反則タックルについて長谷川豊の“知ったか”発言を吉田豪が一刀両断「わかってないですね、と逆張りをしながら言いたい人なんです」
フリーアナウンサーの長谷川豊氏が「実話BUNKAタブー」の2018年8月号で日大アメフト部のタックル問題について、「運動部についてロクに知らない人たちが寄ってたかって騒ぎすぎです。問題視されているコーチのあの選手を潰してこいなんて言葉自体がガチガチの運動部では当たり前の叱咤。柔道部だった僕だって、当時は潰す気でいけ! といつも言われていました」と発言しました。
この発言についてライターの吉田豪氏が久田将義氏が編集長を務めるTABLOにて「日大アメフト・タックル問題で、長谷川豊さんがまたも得意の「知ったか」を語る!」と題したコラムを掲載しました。
吉田氏と久田氏はパーソナリティをつとめるニコニコ生放送「タブーなワイドショー」にて、ミスiD2015グランプリで漫画家の水野しず氏をゲストに迎えこの話題に言及しました。
長谷川氏の主張「アメフトは相手の陣地を潰していく擬似戦争的なスポーツ」
吉田:
僕が原稿にして拡散したわけですけれど、僕は運動部出身じゃないのでよく知らないんですよ。そういう感じなんですか?
久田:
そんなわけねえじゃん(笑)。
一同:
(笑)
久田:
僕はラグビー部なんですね。だからタックルという意味ではほとんど同じなんです、アメフトと。「お前やったことねえだろ?」みたいな。長谷川豊に一回タックルしたいもん(笑)。
吉田:
(笑)。
久田:
真正面からでもいいんだけれど、やってみたらどれくらいすごいかがわかりますよという話ですね。危ないからね。
吉田:
後ろからタックルしちゃうと。
久田:
日大のあの選手は、学生日本代表に選ばれくらい一流の選手で、たぶん100キロぐらいあるんじゃないですかね。それが10メートル助走して無防備な人にタックルしたらもう、ちょっと想像もつかないほど恐ろしいですね。僕でさえもケガさせる自信ありますよ。
吉田:
長谷川豊が画期的だったのが、そもそもラグビーというのは、戦争をベースとした、戦争の陣地の奪い合いとかをモチーフとした競技なので【※】。
※戦争をベースとした戦争の陣地の奪い合いとかをモチーフとした競技
吉田氏の原稿では『「そもそもアメフト自体が司令塔からボールを飛ばして、相手の陣地を潰していくという擬似戦争的な要素をウリにしたスポーツ」なので、「結局、パソコンをカタカタ叩いて誰かの批判をしたい残念な人たちが、アメフトのルーツも知らずに騒いでいるだけなんです」』と記されている。
久田:
アメフト?
吉田:
アメフト。アメフトはそういうものなので、ルーツを知ればこんなことでとやかく言うほうがおかしいみたいな言い方からはじめて。
久田:
ええ……。
吉田:
え~! じゃないですか。ルーツを言い出したら、きりがないっていうか。
水野:
スポーツってみんな代理戦争みたいなところがありますよね。
吉田:
代理戦争なんだから、人がケガしても普通ですよって、そんな話じゃないじゃないですか。何言ってるんだっていう(笑)。
久田:
また知ったかしてるなコイツと思ったんだけれど、サッカーからはじまって、ラグビーがはじまって、ラグビーからアメフトになったんですけれどね。サッカーの起源もわからないですからね。
ラグビーの起源も、サッカーの人がボールを持って走ったというのもありますし、わからないんでね。
水野:
でもこれは結構すごい発言ですね。
久田:
ないですよ、これは。「あの選手、潰して来い」っていうのは……。
吉田:
「普通です。騒いでいる人間は文化系のよくわかっていないやつだけ!」みたいな。
久田:
いや……。僕は体育会系バリバリなので。
吉田:
アメフトをやっている人とかが怒っていたじゃないですか?
久田:
だってないもん。アメフトとかラグビーで、一流であればあるほど、こんなこと言わないですからね。三流の人はたぶん言うんだけれど。「あいつ潰す」みたいな。潰せないから絶対に。
「潰せ」って言う三流高校、三流チームっていうのは、一流チームに言うんですけれど、一流チームの人はめちゃめちゃ体鍛えてるから、反対にぶっ潰されますね。「この人、また言っちゃってるな」と思ったんだよね。
現状をひっくり返したいから? 逆張り発言をする長谷川氏の思惑とは
吉田:
水野さん、どうですか?
水野:
なんでそんなに知ったかぶりをしたい気持ちになったのかって。フリーアナウンサーなのに。何がそうさせたの? 急になんかそんなことを。何か憑依しちゃったのかな、よからぬものが。
吉田:
フジテレビをいろいろあって追われたりとか、なんとかひっくり返したいという思いが強い人で、それを政治家になってひっくり返そうと思ったら、それもしくじって。
だからベースが逆張りをしながら、「これは全てテレビとかがいろいろな誘導してるんですよ、あなたたちはわかっていないですね」と言いたい人なんですよ。
水野:
なるほど。
吉田:
今回の件も「こんなにマスコミが騒いでいるのは、あの後ろに芸能事務所がないからです。全部がそういうことなんです。あなたたちはリテラシーがないですよ」っていう。
久田:
お前がないけど(笑)。
水野:
ちょっとそこまでいくと病気の感じがするかもしれないですね。
久田:
やばいところはありますよ。逆張りをすればいいと思っているかもしれないけれど、本当に議員に立候補したので、落ちてよかったですね。
水野:
そうですね。
久田:
「透析患者は死ね」って言った人ですからね。
吉田:
「死ね」じゃないですよ、「殺せ」です。
久田:
「殺せ」か。
水野:
ミスiDとかにもいるじゃないですか、審査員の人とかの気を引くために。その思いは切実なんですけれどね。嘘をついていたらその嘘と現実の境目がわからなくなってしまって、どんどん嘘しか言えなくなってしまうみたいな。それ病気だと思うんですけれど、同じタイプかなって。
久田:
そうじゃないですか。治らないというか……。立候補するまではフォローしたんですけど、Twitter。何を言うかなと思って。でも落ちたから。国会議員にならなくてよかったと思ったので、もうフォローしなくなりましたね。
水野:
本人に治そうという気持ちがない限り絶対に治らないので。もうこれ絶対に治らない。
久田:
治らないでしょう。
吉田:
このままです、この人は(笑)。だから明らかに厄介なことを言った時だけ拡散します。
久田:
そうだね。
水野:
ミュンヒハウゼン症候群【※】ですね。
※ミュンヒハウゼン症候群
周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりするといった行動をとる。「ほら吹き男爵」の異名を持ったドイツ貴族ミュンヒハウゼン男爵にちなんで命名された。