建物や自然を描かなくてもOK！ キャラが映える「背景の描き方」をイラストレーターのさいとうなおき氏が解説
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『背景を描かなくても背景は描けます!』というさいとうなおきさんの動画です。
ポケモンカードのキャラクターデザインも手掛けるイラストレーターのさいとうなおきさんが、自然風景や建造物や乗り物など具体的な対象を描かない「抽象背景」の描き方を解説します。
まずは1番シンプルな白背景から。
背景を描かないことと「白背景」の違いは反射光と影を加えること。影はキャラクターが地面に設置している部分に、浮いている場合は少し離れたところに追加します。これにより、背景の白が「白い空間」へと変化するのだそうです。地面からの照り返しはソフトライトレイヤーを使ってフワッと乗せました。
お次はグレー背景。基本的に白と同じ考え方ですが、グラデーションにすることと影を加えることでちょっと大人な雰囲気になりました。
さらにグレーは白のハイライトが引き立ちます。
手前に白のエフェクトも入れて、「グレー背景」の完成です。
続いては模様表現の使い方。ストライクやチェック柄やドット柄を背景に持って来ると、パッケージのようなお洒落感が出ます。
注意点としてはキャラを殺さないこと。特に激しい明度変化を付けてしまうとキャラが背景に食われてしまい、キャラクターが目立ちません。
背景の役割はあくまでキャラクターを引き立たせることにあります。そこで明度変化を抑えたり、キャラクターの縁取りをするなどキャラが沈まない工夫をする必要があります。
さらにはキャラクターに関連する模様を配することで、キャラの個性を引き立たせることができました。
お次は集中線。手前に向かって迫ってくるような効果があります。漫画でよく見るこの技法は迫力が出ますね。
しかしイラストにする場合は少し変化を持たせた方が絵的に映えます。そこで集中線を下敷きに、それに沿った色面をいくつか重ねて背景にします。
完成！ 集中線でカラフルな画面になりました。
その他、パース線の入れ方でどのようにイラストの印象が変わるか、エフェクトの使い方などについても解説されています。さいとうなおきさんによるイラストの背景の描き方、ぜひ動画でご覧ください。
視聴者のコメント
・うぽつ
・ニコニコに上げてくれて嬉しい
・参考になるなあ
▼動画はこちらから視聴できます▼
『背景を描かなくても背景は描けます!』
https://www.nicovideo.jp/watch/so42089857
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