N高生へ向けて『ソードアート・オンライン』ゲームPが熱く語る、プロデューサーにとって“センスより大切な力”とは
ゲームプロデューサーに必要な才能
豊島:
企画を通して予算を確保できればプロデューサーになるわけですね。そういう熱量がある子がなる感じですか。
二見:
プロデューサーになるのに何が大事か……鈍感力ですかね。あんまりセンスがある子は向いてないかもしれないですね。ゲーム開発をしているといろんな方が関わってくるので、会社以外のプロモーションの方とか最低でも10人20人以上絡んできますし。プロデューサーは企画を立てた責任があるので、こう……叱咤激励をうけるというか。
豊島:
いろいろ言われるということですね(笑)。
二見:
そうですね。納品前に「これバグだらけだけど大丈夫?」とか言われたり、プロモーションも「お客さんに響いてないよね」みたいに言われたらプロモーションを立て直したりとか、全部プロデューサーに返ってくるので。
ゲームのプロデューサーってやりたい方向性は話すんですけどゲームを作ることはやらないで全体のコーディネートをやるので、どちらかというとゲームの魅力を伝えたり予算を取ったりこういうプロモーションしましょうとかそういう話が多いですね。
豊島:
いろんなセクションの矢面に立っているんですね。
二見:
「これどうなってるの」「あれどうなってるの」って聞かれて、僕は作り手じゃないんですが追われている感はありますね。
豊島:
そういうところに必要な気にしない力「鈍感力」ってなかなか育たないもんだとも思うんですが。
二見:
そうですね。責任は感じてやるんですけどやってると「考えてもわからん!」ってなって、やりきってダメだったらしょうがないなって思ってますね。
豊島:
二見さんのプロデューサーとしての今後みたいなのありますか。
二見:
ちょっと今は道に迷ってますかね(笑)。オリジナル企画とかやりたいと思ってるんですが、『ソードアート・オンライン』で得た経験をまた新しい形でゲームユーザーさんにお返ししたいなと思っています。
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