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『アウトレイジ 最終章』観ると新興宗教に勧誘されなくなる? 舞台挨拶で“たけし節”炸裂「観ろよバカヤロー!」

 2017年10月7日に全国ロードショーとなる北野武監督最新作、映画『アウトレイジ 最終章』の公開を記念して、ニコニコ動画では9月25日に行われたジャパンプレミア舞台挨拶を完全生中継しました。

 また、別スタジオで行われた『北野武/ビートたけし再降臨! 映画『アウトレイジ 最終章』公開記念バカヤローTV!! 2017』のインタビューコーナーに、舞台挨拶の合間を縫って北野監督と出演者の西田敏行さん大森南朋さんピエール瀧さんが登場し、トークを繰り広げました。

 今作で最終章を迎えるに至った理由や、映画にちなんだ「私生活でのバカヤロー」なエピソードが披露されました。

北野武監督。

5年ぶりに北野監督のもとへ豪華俳優陣が集結!

司会:
 『アウトレイジ最終章』にご出演されての思いや感想、また撮影中のエピソード等がございましたら、お話しいただきたいと思います。まずは、前作での抗争で勢力を拡大した関西の巨大暴力団組織、花菱会若頭の西野役、西田敏行さんお願いいたします。

西田:
 きょうおいでのみなさまは、抽選に当たってタダで映画をご覧になることができる、大変運の良い方々です(笑)。ですからぜひ「面白かった映画だよ」というのを観ていない人に宣伝する義務が生じるわけです(笑)。ぜひ、よろしくお願いいたします。

西田敏行さん。

司会:
 続いて花菱会会長、野村役大杉漣さん、お願いいたします。 

大杉:
 僕もそうですが、中年の域を超えた俳優さんたちが、北野監督の現場で戦えるような現場になったと思います。本当に戦わないとできないような現場で、そういう意味ではとても緊張感を孕んだ、怖い現場でもありました。僕にとっては9年ぶりの北野監督の現場でした。

 今回の出演までは、いろいろな地方に行くと「アウトレイジ見たよ」って言われたりしたのですが、実は僕出てないんです(笑)。でも今回やっと「出たよ」と言えるので、みなさんの力で広めてください。

大杉漣さん。

司会:
 続いて花菱会若頭補佐中田役、塩見三省さん、お願いいたします。 

塩見:
 北野武監督と前作に続いてまた仕事ができたこと、最高の喜びであり、最高の時間でした。きょうお見えのみなさま、『アウトレイジ最終章』はグッとくる映画です。

塩見三省さん。

司会:
 花菱会若頭補佐、森島役の岸部一徳さん、お願いします。

岸部:
 きょうはお忙しい中、ありがとうございます。申し込んで観に来られるということは、相当な北野映画ファンだと思います。私も北野作品は三本目ですが、『アウトレイジ最終章』にやっと声をかけていただきまして、楽しませていただきました。前回出演した『座頭市』では、あっさりとたけしさんに殺されてしまうという役でしたが、今回はどうなっているのか楽しみにしていてください。

岸部一徳さん。

司会:
 初出演の花菱会幹部、花田役ピエール瀧さん。よろしくお願いいたします。

ピエール瀧:
 はじめて北野映画に参加させていただきました。みなさんも『アウトレイジ最終章』を最初に観ることができるということで、僕もまだ一回しか観ていないのを考えると「いいなバカヤロー」「よく当たったなコノヤロー」という感じです(笑)。僕も顔面にはそこそこ自信があったのですが、これだけの諸先輩方と並ぶと僕もまだまだだなと思います。

 「顔面世界遺産」なんて生意気なことを言わせていただきましたが、本当にその通りになっていますので、ぜひみなさん楽しみにご覧ください。

ピエール瀧さん。

司会:
 山王会会長、白山役の名高達男さん、よろしくお願いいたします。

名高:
 前作までの『アウトレイジ』では山王会と言うのは関東でもトップの本当にすごい組織が出来上がっていたのですが、だんだんセコくなってきまして、山王会の先輩方には申し訳ないなと思っていますが、目一杯頑張らせていただきました。

名高達男さん。

司会:
 山王会若頭、五味役、光石研さん、よろしくお願いいたします。

光石研さん。

光石:
 前作から名高さんと一緒に出させていただいて本当に喜んでおります。どうぞみなさん、きょうは楽しんでいってください。

司会:
 木村組組長、吉岡役の池内博之さん、よろしくお願いいたします。

池内博之さん。

池内:
 北野組に参加させていただき、役者人生において本当に嬉しい出来事でした。現場は高い緊張感の中でやっていたのですが、木村組組長でありながら、現場では怯えながら演じていました(笑)。きょうは最後まで楽しんでください。

司会:
 重田刑事役の松重豊さん、よろしくお願いいたします。

松重:
 このそうそうたるメンバーの中で、僕だけが公務員です(笑)。前作から引き続き、『アウトレイジ』の一員としてこの世界に生きられて幸せでした。「次作がある」と思う、この5年間が本当に楽しかったので、これから先、どうやって生きていこうかと思っていますが、楽しい映画になっていますので、最後まで楽しんでください。

松重豊さん。

司会:
 続きまして張会長役、金田時男さん、よろしくお願いいたします。

金田:
 ド素人の私がこの映画に出演しまして、二度人生を経験しているような気持ちになっております。撮影中は監督から指導がなく、不安でしょうがなかったです。しかしなんとか、監督の気持ちが通じるような感じで、大ベテランのみなさんの中、あのような役をいただき、また元気が出ました。

 前作の出演が決まって、最初は北野監督が演じる大友役を女房にやってもらって練習をしたのですが、最終章は自分で考えて演じました。家で練習しているときに2歳の孫が「おいコラ!」と睨みつけてくるんです。孫との良いコミュニケーションになりました(笑)。

 北野監督、ベテラン俳優のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。みなさまもよろしくお願いいたします。

司会:
 張グループ幹部、李役の白竜さん、よろしくお願いいたします。

白竜:
 28年前に北野監督と『その男、凶暴につき』をやらせていただきました。あの映画のイメージで、飲み屋に行ったら「殺し屋が来た」と言われました(笑)。でもあるとき、北野監督がベネチア映画祭で賞を取られて、あのあと「北野組でやってきて良かったね」と仰ったんです。すごく嬉しかったです。そして『アウトレイジ最終章』にも出していただき、感動しています。

白竜さん。

司会:
 張グループ幹部、市川役の大森南朋さん、よろしくお願いいたします。

大森:
 僕はずっと北野監督のファンで『アウトレイジ』シリーズがはじまると聞いて、チャンスがないかと伺っていたら加瀬亮くんが出ていまして少し嫉妬を覚えました。第二作ではチャンスがあるんじゃないかと思って僕なりの行動には出たのですが、引っかからず。桐谷健太くん、新井浩文くんが出ていまして、嫉妬がまた大きく生まれました。少し恨みつらみが出てきました(笑)。

 そんな中、今回やっとアプローチをして作品に出られることになって、夢がかなったと言うか、最高の感情を持って現場に入れたと思います。ぜひ、劇場公開するまでの宣伝等々、よろしくお願いします。

大森南朋さん。

司会:
 北野武監督、よろしくお願いします。

北野:
 最終章にしたのは、長続きさせようと思えばできたのですが、深作欣二さんの『仁義なき戦い』シリーズのようになってしまいますので、一度ここで締めくくろうということにしました。一度死んだ人をまた出すわけにはいきませんしね(笑)。

 あとヨーロッパに行くと「最近、タケシはバイオレンス映画は興味ないのか?」と聞かれるんだけれども、もちろん興味はある。「でも次は純愛映画を……」と思って小説を書いたら、これがまぐれ当たりで当たってしまいました(笑)。この純愛映画を手がけようと思っているけれども……大抵失敗するので(笑)。失敗してもう一回チャレンジして失敗したら、またバイオレンス映画に戻ろうといろいろ画策しております。

北野:
 ありがたいことに、僕の映画は日本を代表する役者さんがみんな出演をOKしてくれるので、僕は何もしなくても台本さえ渡せば勝手に進行してしまうというわけです。西田敏行さんのアドリブには困りましたけれども、役者さんに任せっきりでいいのでありがたいです(笑)。この最終章が区切りとなっていますが、何年か経ったら日本の役者オールスターズでとんでもない映画を撮ってみせようと思ってます。

 このあと、我々で神戸に行こうと思ったんですけど警察から止められました(笑)。この格好で神戸に現れると本物に間違えられる、するととんでもない抗争に発展しちゃう(笑)。なので、きょうはここで解散したいと思います(笑)。作品を観て、気に入ったら友人のみなさまに勧めてください。損はしない映画だと思います。よろしくお願いします。

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