ドラゴンってこんなに可愛かったのかと気づかされる『S級ギルドを追放されたけど、実は俺だけドラゴンの言葉がわかるので、気付いたときには竜騎士の頂点を極めてました。』。可愛い竜達と無双しまくり!
今回ご紹介するのは、対ドラゴン特化の圧倒的なコミュニケーション能力でのし上がっていく追放系主人公の物語。
それが、ニコニコ漫画「ニコニコ電撃コミック レグルス」にて掲載中の『S級ギルドを追放されたけど、実は俺だけドラゴンの言葉がわかるので、気付いたときには竜騎士の頂点を極めてました。』です。
多種多様なドラゴンひしめく世界で、掟破りの能力をもった男がつぎつぎと難依頼を解決していき、無双しまくります。
作者:ひそな(@Hisona_)
原作:三木なずな(@mikinazuna)
キャラクター原案:白狼(@pailand)
掟破りの竜騎士・シリルの想いと挫折
本作の舞台となるのは、人間とドラゴンが共生するファンタジー世界。
ドラゴンは日常生活に欠かせない生物であり、戦闘力の高い種にいたっては軍事転用などもされているようです。
そんなドラゴンを操れる人間は竜騎士、あるいはドラゴンナイトと呼ばれており、この世界では不動の人気職。
主人公のシリル・ラローズもまた、つい最近まで腕利きとして活躍していた竜騎士のひとりでした。
そんなシリルは、道端でとあるタラスク種のドラゴンを見て足を止めます。
どうやらこの小型竜は、ドラゴン版タクシー“賃竜”として使役されている個体。しかし、なぜか言うことを聞かず、主人は困り果てていたようです。
すると、シリルはおもむろにドラゴンの主人に近付いていき「その子……脚を痛めてるぞ」とひと言。
彼の見立てが正しかったことはすぐにわかり、主人は「まったく商売あがったり」だと愚痴をこぼします。
傷付いたドラゴンをいたわる素振りも見せず、商売道具として扱う賃竜屋に対し、若干表情を曇らせたかに見えたシリル。
彼が「その子に大事にしてやってくれ」と言い残して去っていこうとすると、どこからか「ありがとう」という声が聞こえてきます。
……それは紛れもなく怪我をした小型竜からのお礼の言葉。世にも珍しいことに、シリルはドラゴンと会話する能力を持っていたのです。
生まれつき、ドラゴンと言葉を交わせる稀有なスキルを持っていたシリル。彼が竜騎士を志したのも自然な流れと言えるでしょう。
このチート能力を駆使して、シリルは瞬く間に竜騎士として名をあげていくのですが……。
トップ竜騎士の道を駆け上がったシリルは、スカウトを受けて加入したSランクギルド“リントヴルム”で残酷な現実を突きつけられます。
“リントヴルム”は使役しているドラゴンを徹底的に“道具”として管理するスタイルであり、ドラゴンを思いやる彼の主義とは真逆。
自分のやりかたをメンバーから「頭おかしいぞ」とまで言われてしまい、結局シリルは追放の憂き目に遭ってしまったのでした。
なぜか言うことを聞かない幼竜の調教に臨むシリル
ドラゴンを道具扱いする連中から離れ、清々する思いもあったとは思いますが……やはり無職はつらい。
「仕事はしないとなあ」とつぶやいたシリルは、野良竜騎士への依頼が集まる街の役所を訪れます。
そこでシリルの目に留まったのは、“生まれたての竜の調教”という依頼。
依頼主の貴族が言うに、そのドラゴンはこれまでも数人の調教師を頼んだが、すべて調教失敗に終わったとのことでした。
ただ、いくら本職の調教師とはいえ、ドラゴンと言葉を交わせるような者まではいなかったことでしょう。
例の言うことを聞かないドラゴンに対面したシリルは、いとも簡単に彼女(?)の願いを聞き出してみせます。
どうやらこの幼きドラゴンは、卵のころから一心同体で生まれ育った妹の竜と離れ離れになってしまって落ち込んでいた様子。
妹といっしょにいさせてくれさえすればいいとの言葉を聞き届けたシリルは、すぐに竜商人の入荷履歴を調べるよう、依頼主に掛け合います。
それからしばらくして、姉ドラゴンの前に連れてこられたのは妹と思わしき同種の幼竜。
シリルに促された使用人が鎖を手放すと、妹ドラゴンは姉に駆け寄り感動の再会を果たすのでした……!
気付けば、あのポーカーフェイスなシリルにも心なしか笑顔が。ここでも、彼の“ドラゴン愛”がひしひしと伝わってきます。
“ドラゴン・ファースト”を貫くシリルの行く末やいかに!?
ふたたびいっしょに暮らせることになったドラゴン姉妹からお礼を言われ、「がんばれよ」と返したシリル。
依頼主も、難題を完璧に解決してみせたシリルのことを笑顔で見送ります。
仲良く眠るドラゴン姉妹を後目に、「俺はこれからも“ドラゴン・ファースト”で行く」との想いを一層強くするシリル。
もはや彼にSランクギルドを追放されたことへの後悔など、微塵も残っていませんでした。
かくしてシリルは、今後も野良竜騎士としてさまざまな難アリ依頼を解決していきます。
続いての依頼主は、さる名家のお嬢様であるカトリーヌ・モリニエール。人を食ったような態度が気になりますが、まあいたしかたなし……。
依頼内容は、いわゆるラブレターの配達。この世界では郵便事故が少なくないらしく、お嬢様は予備の手紙を何通も書かされ辟易していたようです。
そこで、郵便物を速く&確実に届けてくれる竜騎士がどこかにいないかと思っていたところに、現れたのがシリルだったというわけ。
なんと彼は、相場の3倍のスピードで届けるとカトリーヌに宣言してしまいます。果たしていったいどうなることやら!?
シリルがカトリーヌお嬢様の依頼をどう解決したかは、ぜひ本編をチェックしていただくとして……。
第3話では彼の今後の運命を大きく左右しそうな、あるドラゴンとの出会いも描かれます。
運搬仕事向きのパラウール種が、なぜか捨て値で売られているのを見て飛びついたシリル。
安値の原因は“異常にやる気がない”ことらしく、案内された先には確かに惰眠を貪るドラゴンの姿が。
ここはやはりシリルの能力の出番。やや苦戦するも、彼はこのドラゴンと話をつけることに成功します。
それから紆余曲折あり、このダウナー系ツンツン美ドラゴンを購入したシリル。
彼女にはルイーズと名付け、ともに暮らしていくことになるのですが……。
じつはルイーズには、気だるげな雰囲気からは想像もつかない驚きの秘密が!? 気になる続きは、ぜひ本編にてチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『S級ギルドを追放されたけど、実は俺だけドラゴンの言葉がわかるので、気付いたときには竜騎士の頂点を極めてました。』より)
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