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「今何時ですか?」──プロナンパ師直伝“95%返事がもらえる”ナンパの鉄板フレーズ集

 7月18日、潜入ライターとして活躍するニポポ氏@tongarikids)による「ニポポのニコ論壇時評」が放送。

 年間100回以上の合コンをこなし、女性向け恋愛Webニュースなどで「恋愛マスター」として活躍する“プロナンパ師”の桜井涼氏と、年間100人の女性と出会い、欲望追求エンタテイメントマガジン『裏モノJAPAN』にて10年以上続く人気連載コーナー「フーゾク噂の真相」を執筆する“プロハメ撮り師”の町田足土氏をゲストに迎え、テーマ「ナンパ」について議論。

 本記事では、「ナンパを成功させるための作戦」について徹底解剖した内容をお届けします。

左からニポポ氏桜井涼氏町田足土氏

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ナンパには「パターン」が2つある

ニポポ:
 ナンパというのは、クラブだったり、そういった“声をかけてもいいよ”という空気感があるところなら上手くいったりするかもしれないんですけど、それがないところでは、どのように攻めていくんですか?

桜井:
 例えば僕は「路上ナンパ」が多いんですけど、二つのパターンがあるんですよ。一つ目は、力技で、ノリだけでウェーイといっちゃう「突撃系」。来た女性に片っ端から声をかける。これはもう「数撃ちゃ当たる」方式のナンパっていう、一般的なナンパ師のイメージに近いと思うんですけど。

ニポポ:
 そうですね。

桜井:
 これは「ナンパ=クラブ」とか言っているようなやつらなんですよ。心も強いし、そういうことが反射的にできるやつですよね。女性が来たら即行く。ベルトコンベアのように速いんですよ。

ニポポ:
 流れ作業的な感じで。

桜井:
 来たから声を掛けるという。僕は、あまりそれは得意じゃないんですよ。

ニポポ:
 ということは、狙い撃ち系ですね。

桜井:
 狙い撃ち系でもあるし、逆に言うと、僕もパリピ気質ではないので、どちらかというと、策を弄する方なんですよ。それは、今までナンパをしたことがない人も、どちらかというと、突撃系は無理だと思うんですよ。

ニポポ:
 そうか、いきなりキャラクターをおもいっきり変えて挑むよりかは。

桜井:
 そうです。だって、やったことがない人がいきなり「ウェーイ」みたいな感じで行けないじゃないですか。僕もそれもあまり得意じゃないし、自分のキャラクターでもないんで。

ニポポ:
 いきなりハイタッチとか外しますからね(笑)。

桜井:
 僕もそっちは得意じゃないんで、やっぱり、ナンパを成功させるための準備というか、心構えみたいなところはお伝えしたいなと思っています。僕は、「作戦系」なんです。

ニポポ:
 なるほど。作戦系と突撃系の二つがある。

 町田さんは、どちらで行かれるんですか?

町田:
 僕がやっていたときは、作戦系ですね。

ニポポ:
 二人とも、やっぱり練るんだわ。

町田:
 でも、流石に突撃系的な気持ちがないと、一回断られると心が折れるんで、そんなときは、100本ノックを受けている気分で、次っていう感じの奥歯噛み締めてみたいなところはあるんですけど、基本はその典型ですね。

ニポポ:
 なるほど。その作戦と言われても、我々なんて、何から考えたらいいのかすらわからないわけですよ。例えば、自分のファッションから考えていくのか、声をかけるファーストフレーズから考えるのか、はたまた、狙いを定める女性の特徴を考えていくのか。何から手を付けていけばいいんですかね。

桜井:
 全部大事ですが、ナンパをできない人たちに「何でナンパしないの?」と聞くと、「心が折れちゃう」というのが一番多いわけです。だから、心が折れないためにどうすればいいかという話ですよ。

ニポポ:
 すごい。深いところに来ましたね。

桜井:
 準備であったり、心構えがあれば、そんなに心も折れない。

ニポポ:
 なるほど。これはいい話です。

女性にスルーされないために

ニポポ:
 実際に、心を丈夫にする。ないしは、衝撃に備えるというのは、どうやって備えていくものなのでしょうか。

桜井:
 まず、ナンパで一番ダメなのは、声をかけてもスルーされてしまうことなんですよね。なので、相手にシカトされないために、相手が答えを返さざるを得ない最初の一声を用意する。

ニポポ:
 なるほど。

桜井:
 まずは、「声をかける理由」ですね。

ニポポ:
 これ、考えてなかったです。「ナンパをしよう」というのが理由であり、目的になっちゃっていて、これを考えてないですよね。

桜井:
 だから、これを考えてないということは、突撃系というか、ウェーイで行けるんですよ。

 ウェーイで行ける人は考えてなくていいんですけど、そっちができない人は、声をかける理由というのを用意しておいたほうがいい。結局、シカトされると心が折れちゃうんで、折れないための最初の一声を考える。

ニポポ:
 これって、自分に対する理由ですか?

桜井:
 自分に対する理由でもありますね。

町田:
 声を掛ける理由でもあるし、自分の心を守る大きな理由でもある。

ニポポ:
 なるほど、保険的な。

桜井:
 まず、声をかける理由があります。ただ、これだと、自分で用意しておいた第一声で声をかけても、シカトされることがあるんですよ。そこでやっぱり詰まっちゃうんで、そうならないために次に考えることが「3手先まで用意しておく」ということ。

ニポポ:
 なるほど。声がけを行ったら、これが返ってくるであろう、と、かなり先まで考える。まるで囲碁、将棋のような、頭脳戦になってくるわけですね。

桜井:
 これぐらいまでしておかないと、ナンパ慣れしてない人というのは、なかなか難しいかもしれませんね。

女性と必ず話せる「第一声」とは

桜井:
 では、どんな第一声がいいのか。気になると思うんですけど。やっぱり、なるべくだったら女性のウケを取ったほうがいいんですよ。ちょっとクスッと笑わせる。やっぱりそこが大事なんですけど、とはいえいきなりウケを狙いに行くのって、ハードルが高いじゃないですか?

ニポポ:
 高いですよ。みんなお笑いの養成所に入っていたわけじゃないですから。

桜井:
 みなさん、ナンパ慣れしていない方って、笑わせないとダメなんでしょと思う人が多いんですけど、決してそんなこともなくて。要は、相手が答えを返さざるを得ない第一声であることが大事なんですよ。

 いわゆる「ヘイ彼女!」は、突撃系ですよね。ナンパができる人間の声のかけ方ですよね。

ニポポ:
 なるほど。

桜井:
 とにかく第一声を返させる事が大事なんで。そういう意味で鉄板の第一が、「道を聞く」こと。

ニポポ:
 そうしたら、向こうは親切心を持っていますからね。

桜井:
 これ、答えを返さない理由がないじゃないですか。

ニポポ:
 これを無視したら、罪悪感すら覚えちゃいますもんね。

桜井:
 次が「店を聞く」。だって、答えちゃうじゃないですか? そういうことです。

町田:
 「美味しいラーメン屋さんとか、この辺にありませんか」とか、話しかける。

ニポポ:
 そうか、いきなり考えさせるというのが。

桜井:
 「美味しいラーメン屋さんを教えて」というので、会話も発生します。女性が「美味しいラーメン屋さんってどこだろう」ってなるじゃないですか。そうしたら「お姉さんが美味しいと思うラーメン屋さんを教えてください」でいいわけですから。

ニポポ:
 今ので引きずり込まれました。

桜井:
 そういうことなんです。そこで、会話がひとつ生きてきて。

ニポポ:
 あっさり系ですか、こってり系ですかって。

桜井:
 そうなんですよ。で、あっさり系かみたいなね。ちょっと芝居なんかしてね。別にラーメンなんて食べたくなくてもいいんですよ。

 で、道を聞くときて、次は、「時間を聞く」

 これも、「スマホの電源が落ちちゃって」なんて言ったら、つい答えちゃうじゃないですか?

ニポポ:
 確かにそうですね。スマホをパッと開いて。

ワンランク上のフレーズを使いこなそう

桜井:
 ここまでは「無視されないという第一声」ということで。僕の経験上、“95%”返事を返してもらえる鉄板フレーズが、本当は教えたくないんですけど、あるんですよ。

ニポポ:
 おお、ハードルが高い。

桜井:
 例えば、満員電車の中で駅に着いて、バババっと押し出されるじゃないですか。その時に、女性に「大丈夫ですか」と。

ニポポ:
 大丈夫です。ありがとうございます。

桜井:
 って、普通なるじゃないですか(笑)。例えば、スマホをいじって佇んでいる子とかに、「大丈夫ですか?」と。

ニポポ:
 そうですね。いい人に攻め込まれるわけなんですね。

桜井:
 そして、今、猛暑じゃないですか。扇子とかでパタパタ仰いでいる女性とかにも、「大丈夫ですか」と。

ニポポ:
 「顔色悪いですけど、大丈夫ですか」と。

桜井:
 「汗すごいですけど、大丈夫ですか」みたいなね。これ、なんでも応用が効くので、鉄板です。

ニポポ:
 なるほど。いきなり労っちゃうわけですね。

桜井:
 そうなんですよ。

ニポポ:
 これ、誰も傷ついてなくていいですね。

桜井:
 まずは、相手に返事を返させるというが、一番大事なんですよ。こういうことをやり続けていくうちに、だんだん応用が効くようになってくるので。結局、場数と慣れですから。

ニポポ:
 そうか、場数を踏んで経験値を積んでいくんですね。

桜井:
 例えば、時間を聞くというのは、これは僕が実際にやったバージョンとかはこんな感じです。

 今、時間は何時ですか?

ニポポ:
 あ、9時24分ですね。

桜井:
 マジで、もう、そんな時間。

ニポポ:
 何かあったんですか? 大丈夫ですか?

桜井:
 俺、やっちゃった。歯医者の予約過ぎちゃったんだけど。

ニポポ:
 こんな時間に歯医者ないじゃないですか(笑)。

桜井:
 どうしようって言われても、「いや、知らないよ」となるじゃないですか。そこで、「しょうがない、歯医者の予約過ぎちゃったから、せめてお姉さんとのデートの予約だけでもさせてもらっていいかな」みたいな。

ニポポ:
 なるほど。一本取られたってなっちゃいますね。クスッときますもんね。

桜井:
 そうなんですよ。

キャッチから逃れた女性に接近する「ハイエナナンパ」

桜井:
 あと、比較的みなさんやりやすいんじゃないかなと思うのが、渋谷なんかに多いですけど、キャッチに声をかけられているお姉さんがいるじゃないですか? ナンパかと思いきや、よく見ていると、キャッチに声をかけられているだけだったりするんですよ。

 これはもう、やりやすいというか、僕はよくやるんですけど、女性がキャッチに声をかけられ、やっと開放され、一人になりました。

ニポポ:
 頑張って、無視して開放されましたよ、と。

桜井:
 そこに行くんですよ。開放された瞬間に行って、「今、声かけられていたじゃないですか? あれ、何だったんですか?」と。

ニポポ:
 たぶん、風俗のキャッチか何かですよ。

桜井:
 どんなこと言われたの?

ニポポ:
 もう、一時間だけでもいいから話聞いてくれって。嫌になっちゃいましたよ。

桜井:
 そういう感じか、やだね。まあ、俺はただのナンパなんですけど。

ニポポ:
 なら良かった。ってなるんですね(笑)。

桜井:
 ということの繰り返しなんですよ。

ニポポ:
 この安堵感を利用するという。すごい、いい手かもしれないですね。

町田:
 「ハイエナ」ってコメントを書いている人がいますね。

桜井:
 そうですね。「ハイエナナンパ」とも言いますよね。

ニポポ:
 でも、キャッチの人たちって、あの人も言ってしまえば声がけのプロなわけじゃないですか? そこに狙いをつけられている時点で、ほぼ間違いがないんですね。

桜井:
 そうですね。たぶん、キャッチの人たちも、なんとなく隙のありそうな人に声をかけているでしょうし。でも、そんなことがない場合もあるし。目的が違いますからね。

町田:
 ただ、足を止めて聞いちゃうという弱さというのはありますね。

桜井:
 結局、いい子はいい子ですから。

ニポポ:
 人がいいと、つい。

桜井:
 あと、道を聞くというので言うと、僕はスマホを持っているじゃないですか? そして、「すみません。このお店知ってます?」と。

ニポポ:
 ああ、なんとなくならわかりますよ。

桜井:
 そんなことを聞かれても「スマホ持ってるなら調べていいじゃん」となるじゃないですか。そうすると、「友達から預かっているやつだからロックかかっちゃっているんです」と。なので、「ちょっと好きな数字を言ってみてよ。パスワード入れるから」と。

ニポポ:
 パスワードわからないから。なるほど。

桜井:
 そういったことで、笑いを取りにいく。

ニポポ:
 なるほど。共同作業をさせると。

桜井:
 そうなんですよ。もしくは、その子のスマホで道を調べてもらってもいいですし。

ニポポ:
 よく、作戦考えますね。

桜井:
 最初のフレーズは、割と僕はその場で考えますね。これ、どう言ったら面白いのかなって。

町田:
 でも、笑わせるということがひとつ重要。だから、一言目で声をかけて、入っていったときに、次の言葉で笑いの世界に持っていくって言った瞬間に、向こうが笑っちゃったりする。そうすると、「こういう面白い人と仲良くなれるんだったらいいかも」っていう、感情が生まれるわけですね。

 道を聞かれたりとか、時間を聞かれたりとか、バリアをすり抜けるような質問で心を開けさせて、二言目でいきなり面白い世界に持っていく。桜井さんのやり方って、そういうやり方ですよね。

桜井:
 僕は突撃系じゃないので、ウェーイって行くのが好きじゃないし、そんなに得意じゃないので。割と僕は、最初の第一声というのを考えていくようになったんですね。

ニポポ:
 なるほど。


 次回は、「ナンパに引っかかりやすいタイプの女性の見抜き方」や、「電車で寝ていた女性を落としたエピソード」について徹底解剖した内容をお届けします。

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