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アニメ・マンガグッズで売上4億円! コミケで大行列をつくる謎の老舗貴金属メーカー「中外鉱業」にインタビューしてみた

──そもそもどうしてキャラクターグッズの販売を始めたんですか?

菊政氏:
 2013年に総務部の企画室で、当時の室長が大好きだった「銀魂」にちなみ、同作のリバーシブルペンダントを松竹系の映画館で販売したことが始まりです。そして新規事業としてコンテンツ部を開設し、本格的なキャラクターグッズの制作・販売に乗り出すことになりました。

──ぶっちゃけた話、本業とキャラグッズ事業にシナジー効果ってあるんですか?

菊政氏:
 ありません。

──ないんですか(笑)。

菊政氏:
 まあ、“金のエロマンガ先生”こと「純金製 和泉紗霧」のような純金フィギュアを作ったりしているので、一応本業と絡めてもいるんですけどね。でもそれを通して本業のPRにつながっているかというとよく分かりません(笑)。ちなみに“金のエロマンガ先生”は40万円(税抜)もするのですが、ちゃんと数体売れました。

金のエロマンガ先生
(画像はChugaionline|【完全受注生産】純金製 和泉紗霧 エロマンガ先生より)

──それでも知名度は上がってきているんじゃないですか?

菊政氏:
 最近は学生さんが「コンテンツ部に入りたい」「キャラクターグッズを作りたい」と言ってうちを志望してくれることもあるんですよ。これは嬉しいことです。
 ただ、電話をかけて「中外鉱業です」と言うと「貴金属の売り込みかなんかじゃないの?」と言われたりすることもあるので、もっと知名度を高めていきたいですね(笑)。

──中外鉱業さんはこの事業に参入するときに、別のブランド名を新設することは考えなかったんですか?

菊政氏:
 実は僕自身は新たに名前を考えてもいいんじゃないかと思ってたんですよ。会社名とブランド名が違うのはよくあることですからね。でも上層部が「中外鉱業でいこう」と決めたんです。結果的にキャラクターグッズ界隈ではかなり違和感のある名前で、目立つことになりました。
 「アイドルマスター SideM」のグッズを作ったときも、他のメーカーさんと並んで「中外鉱業」という漢字4文字があっていい感じに目立っていました。

──かなりいろいろな商品を出していますが、売上高はどのくらいですか?

菊政氏:
 おかげさまで4億円規模の事業に成長しました。先ずは10億円規模に売り上げを伸ばし、100億円と成長していきたいです。そしてやるからにはこの業界でてっぺんを取りたいです!

──ありがとうございました。今後も期待しています!


 いかがだっただろうか。中外鉱業というお堅い名前の企業の内側には、常に流行の最先端を追い続けるキャラクターグッズへのアツい思いがあった。

 ちなみに菊政氏、取材中に何か思いついたらしく、取材が終わるとすぐにドワンゴの担当者と新たなグッズのアイデアについて話し始めていた姿が印象的だった。このスピード感こそ中外鉱業がキャラクターグッズの世界で一目置かれる理由だろう。今後もどんなグッズが飛び出すか注目していきたい。

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