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ハグ文化圏でハグがセクハラに。「不適切なハグ」としての告発は時代の変化か

 『ディズニー』や『ピクサー』の最高顧客責任者であるジョン・ラセター氏が、社内スタッフに“不適切なハグ”といったセクハラ行為を行ったため、「半年間の休職をする」と、11月21日に表明しました。

 これを受けて『ニコ論壇時評』では、小飼弾氏山路達也氏が、「かつての業界とはそういうものだった」と語りつつ、「被害に遭った方も、それを訴えられるような空気になってきた」と、アメリカの企業における“セクハラ被害の現状”や不正を隠そうとする日本企業の体質を分析しました。

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浸透しつつある『ハグ行為』への告発文化

左から小飼弾氏、山路達也氏。

山路:
 最近このアメリカのほうでセクハラ問題というのがやたら起こっていますよね。
 
小飼:
 ああ、Me Too【※】というやつですよね。

※Me Too
アリッサ・ミラノが、セクハラや性暴力を受けた女性が「Me too(私も)」と書けば問題の重大さを皆に分かってもらえる、と呼び掛けたことで広まったTwitterのハッシュタグ「#MeToo」

山路:
 最初はハリウッドの映画プロデューサーが、今までにも何人もの女優とかにセクハラなどで告発があった。更には、ケヴィン・スペイシーという俳優も……。

ケヴィン・スペイシー氏。画像はWikipediaより

小飼:
 ああ、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の大統領の……。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』画像は公式サイトより。

山路:
 劇中でゲイっぽいシーンはありましたけど、実は現実でも同性にセクハラをしていたということで、今、どんどん告発をされているという……。それで『ハウス・オブ・カード 野望の階段』も第6シーズンがどうなることやら、みたいな話になっていて、ちょっと個人的にもショックなんですけど。

 それが更にシリコンバレーの方にも、そういうセクハラ問題というのがどんどん起こっていて。ちょっと前だと、Uberの元女性社員が訴えたっていうのもありましたよ。ごく最近は、ディズニーのジョン・ラセターですよね。ある意味、今の3DCG人気を作ったピクサーの創業者と言っていいのかな。

小飼:
 共同創業者というか。

山路:
 それが不適切なハグで告発される、と。アメリカ人はやたらと普通にハグしまくっているみたいなイメージがあったから、そこに不適切なハグがセクハラとして認知されていたというのが、びっくりではあるんですけれども。

山路:
 アメリカでセクハラ報道や事件がこれだけ相次いだのは何故なんですか?

小飼:
 相次いでいるというよりも、かつての業界とはそういうものだと。日本で言うと枕営業していて当たり前だ、みたいな世界だったのが、「それはやっぱりおかしいでしょ」と。

山路:
 昔に比べてセクハラが酷くなったというよりは、自由に告発ができるようになってきた、ということでもあるんですか。

小飼:
 そうでしょうね。

山路:
 被害に遭った方も、それを訴えられるような空気になってきたと。

小飼:
 顕在化する過程では、こういうことというのは当然起こるのではないかと。

“いじめ”という言葉は存在しない

山路:
 昔、日本ではいじめ問題もいじめはないと言っている学校が多かったですもんね。

小飼:
 いや、そこに傷害、強盗があるだけで、単なる“刑事犯”ですよ。だから、いじめという言葉は存在しないんです。

山路:
 そういう言葉は、報道される時に言い変えられちゃいますよね。

小飼:
 そうそう、相撲界の話も。

山路:
 あれも、“かわいがり”みたいな言い方に変えていましたよね。

小飼:
 でも、ビール瓶でかわいがりか。

山路:
 これまでにもそういう事件というのがありましたけれども、一向に体質が変わらないというのはどうかと。

小飼:
 本当に一向に体質が変わっていないんでしょうかね?

山路:
 それは良くなってきているという意味ですか?

小飼:
 そこもわからないんですけれども、力士のデモグラフィー(人口統計)もかなり変わったじゃないですか。上位が外国人力士で占められるようになって。そこの部分は、僕は間違いではないと思うんですけれども。

山路:
 ただ、今回、暴行したと言われているのも……。

小飼:
 それってモンゴルの流儀? みたいな。

山路:
 日本社会に過剰に適応しすぎているんじゃないかみたいな、そういうことすら思いましたけれども。

小飼:
 貴乃花は「まともにしよう」と言っているだけですよね。極めてまともな手段でやっていますよね。

山路:
 私は別に、相撲に関してかなりウォッチしているわけでもないから、わからないんですけれども、貴乃花はそんなに変なことを言っている感じはしませんね。警察に捜査協力してやっていて、何かおかしなことをやっていない感じはあるんですけれどもね。

小飼:
 例えばオリンパス【※】とかも、初めからそうしていればよかったね、と言いつつも、なぜか当局を積極活用しようとしないですよね。

※オリンパス
オリンパス事件。オリンパスが巨額の損失を「飛ばし」という手法で、損益を10年以上の長期にわたって隠し続けた末に、負債を粉飾決算で処理した事件。

小飼:
 要は社内というのは、「日本国内ではない」みたいな。当局を呼び込むというのは内政干渉であると。

山路:
 日本の会社や組織というのは、独立国みたいになっている。

小飼:
 日本で当局の方もそうだから、と。及び腰ですよね。

山路:
 日本の学校に、それこそいじめという言葉を使うなと言っていましたけれども、そういう風に警察を入れるということも、お互いに拒否反応を示しますよね。

小飼:
 拒否反応は示しますけれども、学校も警察も税金で運営しているので、納税者としてはやっぱり警察を積極活用してもらいたいですね。

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