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スペイン→鉢植え5個までOK、チェコ→大麻入りアイスを販売――オランダだけじゃないヨーロッパのマリファナ“非犯罪”事情

嗜好は民族によって違うから、アメリカが合法化されたから日本もって言うのはおかしい

モーリー:
 続いては、ヨーロッパ以外の大麻に切り込んでいこうと思います。またフリップを用意しました。

本フリップは2015年9月の放送時点のもの。アメリカではすでに8州と首都ワシントンD.Cで栽培や使用が解禁となっており、2019年にはカリフォルニア州でも購入が許可される

モーリー:
 ここ数年で、ウルグアイ、アメリカのコロラド州、ワシントン州など、相次いで大麻の利用が完全に合法化されております。ウルグアイは、ムヒカ大統領という人がいますが、彼はもともと左翼ゲリラでテロリストだった人なんですよ。その人が社会派の大統領になって、世界で一番貧しい大統領が解禁してしまった。2014年の1月、アメリカはコロラド州が合法化、そして7月ワシントン州、15年の2月はアラスカです。そして、さらに同じ2月にワシントンD.C.でも、ホワイトハウスのすぐ近くまで合法化されました。

 政治的な動きとして、アメリカの共和党が嫌がらせをして、妨害しようとしてD.C.への財源を遮断するっていう動きに出たんですよ。「こんなものを合法化するのは許せない」と。だから議会でワシントンD.C.の今年度予算を提出するっていう意地悪、嫌がらせをしたんですよ。しかしD.C.が訴えて勝った。結局、流通しています。そして最近ではアメリカのオレゴン州でも合法化されているというわけなんですね。

 今述べましたように、ヨーロッパ諸国では合法ではなく非犯罪という、ちょっと微妙なバランス。そしてアメリカのこういった州では、場合によっては医療目的に限り合法ということだったんですけれども、完全合法化した場合は嗜好品としても認められていると。長吉さん、この完全合法化に向かった州なんですけれども、どういう背景とか、どういう意図でこういう法律は決まったんでしょうか。

長吉:
 基本的には、税収ですよね。

モーリー:
 お金が決め手。

長吉:
 お金が決め手。嗜好用とか、医療用とかって言いますが、医療用がオッケーになったら嗜好用で禁止する必要はないわけですよ。だって、危険じゃないんだもん。

モーリー:
 それに、医療用っていうのも、「頭が痛いんだ、偏頭痛だ」って自己申告すればお医者さんがゆる~く書いてくれて、そこから先はザルだから、基本的に嗜好ですよね。

長吉:
 うん、嗜好です。要するに……。

モーリー:
 ライフスタイル。

長吉:
 そう。ライフスタイルであり、予防医学みたいなものなのかも。

モーリー:
 なるほど。

武田:
 嗜好ってことになると、今度は医療と違ってもっと民族性が出てくるんですよ。

モーリー:
 民族性?

武田:
 そう。嗜好っていうのは民族によって大きく違います。だから民族が違うのに、アメリカが合法化されたから日本がどうのって言うのは、それはだめ。日本は日本の嗜好でいかないと。その一例がアヘンです。中国はアヘン戦争【※】があったぐらいアヘンが蔓延したんですよ。

※アヘン戦争
中国(清)とイギリスとの間で1840年から2年間にわたって行われた戦争。名前の通アヘンの密輸が原因となり勃発した戦争。

モーリー:
 しましたね。

武田:
 もちろん、アヘンは中国ばかりじゃなくて、隣の日本にもどんどん来たんだけど、日本人はアヘンが嫌いなんですよ。吸わないんですよ。それで日本には入ってこなかった。イギリスがガンガン売ってきても、日本は入らない。しかし中国はどんどん買う。だから、中国ではアヘン戦争が起こったぐらい。

 ところが、日本人はアヘンを吸わない。なぜかと言えば日本人は落ち込む民族だから、落ち込む麻薬は吸わないんですよ。日本人が使用する麻薬は、全部ハイになる麻薬ですね。

モーリー:
 覚醒剤とか?

武田:
 違います。お酒、たばこ、コーヒーですよ。これは全部麻薬です。精神撹乱作用。

モーリー:
 依存性もある。毒性もある。

武田:
 お酒とたばことコーヒーだけが、日本人の麻薬なんです。ヘロインも入ってくる、アヘンもガンガン入ってくるんですよ。しかし全然吸わない。もともと落ち込む性質で苦労しているのに、ますます落ち込んじゃうんですよ。だから日本人は気持ち悪いから吸わない。それでこのお酒とたばことコーヒーってやつの中で、たばこは日本の2000年の歴史の中で2回規制されているんですよ。やっぱりみんなが吸いたいから。

 ところが、アヘンの規制も大麻の規制もないんですよ。だからこれは落ち込む民族と陽気な民族とでは違うんです。麻薬の世界地図というものがあるんですが、その地図で民族の気分と麻薬の使用の種類が決まるんです。アメリカ人はややハイなんですよ。だからマリファナとか、ヘロインとか、あれがないと抑えられないところがある。

 南米はもっとそうなんです。南米の人は少し気分が落ち着く麻薬を使わないと仕事にならない。すぐ外に行って裸で踊りたくなっちゃう。だから麻薬っていうのはそういう生活とか民族とつながっているもので。

モーリー:
 なるほど。

武田:
 世界と比較しちゃいけないんですよ。白人は白人なんだから。中国人は中国人だし。

モーリー:
 日本人はコーヒー、お酒、たばこという麻薬に、大麻は加わりますか。

武田:
 加わりません。

モーリー:
 加わらない?

武田:
 だけど、大麻を好きな人もいるんですよ。大麻っていうのは、お酒、たばこ、コーヒーよりか麻薬性としては弱いからね。だから、別に大麻を解放したって、わずか1万人に1人ぐらいは吸うかもしれないけど、全然社会的な影響はないですよ。

モーリー:
 薬局に置いといても、全然品物が動かない?

武田:
 いや、マニアは買いに来る。ただ数は少ない。酒は7割の人が飲む。だけど酒とかたばこに比べて、大麻は麻薬の薬効は低い。だけども吸いたい人はいます。日本人の中にも白人的な人っていつの時代でもいるから。その人たちが吸うだけですから社会的な影響はないですよ。

モーリー:
 なるほど。

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