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『モンハン』クリエイターと『龍が如く』総合監督が対談。リリースし続ける大変さを聞かれ「消費者の意見を取り入れれば取り入れるほど、驚きがないゲームになる」

モンハンが売れると席が空かないんだよ

椿姫:
 シリーズの中で思い出深いタイトル、苦労したタイトルはありますか。

名越:
 6で桐生一馬のお話が終わるよという決断ですかね。今だから言える話としては5で終わっても良かったと思っている。ただあの時に横山が書き上げたシナリオの出来からすると、まだポテンシャルがあったんです。

画像は『龍が如く6 命の詩。』公式サイトより。

名越:
 あとビジネスという側面もあって、もう少し食えるというのは全然見えていた。ただ、桐生一馬の限界と龍が如くというIPの限界は必ずしも同じとは限らない。龍が如くはまだ食える、でも桐生一馬はもうひぃひぃ言っている感じが伝わってきていた。

 そのギャップに苦しみながら、続けることを決めた5があって、5で終わらせなかったということは次が終わりだなとその瞬間に思ったという感じです。

椿姫:
 辻本さんは思い出深いタイトル、苦労したタイトルはありますか。

辻本:
 2ndGというタイトルですね。シリーズとしてユーザーが増えたというのもあるんですが、2ndGはシリーズ中で一番開発期間が短くて、実質10か月くらいで作ったんですよ。

 開発秘話として言うと、2ndGのメインモンスターはナルガクルガというモンスターなんですけど、オープニングには目の光だけ、ピピッと出るんです。あれ何故かというと、まだナルガクルガのモデルが出来てなかったんですよ(笑)。

名越:
 そういうこともやるんだよ(笑)。

メインモンスターのナルガクルガ。画像は『モンスターハンターポータブル 2nd G』Amazonより。

椿姫:
 あの時の社会現象っぷりはすごかったですよね。

名越:
 あの頃はゲーム出すのが嫌でしたもんね。「みんなモンハン買うっしょ」みたいな(笑)。だってドラクエとかは、わっと売れるけどある程度したら冷めるじゃない。

椿姫:
 クリアしたらね。

名越:
 モンハンはずるずるいっぱい売れていくんで、本当に迷惑だなって(笑)。席が空かないから困るんだよね(笑)。

二人のクリエイターが嫉妬した作品

画像は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』Amazonより。

椿姫:
 「これはすごいと思わず嫉妬した作品はありますか、刺激を受けた作品はありますか」という質問が来ています。

辻本:
 やはりSwitchのゼルダですね。エンディングを迎えたくないゲームって本当にすごいと思っていて、この世界から抜けたくないというゲームだったんですね。

名越:
 今の一言が辻本君を表している一言だなって思うんです。あんまりゲームクリエイターはそういう意見を言わないんです。ユーザーの意見だし。だから基本ゲームが大好きなんですね。

椿姫:
 ちなみに名越さんの嫉妬した作品は。

名越:
 僕は昔GTA【※】に触れた時にネットで炎上したんですよ。「作くれねぇくせにがたがた言いやがって」 みたいなね。僕は別にGTAを否定したわけではなくて、暴力性の否定、肯定の話をしたんです。ゲームの可能性に一石投じたのは後にも先にもあれなんです。

 嫉妬に近いのかな。めちゃくちゃ高い技術力で、めちゃくちゃ取っ払った倫理観って、実はあまり併走出来ないんですよ。環境的にも、高い技術力のある職場は大体倫理観も高いんですよ。でもそれが出来た環境的な奇跡も含めて、ぞっとする感じの作品はいまだにあれかなと思います。

※グランド・セフト・オートシリーズ
Rockstar Gamesが発売したコンピューターゲームのシリーズ。

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