旧道のトンネル横に“謎の穴”を発見! 思い切って突入したことで見えた光景に「いい冒険だった」の声
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『桜編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】』というウスイさんの動画です。
静岡市葵区を走る投稿者のウスイさん。
現在走っているのは静岡県道74号線。新東名高速道路に並走しており、旧道っぽい道がかなりあるとのこと。
道なりに進むと「新桜峠トンネル」へ。「新」ということは「旧」があることを示す名前です。
トンネルを出ると、いかにも旧道&旧トンネルへと繋がる分岐が現れました。
左折した先は旧道にしてはキレイな道です。静岡県トラック協会の研修センターへの接続のためだろうかとウスイさん。
しかし幅員減少と共に路肩などがうっそうとしたところで、「旧」トンネルが出現。1957年建設の「桜峠隧道」です。
中に入ると上部が大きく覆われたトンネル。交通の用としては「新」の方に引き継がれながらも、補修されていまだ現役で頑張る姿が働き者で素敵だと思うそうです。
トンネルを出ると、あっという間に左手にある元の道へ合流できます。
しかしウスイさんは合流せずにUターン。逆側から通るのもまたイイとのこと。
西側のトンネル出入り口の扁額の字体や加工をチェックしてから再び桜峠隧道を走り抜けます。
東側も改めてチェック。上は竹林で西側よりうっそうとしていると思っていると違和感が。トンネルを横に何かがあり、そこへ続く踏み跡も発見。
踏み跡はトンネルの手前で右側へ。山中のハイキングルートへ向かっているのでしょうか。そして謎の穴は封鎖されず、向こうに小さく光が見えるので貫通しています。飾り気の無い造りから、業務用ではと考えるウスイさん。
車道との位置関係はこんな感じです。
中には鉄管が通り、人の通行用ではなさそうですが立ち入り禁止でもありません。突入するウスイさんに「入るの⁉」「すげぇ」の声が寄せられます。
端には犬走り(いぬばしり。犬が通れるほどしかない通路のこと)、中央には枕木があるので歩きにくいトンネル。少し進むと、作業用とおぼしきケーブルで繋がれた電球がずらりと落下していました。
どこからか水が漏れている箇所も。
さらに進むと沢山のコウモリが。「ごめんよ~ごめんよ~」とコウモリに謝りながら進むウスイさん。洞窟を探検しているような光景です。
そうして出口へ到着。
トンネルのこちら側にも特にこの場所の名前等を示すものはありませんでした。
トンネル前の荒れた道を進むとすぐにガードレールが見えてきました。この場所はどこへ繋がっているのでしょうか。
出た場所は「新桜峠トンネル」と「桜峠隧道」の路線がちょうど交わるあたりでした。
最初に見えたガードレールは、車道横の高い位置にあるハイキングコースのものです。
そうして歩いて元の場所へ行くと、トンネルを出たところにプレートを発見。「昭和31年度 静清工業用水道 桜峠建設工事」とあります。竣工が1957年で桜峠隧道と同じです。この銘板の示しているものが、先ほどの鉄管の通ったトンネルのことのようです。歩いていたからこその発見ですね。
静岡県の公式WEBサイトにも静清工業用水道の説明がありました。謎のトンネルは、静清地区の工場に給水するために設置されたものだそうです。
戻って車を降りたからこそ発見できたトンネルとその由来。「知らずにバッタリああいったものと出くわしてしまうのが、1番トキメク」というウスイさんの旅路。いい時間だったそうです。
思いがけない出会いのあった旅の詳細に興味を持たれた方は、ぜひ動画をご覧ください。コウモリが出現したりと、本当に冒険しています。また、関連情報については動画の概要欄にリンクがあります。
視聴者のコメント
・入るとは思わんかった
・未知の遭遇に大興奮して突入しちゃってるのおもろい
・蝙蝠ってホントに洞窟でぶら下がってるんだ…
・コウモリに謝るUSI兄貴がだいすきです乙ゾ
・行政も色々資料つくっとるんだなぁ(しみじみ)
・いい冒険だった
▼動画はこちらから視聴できます▼
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