ましたか?
天海:
登場人物とか、ある程度のあらすじはわかっているんですけれど、ガッツリは見ていないんですよね。いろいろ教えていただけたら嬉しいです。
おたささ:
正直な話、『涼宮ハルヒの憂鬱』の一期目がはじまった時、1話が朝比奈みくるのやつだったんだけれど、あれを見た時も、「あ~こういうのをやっちゃうんだ……」っていうのがすごいいろいろな意味で衝撃で。いわゆるライトノベルというものに、当時ちょっとついていけないところがあったのね。
ライトノベルの波が来ていたんだけれど、やっぱり年食ってるからしょうがないのかなとか思っていたんだけれど。それで『涼宮ハルヒの憂鬱』がはじまるから、いろいろ話題になっているらしい、それじゃ見てみよう、と。「あ~こういうことをやってくるんだ、すげえな!」と思って。
前情報なしに見ると、何の説明もなくドコーンっと情報を与えられるわけですよね。その手法を持ってこられると、なんか正直大変だなっていうのは……。今までの手法だと、導入部があったりとかして、だんだん話に入っていくみたいな展開をどんどんして、起承転結みたいな流れってあったじゃないですか?
天海:
ありますね。
おたささ:
もうね、起承転結クソくらえ! みたいな(笑)。1話の頭からやったわけですよ。本当のテーマソングじゃない曲がポーンと流れたりとか、それはやっぱりショックでした。
天海:
ショック?
おたささ:
『涼宮ハルヒの憂鬱』に影響を受けたっていう人は、世代ですごい多いと思うんですけれど、もう正直自分にはショックっていうのが正直なところで、「俺はこの先、アニメ好きでいられるんだろうか?」っていう不安を持ったくらいでした。
天海:
え~、そんなに(笑)?
おたささ:
ただずっと見ていったら、「ライブアライブ」【※】とか最高じゃん! っていう感じにはなったんだけれど、得手不得手はあって、回によって好き嫌いがすごくはっきりわかれたアニメだったんですね。
※ライブアライブ
2006年放送版では第12話、2009年放送版では第26話で放送された回のサブタイトル。
特に「エンドレスエイト」に関しては、えっ、それマジでやるの!? みたいな話で、長門有希が過ごした時間の約9077分の1の時間軸を疑似体験って言われても、意味がわからないでしょう?
天海:
そうですね、莫大すぎてちょっと(笑)。
おたささ:
長門有希が8月17日から8月31日の15日間を、15532回目でループを脱出することになるので、実は638年かかるんですね。さすがに638年放送するわけにもいかないと思うので、その9077分の1の8週連続88時間に(笑)。
天海:
88時間もだいぶすごいですけれどね(笑)。
おたささ:
すごいですよね。何回目見ているんだろうっていうのがわかんなくなってくるよね(笑)。88時間に合わせて『エリア88』を88時間やってほしいよね(笑)。