TRPG絵師が立ち絵の描き方を解説! キャラクターの個性を表現するのに重要なメガネ・靴などの小物を描くときのポイントは?
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【お絵かきメイキング】TRPG立ち絵の小物を描く工程で考えていること【ゆっくり解説】』といういかのおだしさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
今回は、キャラクターを表現するうえで重要な、眼鏡や靴などの小物の描き方のポイントについて話しています。
TRPGのリプレイ動画などで立ち絵を描かせていただいています。
動画では、立ち絵を制作するときに考えていることや、気を付けていることを話しています。
少しでも、立ち絵制作のことでお悩みの方のお力になれればと思います。
TRPGのリプレイ動画などの立ち絵を描いているいかのおだしさんが、そのノウハウを紹介する動画を投稿しています。
塗りから、表情差分を作るまでのメイキングを見せつつ、各所で“描きながら考えていること”を解説してくれます。
描くのは佐伯正吾というキャラクター。いかのおだしさんがセッションに参加するために作ったキャラクターです。すでに線画は描かれているので、そこに下塗りをしていきます。
先にメガネを描いてしまいます。フレームのレンズがハマっている部分に沿って白色を書き込むとレンズの厚みがわかってメガネっぽさが増します。
表情を隠さないようにフレームを透かすやり方もありますし、どこまでデフォルメするかは絵柄によります。資料を見ながら、しっくりくるやり方を探すことが大切です。
髪のハイライトを入れます。“こうするといい感じになる”という描き方は流行で変わっていくものなので、光の当たり方と影の入れ方だけちゃんとして、あとはあまりこだわらずにやっているそうです。
このキャラには「あまり物欲はないけれど、少し良い物を身につけている」との裏設定があるので、革靴の手で染めたようなグラデショーンと、革靴特有のツヤをていねいに書き込みます。
トレンチコートのボタンは、見た目で一番かわいいと思う数にしました。パーツが増えると服としての説得力が増し画面映えしやすくなります。
スラックスの裾は佐伯のキャラに合わせてダブルにしています。折り返したようなデザインで、カジュアルな印象があります。
シャツは薄く柔らかい生地なので、シワは線画では描き込みません。袖のシワなど、布が余ってたまる部分には描きますが、布自体のヨレや細かい凹凸は塗りで表現することが多いそうです。
嫌そうにしている表情、恐怖している表情、メガネが曇っている差分、大泣きしている表情を作っていきます。佐伯はあまり大きく口を開けるキャラではないので、不自然にならないように気をつけます。
こうして立ち絵が完成しました。動画では、これ以外にもイラストを描くときの参考になる情報がたくさん詰め込まれています。
『TRPG立ち絵のキャラデザで考えていること』『TRPG立ち絵の塗りの工程で考えていること』といった別の動画も投稿されているので、興味を持った方はぜひ視聴してみてください。
文/高橋ホイコ
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【お絵かきメイキング】TRPG立ち絵の小物を描く工程で考えていること【ゆっくり解説】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42941325
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