なぜオウム真理教に?元信者が入信のきっかけを語る「僕がオウムと接点を持ったのは”朝まで生テレビ”に出演してたあたり」
北朝鮮などの潜入ライターとして活躍するニポポ氏が、4月18日放送の「オウム真理教むいちゃいました【元信者×滝本弁護士×ニポポ】」にて、自身もオウム真理教よりサリン襲撃を受けた、弁護士の滝本太郎氏と、オウム真理教元信者の沢木晃氏とともに、オウム真理教入団のきっかけや、入団時の「おもてなし」について言及。
元信者の沢木氏は、入団したきっかけについて「ノストラダムスの大予言【※】のようなサブカル的なものに興味があり、オウムにもそれを感じた」と語ったり、オウムに入ると「幹部が送迎をしてくれる」と発言。入団することで受けられる利点などをテーマに、3人でトークを展開しました。
※ノストラダムスの大予言
1973年に祥伝社から発行された作家・五島勉の著書。フランスの占星術師・ノストラダムスが著した『予言集』に記載されていた「1999年7の月に人類が滅亡する」という解釈を掲載したことで、当時の日本でベストセラーとなった。
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オウム真理教入団のきっかけ
ニポポ:
沢木さんは、どういったタイミングでオウムに興味を持って、自分も入ってみようと思ったのか、教えていただけますか?
沢木:
僕が最初に接点を持ったのは、ちょうどオウムが「朝まで生テレビ!」に出たあたりですね。91年の9月。
幸福の科学と一緒に出て、討論して、「どっちが論理的だ?」って考えたら、オウムの方が。
ニポポ:
なるほど。感情的にならずにトークをされていたと。
沢木:
そうですね。上祐史浩が狙った。そこから興味を持ち始めて、教団の本を読んで、ハガキを支部に送ったら、電話がかかって来て、「道場に来ませんか」みたいな感じで。
ニポポ:
まずは「ちょっと遊びに来てみませんか?」みたいな感じなんですね。
沢木:
そうですね。
ニポポ:
これでちょっと行ってみようかなということで、足を運んでみるわけですね。
沢木:
そうですね。それまでも一応、ノストラダムスの大予言のようなサブカル的なものに興味があり、オウムにもそれを感じたので。あと仏教とか、精神を鍛えることとか、自己開発とか、そういう時期ですよね。高校3年とか。
ニポポ:
結構ムーブメントありましたからね。
沢木:
自分も、ノストラダムスの大予言で99年に滅びないにしても、何かがあるんだろうな、という世代だったので。
ニポポ:
そうですよね。みんな思ってましたし、そういう時にオウムと接点を持ったと。
沢木:
そうですね。
滝本:
早川紀代秀死刑囚も、やはり1999年7の月が心配だったと、面会の際に言っていましたね。私も43歳で死ぬんだろうと、小学、中学校のころ思ってましたもんね。
ニポポ:
滝本さんもそういうイメージを持たれていたくらいだったんですね。
滝本:
早川に最高裁の時に会って、うーんそうだったね、という話をしました。
オウム真理教の第一印象
ニポポ:
実際に教団に行った際の第一印象はどんなものでしたか?
沢木:
僕が行った時は、結構真面目に修行している方、普通に呼吸法とかやっていました。
ヨーガの呼吸法って、独自のものがあって。「ヴァヤヴァヤクンバ」というものとか。
ニポポ:
ほう。
沢木:
呼吸を止めたあとに、なんか奇声とか、ウンウンって言いながら、吐いていく修行があるんですけど、今までヨーガとかそういうのは見聞きしたことなかったもんで、「うわっなんだ?」と思って。
滝本:
今は呼吸法はやってないの?
沢木:
今はあんまりやってないです(笑)。
滝本:
呼吸法自体は、なんの罪もないんだけど。
ニポポ:
そうですよ、ヨーガは素晴らしいことですからね。
高額のお布施をすると幹部に送迎をしてもらえる
ニポポ:
教団に入る際の“おもてなし”は何かあったんですか?
沢木:
本をプレゼントされたり、高弟と面会ができたり。
ニポポ:
高弟?
沢木:
要は位が高い人ですね。まあ、徐々に会えるようになる、というくらいですが。
ニポポ:
実際に会われて、どんな話をするのですか?
沢木:
「今後、自分はどうすればよいでしょうか」など、予言を聞いたりですかね。ただ、「それは信者になっていただかないと……」と返答されましたけど。
滝本:
お金持ちとか、高いお布施をしていた信者の方だと、井上嘉浩死刑囚が送迎をしてくれたりとかしていましたね。そして、オウムには10年間で、200から300億ほどのお布施があったかと思います。
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