『プリキュア』全15シリーズの歴史をメンバー数やテーマの変遷から読み解く 初代から続く偉大すぎるレジェンドをおたっきぃ佐々木が徹底解説
キャラチェンジでイメージを一新した『ふたりはプリキュア Splash Star』
おたっきぃ佐々木:
続いて『ふたりはプリキュア Splash Star』。これ、難しいんですけれどね。最初がブルームとイーグレットで、あとにブライトとウィンディと。30話で切り替えになるんですけれどね。
『ふたりはプリキュア』からキャラクターが変わったというので、だいぶイメチェンして。
天海:
名前変わっていたんですね。
おたっきぃ佐々木:
そうそう。途中で変わるんですよ。
天海:
なんでですか。
おたっきぃ佐々木:
もともと「花鳥風月」という言葉があるじゃないですか。花(ブルーム)、鳥(イーグレット)、風(ウィンディ)、月(ブライト)という言葉から作ったので、途中で変わるっていう流れの中で。
天海:
まさかの追加ではなく。
おたっきぃ佐々木:
追加ではなく、もともと予定されてた流れなんだろうなと思います。あと『ふたりはプリキュア Splash Star』は肉弾戦がすごいんですけれど、ここは敵がすごいアクの強い敵が多かった感じがして。
あと、霧生満と霧生薫のふたりが最初はちょっと悪側の人間だったんだけれど、だんだん味方っぽくなって、あのふたりをプリキュアとするかというのが、またプリキュアンの中で論議になって。
あのふたりもプリキュアに認めてやりたいみたいな。あれだけ頑張っているんだからみたいな、そういう流れとかもあって。学会では常に揉めるみたいな話なんですけれど。
初の5人体制になった『Yes!プリキュア5』
おたっきぃ佐々木:
そして、ここからですよ。ふたりじゃなくなります。2007年『Yes!プリキュア5』。
天海:
人気でしたよね。
おたっきぃ佐々木:
ある意味開き直ったかなという感じがしたんですよね。『ふたりはプリキュア Splash Star』までが『宇宙鉄人キョーダイン』だとすれば、『Yes!プリキュア5』から戦隊になったみたいな。わかりづらいよ、その例え(笑)!
5人体制になって、プリキュアっぽさというのがあったりするんだけれど、この年だったと思うんですけれど、裏番組が『天元突破グレンラガン』だったんですよね。
『Yes!プリキュア5』か『Yes!プリキュア5GoGo!』のどちらかだと思うんですけれど、これの裏が『天元突破グレンラガン』で未だに『天元突破グレンラガン』を敵視してしまうっていう、すごい悲しいプリキュア属性の悲しみがあるんです。 もうそろそろ許してあげてみたいなとは思うんですけれど。
天海:
『Yes!プリキュア5GoGo!』からカラーが。
おたっきぃ佐々木:
そうそう。主人公がピンクになったというのは、ある意味強くなったなと。あと唯一、ちょっとだけネガティブ要素として、『Yes!プリキュア5』 はちょっと作画のほうが悲しい回がちょっと多くて……。
そこは悲しいんですけれど、でもある意味黄色が萌え要因だとか、そういう色付けしたところの役割はここで作られたんじゃないかなと思います。
より個性的になった登場名乗りの『Yes!プリキュア5GoGo!』
おたっきぃ佐々木:
『Yes!プリキュア5GoGo!』。ここでミルキィローズが出てきて、さっきも言いましたけれど、このミルキィローズをプリキュアとするか。もうその話はいいです(笑)。
この辺とかで名乗りがだんだん面白くなってくるんですよね。「弾けるレモンの香り」とか(笑)。レモンの香りは戦うのと関係ないじゃんみたいな。この辺は5人なんだけれど、ある意味コスチュームのイメージは似ている感じで、結構だんだん後半になってくるとコスチュームがキャラごとでバラけてくるんだけれど、この頃はまだ制服っぽい。
天海:
確かに。色違いっていう感じですよね。最近はどちらかと言うと仮面ライダーみたいな。この頃はレンジャー戦隊みたいな感じですもんね。