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年末恒例のクリスマス粉砕デモにまたも密着! 非モテたちが渋谷の街を行進

 「クリスマス、粉砕ッ!」
 「非モテの人権を踏みにじるなァ!」
 「恋愛至上主義に抗うぞォ!」

 12月24日、クリスマス・イブを迎える渋谷の町に、モテない男たちのシュプレヒコールが響いた。革命的非モテ同盟と名乗る活動団体が、今年もごく少数の賛同者を引き連れて、非モテの人権擁護と恋愛至上主義の反対を唱えながら、カップルたちの行き交う街を練り歩いたのだ。

 もはや年末恒例ともなったクリスマス粉砕デモ。ニコニコ生放送『クリスマス粉砕デモ2016 生中継 主催:革命的非モテ同盟(結成10周年)』では、今回も彼らのデモ行進の準備から開始、解散までの一部始終を生中継した。

インタビューに答えるリーダー格の男性

 デモ行進の開始地点である公園には、デモ参加者とほぼ同数、あるいはそれ以上に多数の、カメラを構えた取材陣が詰めかけた。

 画像はリーダー格の男性がインタビューに答える様子を写したワンシーン。取材陣の中には、このような、どう見てもリア充としか思えない女性記者などもいたのだが、革命的非モテ同盟の男たちは、非リア特有のややまごついた雰囲気は残しつつも、毅然とした態度で自らの主張を繰り返した。本来、自分たちの天敵であるはずのリア充系記者を前に、彼は何を思うのだろうか。

 また、取り囲む人々の中には外国メディアと思しき記者もおり、「ジャパンではこれがスタンダードなのである!」などと誇張された報道が海外でなされないかと、今はただそれだけが心配である。

 「者共、出陣じゃぁ!」の掛け声とともに、午後1時、デモは開始された。好奇の目、懐疑の目、嘲笑の目……。道行く人々の様々な視線を受けながら、行進は進んでいく。

 引率のために多数の警官が駆り出され、交通整理と誘導が行われた。この活動によって、日本全土のクリスマスが粉砕できたかは疑問が残るところだが、少なくとも、彼ら警察の方々の充実したライフが粉砕されたことは疑いの余地のない事実だろう。

 およそ30分ほど渋谷の街を行進した後、一方的にクリスマス粉砕の完了を宣言し、記念撮影の後にデモ隊は解散した。終始、和やかな雰囲気で終了したこのデモ。どうにも、“非リアの解放を口実に休日レクリエーションイベント”を行っているようにしか見えない彼らのこの活動なのだが、本人たちが「いいや、革命だ!」と言っているのだからそうなのだろう。

 「少人数で渋谷のスクランブル交差点を闊歩するのは慣れると快感になってくるので、興味を持たれた方は是非」と、革命的非モテ同盟の広報担当者は視聴者に対して参加を呼びかけた。同団体は2017年の2月、3月に、バレンタインデー・ホワイトデーの粉砕デモを行う予定だそうなので、彼らの活動にシンパシーを感じた方は参加してみるのも楽しいかもしれない。

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