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2016年「TVアニメ」大賞 niconicoユーザー30万人超のビッグデータから見るネットアニオタ民の動向

 『君の名は。』『この世界の片隅に』など、劇場アニメが社会に話題を振りまいた2016年。TVアニメにも話題作が続出した。TVアニメを日常的に視聴する上では、毎クール約50作品を配信する「ニコニコチャンネル・アニメ」が視聴インフラのひとつとしてファンに定着している。

 そんなアニメと親和性の高いニコニコ動画・生放送の大規模アンケート機能を使って、2016年最も面白かったアニメをユーザーに選んでもらうという企画が<niconicoアンケートで決める!2016年「TVアニメ」大賞>だ。

 設問はシンプルに、「2016年にテレビ地上波で放送されたアニメ」(ショートアニメを含めた279作品/選択肢には無回答を含む)について、一番面白かったアニメを1つ答えるというもの。

 さっそく総合ベスト10の結果、および男女別のベスト5を見てみよう。

<総合ベスト10>

1ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない7.4 %
2Re:ゼロから始める異世界生活7.1 %
3この素晴らしい世界に祝福を!5.4 %
4ユーリ!!! on ICE4.0 %
5機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ3.9 %
6GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり2.9 %
7おそ松さん2.5 %
8響け!ユーフォニアム22.4 %
9NEW GAME!2.0 %
9ドリフターズ2.0 %

<男性ユーザーベスト5>

1Re:ゼロから始める異世界生活8.3 %
2ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない7.8 %
3この素晴らしい世界に祝福を!6.7 %
4機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ4.5 %
5GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり3.6 %

<女性ユーザーベスト5>

1ユーリ!!! on ICE14.5 %
2おそ松さん7.2 %
3ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない5.9 %
4刀剣乱舞-花丸-5.6 %
5モブサイコ1004.1 %

 アンケートは、2016年12月23日 12:00 ~12月26日 12:00までの期間で実施され、合計306,568人に投票してもらった。これだけの短期間でひとりが1作品を選ぶアンケートは他に類がなく、貴重なビッグデータとして見ることができそうだ。それではトップ10各作品について、性別/年齢別の詳細データを交えつつ、それぞれどんな支持層を持つ作品なのかを考察していこう。

文/日詰明嘉

1位『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』7.4%

男性女性10代以下20代30代40代50代以上
82.0%18.0%15.0%51.7%25.2%6.7%1.5%
1位を獲得した『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』。(画像は公式サイトより)

世代を超えて支持され続ける「ジョジョ」の強さ

 まず作品タイトル下の表の見方を説明すると、数字は各作品に投票した人の中での属性の内訳を示したもの。「ジョジョ」に投票した人の中での割合が10代以下15.0%、20代51.7%……という意味だ。

 年間トップに輝いた「ジョジョ」は、全投票の7.4%を獲得。ノミネート279作品を均等に100で割ると1作品あたりの数値は約0.36%。つまり平均値の20倍を集めているということになる。

 「ジョジョ」のアニメもこれまでで合計74話と、最近のTVアニメではなかなかお目にかかれない長期シリーズですっかり定着し、ブランドを確立している。おそらく毎週多くのアニメを見る習慣がない人であっても「ジョジョ」だけは例外という人多かったのではないだろうか。この規模のアンケートにあっては、原作の認知度の高さとこれまでのアニメ化に対する信頼感が素直に結果として表れた格好だ。男性・女性ともに幅広い支持を得たことが総合首位に繋がった。

 世代別では支持層の約半分が20代で、10代も15%いる。つまり原作発表時には物心がついていないか、生まれてもいなかった世代が、現役のアニメとしてきちんと支持をしていることが見て取れる。

2位『Re:ゼロから始める異世界生活』7.1%

男性女性10代以下20代30代40代50代以上
89.6%10.4%18.0%50.3%22.2%7.6%1.9%
キャラクターやストーリーが高評価を得た(画像は公式サイトより)

「異世界系」アニメが上位にランクイン

 本作と第3位の『この素晴らしい世界に祝福を!』は、どちらも「小説家になろう」から生まれた原作であったり、「異世界転生モノ」として比較されることも多かったりした作品同士。

 男性ファンが多い作品だが、支持者内訳データで見ると女性ファンも多いことも分かる。冬のコミケにおいて人気キャラのレムとラムのコスプレイヤーの姿が多く見られたのはそれをひとつ象徴している。また、10代の支持が厚いのも特長。さまざまなファン層を取り込む普遍性のあるキャラクターやストーリーテリングなどが評価されデータに表れた格好だ。

3位『この素晴らしい世界に祝福を!』5.4%

男性女性10代以下20代30代40代50代以上
95.8%4.2%12.5%49.5%25.6%10.0%2.4%
2017年1月から2期も放送中(画像は公式サイトより)

男性の深夜アニメファンに向けて、狙い通りにヒットさせる手腕

 「このすば」は、男性の深夜アニメファンに狙いを絞って、その通りガッチリ当ててきた作品。30・40代にも評価され健闘ぶりを見せた。深夜アニメにあっても世代によって受ける・受けないはどうしても出てきてしまうものだが、それを乗り越える面白さがこの作品にはあったということだ。1月から2期もスタートし、原作のストックも十分あるので、広く長く浸透して今後の看板になりそうなタイトルだ。

4位『ユーリ!!! on ICE』4.0%

男性女性10代以下20代30代40代50代以上
18.6%81.4%13.6%52.5%22.8%8.5%2.6%
女性からの圧倒的な支持を集めた(画像は公式サイトより)

女性人気No.1。ハイクオリティ映像で男性からの支持も

 先日、第1巻のBlu-rayディスクとDVDの初週売上が5万枚を突破したというニュースが飛び込んできた本作。昨今では異例の大ヒットだ。記事冒頭の「女性ベスト5」の表のとおり、女性全体の14.5%が投票し、圧倒的な女性人気を見せつけた。

 美少年キャラクターによるフィギュアスケート作品ということで、女性向けと思われがちだが、アンケートを見ると作品に票を投じた人の2割弱が男性。作品の演出力やスポーツ(勝負)モノというところに惹かれた人も少なくないようだ。

5位『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』3.9%

男性女性10代以下20代30代40代50代以上
89.5%10.5%11.2%59.3%22.6%5.6%1.3%
ガンダム人気は衰えない(画像は公式サイトより)

90年代生まれにガンダム人気が継承されたことを証明する結果に

 この作品はniconicoでは配信していない。そんななかniconicoで実施されたアンケートでここまで上位に来るということは、やはり「ガンダム」の強さを思い知らされる。分割2クールずつで、春夏クールと放送がなかった状況でもこれほどの支持を得たというのは数字以上に賞賛されるべきだ。作品内世代別支持率で見ると約6割が20代の票となっており、これは他の作品と比べても最も大きい割合を示している。「ガンダムSEED」からスタートした「21世紀ガンダム」のTVシリーズは主にティーン向けに回帰するプロジェクトだった。それを15年にわたって継承し続けた結果と見ることができる。

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