『恋は雨上がりのように』が安定の1位 注目冬アニメランキングをアニメ大好き芸人が発表「傘を持って飛んでいくOPがめちゃくちゃいい」
2位 『刻刻』
──4位から上がりましたね。
岩井:
上がらざるを得ないというか、気になっちゃうんですよ。時を止めて時空の狭間みたいなところに入っていくんですけれど、相手の女の人が時空の狭間みたいなところに来たことがあって、自分の家族が時空の狭間を管理しているやつに吸収されて、その魂を開放したいからまた来た。その管理人と呼ばれているカヌリニの正体についてやっています。
オープニングもエンディングもいいんだよ。アイキャッチもいい。オープニングがすごいスタイリッシュ。かっこよくて怖い感じで作ってある。エンディングも一番最初に出てくる主人公が横になって下着になって、あれが妙にエロいですね。エンディングの1シーン目の体つきがめちゃくちゃちゃんと描かれていて、アニメのキャラクターのラインじゃない。実際の女子の体つき。なんかずっとエロい。
──まずおっぱいがリアル。アニメだったら巨乳にしがちだったり貧乳にしがちなのですが、寝ているときにおっぱいが寄る。強制谷間ができるということですね。あとはパンツですね。
岩井:
腰回りが。ヒップの太さというか、アニメっぽくないよね。
──アニメの女性の下着の描き方って位置が高いんですよ。
岩井:
そうだね!
──リアルの女性のパンツの位置は低いんですよ。これめちゃくちゃリアルなんですよ。普通おへその下のほうでパンツを履くんですよ。
岩井:
だから本物っぽいわってなったんだ。
──……何の放送ですか(笑)。
岩井:
でも本当に女子っぽいなってなった。僕は童貞ではないのでわかっちゃうんです。太ももの太さとか。何だこのエロさはと思ったんですけれどね。見てみてください。あと、ブラじゃないってところが。
──キャミソールですね。なんかいまの岩井くんの一言でコメントが「は?」「おい」「岩井も童貞だろ」って岩井くんに対して喧嘩を売ってますよ(笑)。
岩井:
見ている男子は童貞だと思うんですが。
──(笑)。
岩井:
毎晩のように三次元女子を抱きまくってますよ。抱きまくっている俺がパンツの位置がリアルだったことに気づかなかった。
──「妄想乙」「男だろ」って。
岩井:
男がって相手がってことですか(笑)。アニメの話に戻すと、組織の上の飄々とした無愛想な男の人がこれから見ものですね。
1位 『恋は雨上がりのように』
岩井:
いや、面白い!
──強い!
岩井:
面白いよ。またこれが面白いんですよ。本当に僕は好きなアニメTOP5に『君に届け』が入っているのですが、そのあたりとタメを張るくらい面白いです。こういう恋愛モノで何がいいかって言うと、みんなが楽しめる。お客さんをあまり選ばない。またオープニング曲がいいんですよ。西野カナみたいな歌手なんですけれど。
──えっと、それは褒め言葉なんですよね(笑)?
岩井:
めちゃくちゃいいですよね。オープニングでいいのが、傘を持って飛んでいくシーン。もう一個よかったのが、あきらちゃんが映って、店長が映って、サビ前あたりかな、傘が出てくるんですよ。
──いいですね。
岩井:
店長が傘で何が一番いいかって言うと、傘でゴルフのスイングをやっちゃうところが、めちゃくちゃいいんだよね。
──演出が古い(笑)。
岩井:
「見られたか」みたいな感じのリアクションをするんだけど。めっちゃいいんだよね。
──主人公の福原遥さんのラジオの担当をしているのですが、ハライチの岩井という人間が『恋は雨上がりのように』が好きなんですって言ったら、「本当ですか、ありがとうございます」と。あきらちゃんがオープニングで傘を持って飛ぶところがいいと言ったら、拍手が起きました(笑)。よく見てくださっていると。
岩井:
よかったです。
──オープニングを褒めてくれる人はなかなかいないんですと言われました。
岩井:
僕はユイちゃんの声が一番好きです。すごいおばさん声じゃないですか。ベテラン声優かなって思っていました。俺、全体的におばさん声が好きだから。これ、褒めてますよ。
──オープニングの傘ゴルフがツボです。
岩井:
傘を使うおっさんで一番いい答えを出してるでしょ。加瀬さんに店長の相合傘を描いてある教科書を見られて「言わないであげるからデートしろよ」って全然楽しくないデートをさせられて。そのあとに店長と同じところでデートするんですよね。そのときは女の子らしい格好をするんです。映画を見て、そのあと喫茶店に行くんだけど、そこで若いカップルがいっぱいいるシチュエーションで「俺はおっさんなんだ」というのが出てきて、テンションが下がって出る。
帰り際の改札で改札を越えようとしたら、あきらちゃんが走ってきて店長のほっぺたにキスするシーンで、うわ~! ってなった。やばいやばいってなって! でもそれは妄想だったってわかって、あ~、おい! してないんかい! ってなった(笑)。あれは足がバタバタなっちゃったよ。
──ベタなんですよね。
岩井:
ベタ。
──特別変わったことはしていなくてベタ。それがいいんですよね。
岩井:
ベタなら作画とか演出とかを、よりしっかりしないといけないのを、しっかりしているからでしょうね。
──『ナカイの窓』に岩井くんが出たときに「ドラマもアニメも含めて純粋な恋愛モノはない」と。いま、一番純粋な恋愛を楽しもうと思ったらBLなんですと。でもこのアニメって純愛なんですよ。なんでかなって思ったら、BL設定なんですよね。バイト先の店長に恋する男子学生のBLだったらよくあるパターンなんだけど、一周回って男女の設定って本当にこれくらいしかない。
岩井:
ない。なぜなら純愛っぽい設定はいま、何かが乗っかっていないと物語ができない。BLというのが乗っかっていたらそういう設定ができるんだけど。最新話もよかったですよ。ハムスターを飼うことになって、みんなお店の子たちが店長に教えてあげてる。店長はハムスターがいるからモテモテ状態で、それがあきらちゃんが悔しくて、「ちゃんと仕事してください」って言う。「私もハムスター飼っていたことがあるので、今後ハムスターのことは私に聞いてください」って。
──(笑)。
岩井:
その次の瞬間に頬を赤らめるっていう、あの顔がめちゃくちゃいい。
──コメントで「深夜じゃなくて昼にしてほしい内容」って書いてあるんだけど、すごくわかる。わかるんだけど、たぶんこれをドラマなりアニメなりで昼にやっても話題にはならない。いまこれを受け入れる土壌がないんですよね。
岩井:
もう三周くらいしたな。
──実写化はどうなるんですかね。
岩井:
このままの面白さで終わってほしいな。俺の歴史の中で5本の指に入るアニメになってほしい(笑)。
──これはアニメだからこの純愛さがちょうど……。
岩井:
正直、現実の45歳って結構現役だから。
──そうなんだよね。
岩井:
恋愛に対して現実の45歳は現役。
──正己さんだからああいう枯れた感じが。
岩井:
だから現実の45歳って全然高校生に手を出すから。
──風俗の客層も40代が多いですからね。
岩井:
そういうことですね。
──そこのリアリティを見せない実写化をしてほしいですね。