『ELDEN RING』がまさかのギャグ漫画化!? 「貴方は頭が悪そう」と勝手に知力に全振りしてくるメリナが最高にロック
あのフロム・ソフトウェアが送る、大ヒットアクションRPG『ELDEN RING』がまさかのギャグマンガ化!?
ニコニコ漫画「COMIC Hu」にて掲載中の『ELDEN RING 黄金樹への道』では、エルデの王を目指す“褪せ人”の旅路が独自の解釈で描かれていきます。
原作プレイ済みの方が“あるあるネタ”で笑えることはもちろん、触りだけ知っているという未プレイの方も「こんな話だっけ……!?」と楽しめる物語です。
漫画:飛田ニキイチ(@nikiichi_tobita)
原作:ELDEN RING(株式会社フロム・ソフトウェア)
大いなる物語の幕開け……!?
舞台となるのは、“狭間の地”と呼ばれる神話の世界。
偉大なる“エルデンリング”が砕け散ったことを機に、この地には“褪せ人”なる者たちが多数呼び集められていました。
本作の主人公も、そうしたゴタゴタに巻き込まれて“褪せ人”となった者のひとり。
一応、「“エルデンリング”修復してエルデの王となるがよい……」的な使命を与えられているものの、この間抜けすぎる出で立ちにはそんな素質がまったく感じられません。
昏倒中の“褪せ人”を見つけた黒フードの少女も、「よくて海岸に打ち上げられた下着のマネキンよ?」と彼の姿を酷評します。
どうやら彼女はトレントと呼ぶ愛馬に導かれるがままここへやってきたようですが、当のトレントは「いいケツしてるから」程度の理由でこの“褪せ人”を見初めた様子。
なんだかこの世界、馬すらもキャラが濃すぎないか……?
謎の少女&馬がわいのわいのやっていたこともつゆ知らず、目覚めた主人公は“狭間の地”の第一歩を踏み出します。
出口の扉をSA○UKEのウォールリフティングばりの勢いでカチ上げると、目の前には“黄金樹”が輝く広大な大地が。
しかしまあ、確かにここまでの道中の昇降機などは全自動なのに、ここだけ手動&力技なのはなぜなんでしょうね。
わけもわからず“狭間の地”に叩き落され、苦悩する主人公。
気絶している隙に尻に謎のビンをぶっ刺されていたこともあいまって、早くも心が折れそう……。
ちなみにこのビン、原作ではあの少女がそっと枕元に置いていってくれる回復アイテムなのですが、この世界での彼女はなかなかにロックな性格をしているようです。
プレイヤーの気持ちを代弁してくれる主人公
およそ目につくモノはだいたい襲ってくる殺伐としたこの世界にて、(出会い頭の時点では)中立の立場でいてくれるNPCの存在は非常に貴重。
主人公もまた、原作ファンにとってはいろいろな意味で印象的な彼との出会いを果たすことになります。
“漂流墓地”を抜けてすぐ、ポツンとたたずんでいたのは“白面のヴァレー”。
見た目からしてうさん臭さMAXのこの男は、話しかけるなり「貴方は“巫女無し”」だ、どうせ何も成し遂げられず「死んでゆく」だろうなどと、不愉快なことを言ってきます。
ただでさえ理不尽にあえいでいた主人公は、会話に耐えかねてクラブを一閃。涙ながらに抗議する姿には共感を禁じえません。よく言った!
若干ペースを乱されかけたヴァレーさんは、気を取り直して“祝福”の存在をレクチャーしてくれます。
男の話によると、どうやら光の導きに従ってストームヴィルという城に向かうのがいいらしい。
目的地を得た主人公は、おあつらえ向きに付近をうろついていた金ピカ騎士にヒッチハイクを頼むのですが……。
……まあこうなりますよね! 先にも書いた通り、この世界は敵だらけ。
「さすがにコイツはイベントキャラっぽく見えるし襲ってこないだろう」というようなメタ視点は、いとも簡単に打ち砕いてくるのがフロム・ソフトウェア流です。
一方そのころ、主人公の目的地であるストームヴィル城では、城主と臣下による薄気味の悪い品評会が開かれていました。
城主たる“接ぎ木のゴドリック”は、儀式によって他人の手足を自分の体に接続しまくったゆえに、強大な得た異形の老王。
しかしこの世界では、だいぶ趣味の悪い“接ぎ木デザイナー”的なキャラとして描かれている模様。いや、実際こんな素顔もアリそうで怖い……!
メリナと褪夫の愉快なやり取りがクセになる
裸一貫でストームヴィル城へと歩を進めるも、“狭間の地”の無慈悲っぷりを前に主人公の精神はボロボロ。
トンボもコウモリもカニもクマもクソデカいし、なぜか犬はふつうだし、ウサギとヒツジはカワイイし、猫好きなのに猫だけはいないと恨み節が止まりません。
早くもこの世界に希望はないと膝をつく主人公の前に、現れたのはいつぞやの少女。
彼女はメリナと名乗り、彼に取り引きをもちかけます。……が、専門用語だらけでわけわからん!
いまいち話しが噛み合わないメリナに対し、主人公はこれまでの苦労を語りつつアドバイスを求めます。
さらには出会って間もない少女に対して尻の傷跡まで見せつけようとする始末で、これにはメリナも閉口。
情緒不安定な“褪せ人”を元気づけるべく「私はルーンを貴方の力にすることができる」と言い聞かせるのですが、だからルーンとか意味わかんないんですって!
謎の固有名詞ばかりでもううんざりだと、ヤケになる主人公。
するとここでメリナは、「わかりやすく言うと」と打って変わって親しみやすい説明で彼の疑問を解いてくれるのでした。
えっ、優しい……! あと真顔でメタ発言しまくるメリナがめちゃめちゃシュール……。
そんなこんなで、この後も若干キャラ崩壊気味のメリナとの愉快なやり取りは続きます。
頭が悪そうに見えたからと、なけなしの所持ルーンを知力に全振りされてしまったり――。
――去り際には、褪夫(あせお)というなんともぞんざいな呼び名を命名されてしまったり。
この先、とりあえずガッツだけはある褪夫はどのような活躍を見せてくれるのか!?
こう見えて意外と言っては失礼かもしれませんが、本作は『ELDEN RING』の基本的なストーリーを忠実になぞってくれているため、興味を持った方はぜひ続くエピソードをチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『ELDEN RING 黄金樹への道』より)
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