『伝説のスタフィー』デモ画面を無理やり操作してラスボスに突入!? 猶予1Fの難しすぎるテクニックを使用し、僅か5分でゲームクリアしたRTAをご紹介

　2002年にトーセよりゲームボーイアドバンス向けに発売されたアクションゲーム『伝説のスタフィー』。

　本作は可愛らしいキャラクターが登場する水中のステージを中心としたアクションゲームで、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』や『逆転裁判』、『メイド イン ワリオ』など名作が並ぶゲームボーイアドバンスの中でも人気の高い作品だ。

　筆者個人としては続編まで幼少期にプレイした思い出深い作品のひとつなのだが、楽しい思い出と共に第3作では“みんなのトラウマ”を前に敗れた苦い記憶も持つ作品でもある。

　さて、今回紹介するのはゲームボーイアドバンス作品の名作として知られる『伝説のスタフィー』を驚きの方法でクリアしたRTA。ぎぬさん投稿の『【RTA】伝説のスタフィー 4分51秒13 【バグありany%】』だ。

　この動画は『伝説のスタフィー』のAny%RTAに挑戦。驚きの方法で攻略し、約5分でクリアしてしまうというもの。

　今回は僅か1Fの猶予しかな驚きのテクニックも披露したRTA。そのプレイの様子をご紹介する。

バグを駆使して僅か5分で『伝説のスタフィー』をスピードクリア

　ぎぬさんが今回挑戦したのはゲームボーイアドバンスの名作として知られる『伝説のスタフィー』の“Beat the Game:Glitched”というRTA。

　Beat the Game:Glitchedカテゴリは達成度を問わずエンディング到達までのタイムを競うもので、いわゆるAny%カテゴリに近しいものであるという。

　計測区間はゲームボーイのロゴ消失からラスボス撃破までとしており、カテゴリ名にGlitchedとあるようにプレイ時のバグ利用は制限されていない。

　海外記録サイトによればバグ利用を禁止したカテゴリでは50分程度のプレイは必須となるなかで、本RTAでは僅か4分51秒という短いタイムでラスボスを撃破している。

デモ画面からラスボス突入！ 1F技も披露の爆速攻略

　前述の通り本来であれば最低でも50分程度のプレイが必須となるなか、約5分ほどでラスボスを撃破した本RTA。

　バグ利用を許可するRTAでは驚きのテクニックも度々披露されるが、本RTAではどのようなプレイが披露されたのだろうか？

　ぎぬさんによれば本RTAでは2つのバグを使うことでプレイ時間の大幅な短縮が可能であるという。

　まず最初に披露されたのはデモバグというタイトル画面で放置していると流れるデモ画面を利用したバグ。

　動画中で動きがあったのは計測開始から50秒ほどが経過した頃で、デモが始まるとスタフィーのジャンプに合わせてデモをスキップ。

　このスキップはある種の仕込みであり、特定のタイミングでデモを中止すると、次のデモ開始時にスタフィーの挙動がおかしくなるという。

　次のデモでは水中ステージをスタフィーが泳いでいるところだが、仕込みを済ませた今回のプレイでは本来と異なる動きによりキョロスケとの会話が発生。なぜかデモ画面での操作が出来るようになるそうだ。

　このデモは昨今のプレイ映像を流すようなものではなく、実際に2周目のデータでキャラクターが動かされているようで、操作可能となればワールドマップを経由すれば最後のステージまで一気に進めることが出来るのだという。

　デモ画面から攻略を行うというだけでも驚きだが、動画ではさらなる驚きのプレイを披露した。

　最終ステージまで進むことが出来るものの、このままではステージ攻略が必要ということでぎぬさんは中断セーブを利用したテクニックを実行。

　デモ画面での操作が可能になると中断セーブを作成してから、バグの成功率を高めるため読み込みの多いマップへ移動。直後に中断データを再度作成し、その上書き中にリセットすると……？

　ゲームを再開するとテクスチャがおかしくなった状態で始まり、キョロスケに話しかけると何故かラスボス“オーグラ”の第二形態のイベントが発生。

　ひとつのステージも攻略することなく、いきなりラスボス戦へと突入することに成功してしまった。

　いとも簡単にラスボスにたどり着き、そのままクリアしてしまったぎぬさんだが、解説によれば中断セーブ中のリセットは猶予が1Fしかない非常に難しいもので、再現にはかなりの苦戦を強いられたという。

　『伝説のスタフィー』を驚きのテクニックによって僅か5分でクリアしてしまった本RTA。デモ画面から攻略が始まる驚きのプレイを、ぜひチェックしてみてほしい。

文／富士脇 水面

【RTA】伝説のスタフィー 4分51秒13 【バグありany%】

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