『プリキュア』全15シリーズの歴史をメンバー数やテーマの変遷から読み解く 初代から続く偉大すぎるレジェンドをおたっきぃ佐々木が徹底解説
敵のSFのような不思議な雰囲気が面白い『フレッシュプリキュア!』
おたっきぃ佐々木:
俺の好きなプリキュアのひとつ。『フレッシュプリキュア!』。ここで4人になります。最初は3人なんですよね。パッションが最初、イース様という敵側にいたのが仲間になるっていうね。ある意味寝返り系の女キャラのはじまりですね。
天海:
それもまた熱い展開ですよね。
おたっきぃ佐々木:
そうそう。このあといっぱい出てくるんですけれど、今期のルールーちゃんなんかもそういう流れですけれどね。
天海:
そうですね。
おたっきぃ佐々木:
さっきメールでも来たんですけれど、キュアベリーがわりと不遇というメールも来ていました。(メールを読む)「きょうはプリキュア特集ということで、僕が大好きなシリーズは『フレッシュプリキュア!』です。特に好きなのはキュアパッションというか、イース様です。子供の頃にはわからなかった良さがイース様にはあると思いませんか、佐々木さん。
うん、その通りです。(メールを読む)「ところでなんでキュアベリーはあんなに不遇なのでしょうか。永遠の謎です」。
そうなんですよね。イースとキュアピーチが本当にぶん殴り合いの戦いをするんですよ。ガチ喧嘩みたいな感じでぶん殴り合いをして、最後に草むらに寝て「私たち……」みたいな感じのあのシーンを見るたびに『機動武闘伝Gガンダム』のオープニングの二番の「太陽が落ちるまで拳を握り殴り合って傷だらけのままで似た者同士と笑ってた」が流れてきて、最高だなこの作品って思った(笑)。
もうねある意味『フレッシュプリキュア!』は『機動武闘伝Gガンダム』なんですよ。乱暴だな、俺(笑)。
敵方の作り方とかも、今まではファンタジーっぽい感じだったのがちょっとSFっぽい不思議な雰囲気があって、そこら辺も面白かった作品ですね。
天海:
絵柄もちょっと変わってきましたね。
おたっきぃ佐々木:
あと、キャラクターのおもちゃがあるじゃないですか。『フレッシュプリキュア!』はえらいセクシーです。「キュアベリー不遇だ」っていうのが書いてあったけれど、キュアベリーのお尻からのラインの素晴らしさは324円とは思えない出来です。ぜひあれは手に入れていただきたいと思います。
豪華な声優陣に先代プリキュアが初登場! 『ハートキャッチプリキュア!』
おたっきぃ佐々木:
『ハートキャッチプリキュア!』、これがまた素晴らしく良いんですよね。全部良いんですけれど、プリキュアは。馬越嘉彦さんのキャラデザになって、最初はちょっとびっくりしたんですけれど。
天海:
ガラッと変わりましたもんね。
おたっきぃ佐々木:
ただここは声優陣がすごい。
天海:
すごかったですね。
おたっきぃ佐々木:
水樹奈々さん、桑島法子さん。先代のプリキュアが出てくるっていうのが、ここが最初なんじゃないかな。
天海:
ちなみにどれが出て来きたんですか。
おたっきぃ佐々木:
キュアフラワーという先代のプリキュアっていうおばあちゃんが出てきて。だからそれをまたプリキュアに入れるかどうかっていうのが学会でいろいろと話になるんですけれど。どこであるんだ、その学会っていう話なんですけれど(笑)。
キュアムーンライトは久川綾さん。久川さんは『セーラームーン』もやってプリキュアもやってという人ですからね。三石琴乃さんは『セーラームーン』もやったけれどペット役でしたからね(笑)。 一回クリスマスの回に封印されちゃうんです。封印された時にキュアフラワーが出てきたりして戦ったりしてみたいな。
そういう意味ではわりと衝撃的な展開がいろいろあった作品だなと思います。
天海:
歌がかわいかったですね。
おたっきぃ佐々木:
エンディングがね。それで言うと、エンディングのダンスでCGが入りはじめたのが『フレッシュプリキュア!』あたりなんですよね。
小学生プリキュアが登場した『スイートプリキュア♪』
おたっきぃ佐々木:
『スイートプリキュア♪』。ある意味『ふたりはプリキュア』 のラブラブな感じを再現するという。メロディーとリズムのこのふたりが。
天海:
かわいいです。
おたっきぃ佐々木:
かわいいんですよね。ここでキュアミューズ。小学生プリキュアが初登場。今までは全部中学生。キュアムーンライトが高校生か。だいたいは中学生だったんじゃないかな。初の小学生プリキュアがここで来る。
あとキュアビートが寝返り系。キュアミューズは最初、黒い仮面をかぶって謎になっていたのがいきなり正体を表したら小さくなったっていう。今まであれ、どうしてたんだっていう話はすごいされるんですけれど。
あれはどういう構造でどうなってたというのを研究してる方もたくさんいるということで。メロディーとリズムのこのふたりの夫婦っぽいイチャラブ感っていうのは、ある意味『ふたりはプリキュア』の原点回帰している作品かなと思います。
天海:
名前が良いじゃないですか。北条響と南野奏ですよ。素晴らしい。