吉野家の「並盛498円」の値段設定ってどうなの? 家で牛丼1人前を作ってみたら“驚きの原価”が判明
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『値段設定が異常!_家で作ったら驚きの原価になった 【吉野家】』というホルモンしま田さんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
みなさん外食してますか? 最近は物価も高くなって、外食も値上がりしてますよね! 今回は吉野家の牛丼を使って、 外食と自炊ではどのくらい違うのか調べてみます! それでは早速やっていきましょう!
吉野家の牛丼並盛489円を購入した投稿者のホルモンしま田さん。10年ほど前の200円台に比べ高くなりましたが、ホルモンしま田さんは現在の価格を高いとは思わないそう。むしろ、かつての価格が異常に安かったと感じているとのこと。
吉野家が多店舗展開をはじめた1968年ごろは牛丼1杯で200円。ただし大卒の初任給が5万円ほどだったとか。その後1990年代には400円台となり、2000年代にまた安くなって今の価格に至ったとのこと。そんな牛丼を家で作るとどれくらいの費用がかかるのか。実際に作って検証します。
まずは牛丼の具材とご飯を計量。玉ねぎ24g、牛肉52g、ご飯が253gでした。
全て足すと329gなので、ここに漬物や味噌汁を足すと満腹になる計算だろうと推測。重さを確認したところで具材をもう一度ご飯に乗せ、いただきます。
次にホルモンしま田さんは牛丼を作るために必要な物を購入。調理器具はあるという設定ですが、調味料から用意したところ2177円になりました。一番少ない牛肉を選んだのですが、100g当たり228円を190g買ったそう。牛丼1杯の初期投資、けっこうかかりますね。
調理開始です。米は炊飯器の最低炊飯量の2合炊きます。
くし切りにした玉ねぎは油でいためるのですが、ここを節約するならスーパーの無料の牛脂でも良かったかも、とホルモンしま田さん。
鍋に水を加えて煮立たせ、調味料と牛肉を入れて20分ほど煮込んだら出来上がりです。
器にご飯を240g入れたら肉を53g乗せて汁を10gかけ、玉ねぎを10個入れました。
画面向かって左が自作の牛丼、右が吉野家の牛丼です。いい感じに再現できていますね。
「いただきます」と手を合わせて食べはじめたホルモンしま田さんがグッと親指を立てました。美味しいようです。
こうして調味料を含めた買い物からやってみたホルモンしま田さんの感想は、「買い物と準備と食事と片付けなどの労力を考えると、家で全て作るのはコスパが悪いかも」でした。
休日に普段作らない料理を作ろうとして普段使わないスパイスや調味料を買って会計が思ったよりも高くなる。そして買った調味料を使わないまま賞味期限が切れる。なら外に食べに行ったほうが安い、という経験がホルモンしま田さんには何度もあるそう。
そのため、「外で出来立ての美味しい料理をすぐに食べることができる便利さを理解しておきたい」とのことでした。特に1人の場合は外食が一概に高いとは限らないと。ただ、趣味で色々と作りたいのはいいとも思うそうです。
牛丼作りに使った材料は2177円のうち約874円分でした。
調理して残ったのは玉ねぎ20g、牛肉116g、ご飯435gに汁134g。あと1人前は作れますが、合計3人前にするにはご飯が足りません。そのため1人前の材料費はおよそ300円強になりそうです。
紅ショウガや七味の使用分も加えると、牛丼1人前は350円くらいという結論となりました。
「買い物や下準備や片付けといった労力も考えると、489円も安く感じます」とホルモンしま田さん。250円で牛丼を提供していたことがいかに異常かがわかる、とのことでした。
検証の合間には吉野家の値段の変遷、焼肉屋を経営するホルモンしま田さんの外食に対する考え方が感じられるトークも展開されています。ぜひ動画もご視聴ください。
視聴者のコメント
・量減らすステルス値上げより良いと思う
・ハンバーガーも安かったな
・すさまじい時代だったんだなあ…
・作ってもらえるのありがてぇ
・まぁほんと外食チェーンには頭上がらんよな
・牛丼食べたくなってきた、七味かけたことないから試してみよう
▼動画はこちらから視聴できます▼
『値段設定が異常!_家で作ったら驚きの原価になった 【吉野家】』
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