“バズる動画コンテンツ”の秘訣を配信者が伝授「宝くじも買わなかったら当たらない。考えるよりやっちゃったほうが早いですよ」
自分に合った企画をするために「キャラクターの把握」
石川:
せっかく思いついた企画をやっていこうと思っても、自分に合っている企画かどうかってわからないじゃないですか。だから、ご自身のキャラクターの把握術ということで、自分自身のことをどう思っているかをホワイトボードに書いていただきたいと思います。
高田:
難しいね。ちなみに石川さんは石川典行自身をどう思っているのですか。
石川:
僕、特技があるんです。小さいものを大きく見せる特技があります。1を100で話すトーク術。あたかも普通なことを、ものすごく大きく話しているように見せることができる。よくよく考えると、普通のことを言っているんじゃない? ってなるんだけど、素晴らしいことを言っているようかのように見せることができます。
まず、大きく話したがるという能力。それと、ご飯を食べているところ。あとは悪口。水を飲むかのように暇だったらすぐに配信者やリスナーの悪口を言う。そんな感じで、書いていただきたいと思います。高田くんからお願いします。
高田:
視聴者も理解してくれるんじゃないかなと思います。私、「メンヘラ」ですね。でも最近はメンヘラにならないので、メンヘラを求める人たちが続出したりなど、メンヘラにさせようとする人たちが多いです。僕、普段が暗いんですよ。だから放送を見ている人でメンヘラが見たいという人もいるし、自分もメンヘラになっちゃうところもあるので。
石川:
柊木さんお願いします。
柊木:
「のうてんき歌手」。アンチコメントとか来るときがあるんですけれど、痛くも痒くもないんですよ。「この人は何言ってるんだろう」、みたいな。
高田:
強いね!
柊木:
「この人、何を言っているんだろう」みたいに言葉が入ってこなくて。でもそれって、神経が太いから能天気なのかなって思います。
石川:
自分自身を強く持っているから、多少違うことを言われても気にしないよというタイプなんでしょうね。
高田:
あと、悪口になっちゃうかもしれないですけど、話を聞かない視聴者は見下しています(笑)。やっぱり同等だと思うから腹が立つんですよ。子供にイライラしないのと同じなんです。
柊木:
やっぱり「死ね」とか「ブス」って言ってくる人って、ちょっとでも興味があるからコメントすると思うんですよ。だから愛情表現の仕方が、どうしてこの人はこうなんだろうなって思って、そっか、よしよしってやっています。
石川さんが「アンチコメントで折れる」とも仰っていて、なるほどって思いました。弱いところを見せたほうが、より愛着が沸くのかなと思って。
石川:
折れるのも芸の1つですからね。
企画の詳細を考えるよりやってみるほうが早い
石川:
では次に参りたいと思います。プチ企画会議ということで、今までを踏まえて、この三人に「こんなことをしたら面白いんじゃないか」という企画提案をリスナーの方にコメントいただけたらと思います。
高田:
ただ、ニコニコの視聴者が考える企画って、命に関わる企画ですよ(笑)。コメントで「ダーツ」と来ていますが……ダーツの旅をやる予定だったのが、まだやっていないんです。
石川:
柊木さんに「三輪車でどこまで行けるか」とか。
高田:
良さそう。
石川:
視聴者からの案のほうが良いことがありますからね。配信者側が面白いと思ってやっていることが、見ている側がつまらなかったりすることばかりなんで。柊木さんは自転車のイメージが強いので、それじゃないことをあえてやればいい。たとえば、「新宿渋谷間をほふく前進」とか(笑)。
柊木:
めっちゃ大変(笑)!
石川:
「佐渡ヶ島で200人リア凸【※】来るまで帰れません」とか、「ヒアリ食べてみた」とか(笑)。綺麗だからこそ、ちょっとずれたことが面白いんじゃないかな。
※リア凸
ネット上ではなく、リアル(現実)で現地に突撃(凸)すること。
柊木:
イメージが変わることをやってみたいです。
石川:
考えるよりもやっちゃったほうが早いですよ。だいたいすべるのですが、企画って何もやらないと、すべることもできないでしょう。何かやって、すべったほうがいいんですよ。「あの放送つまらなかったな」という感想を持ってもらえる。何もやらないと面白いもつまらないも視聴者の感想が何もない。宝くじも買わなかったら当たらないでしょう?
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