ボラだと思ったら珍しい「旬の魚」だった! ボラそっくりの色違い&食味違いの絶品魚を春のサーフで釣ってきた
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『あかりの食材調達日誌 part.22 春のサーフに珍魚襲来!?』という水雲文さんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
あかりちゃんが食材調達から料理までやる動画。 一見知ってる魚かと思いきや珍しい魚が釣れました。
久しぶりにサーフキャスティングをがっつりやろうと海へ来た投稿者の水雲文さん。
冬場は大きく荒れることのある日本海。今年はそこまで荒れた日は多くなかったものの、まずは地形を確認。サーチ特化のタックルを使うそうです。
干潮過ぎで100m先は水深2m前後。30mほど巻くと「かけあがり」があり、そこから先が1m以下。底スレスレを巻いてきた印象は変わりない感じだったとのこと。
地形の確認を済ませて投げたところ、不思議な感覚のヒットが。大きいのは間違いないのに引きに生命感がないのだとか。
走り出す前に波打ち際へ寄せ切ることにした水雲文さん。背中のあたりに掛かっているスレ掛かりでした。この場合長期戦になると面倒なので、多少強引になってもドラグを寄せた方がいいとのこと。
釣り上げたのは60cmほどの大きなボラ。この位置でのスレ掛かりでは海に戻すわけにいかないので、しっかり血抜きをして持ち帰ることにしました。
久々の釣果を釣り仲間のバズさんとムシマルさんに報告したところ、ムシマルさんからボラではないという指摘が。瀬戸内海や有明海では好んで食べられる「メナダ」という魚だそうです。
ボラとの違いは目が黄色くて身体も黄色、尻尾が「く」の字であることだとか。
さらにエサの違いなどで食味が異なることも教えてくれるムシマルさん。しかもボラの旬は冬ですが、メナダの旬は春から夏だそう。大当たりの魚でした。
というわけで、本日の釣果メナダです。
ボラとメナダの分類学上の違いは属の違い。マダイとチヌ、マグロとカツオくらいの差だそう。
三枚おろしにしました。メナダはボラと同じく紫外線から守るために内臓を覆う膜が黒いそう。腹骨をすくついでにしっかり取るといいそうです。
皮を引いた半身は洗いに、腹回りは塩焼きにすることに。
メナダの洗いと塩焼きのできあがり。さっそくいただきます。
洗いは血合いと白身のコントラストがくっきりとしてとても綺麗ですね。食べてみるとよく締まった身から染み出る旨味がすごいとのこと。釣りたてとは思えない芳醇さだとか。鮮やかな血合いは旨味も豊かだそうです。
じっくり火を通した塩焼きは、表面の脂でこんがりしつつも身は締まらずホクホクした食感とのこと。そのうえ全体に脂が入っていて香ばしく、身質も身離れもいいのだとか。絶賛です。
ボラなら気合い入れて臭い消しをしなければと覚悟していたところ、思い掛けずメナダだったことで下処理も楽に素晴らしい食卓となった今回。地形の解説も丁寧な釣りの詳細や、メナダの調理工程に興味を持たれた方はどうぞ動画をご覧ください。
視聴者のコメント
・新鮮なお魚だ 春ですねえ
・これはもう優勝ですわ
・海底の地形もそんな変わるのか……
・一投でそこまで分かるのか
・うお、でっか…
・メナダかよラッキーだな
・美味しそうな刺し身のシンプルな破壊力よ
▼動画はこちらから視聴できます▼
『あかりの食材調達日誌 part.22 春のサーフに珍魚襲来!?』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43749537
―あわせて読みたい―
・シーバス狙いで内湾の堤防へ! 夏が旬の「スズキ」を釣って“洗い”にしてみた
・火力発電所の温排水に集まる魚を釣ってきた! 実は美味しいという「死滅回遊魚」が品数豊富な豪華献立になり「めっちやうまそう」の声