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【推しの子】制作秘話を作者ふたりにネタバレ全開で語ってもらった! 神回と評される”エゴサ回”で作品の方向性が決まった?【赤坂アカ×横槍メンゴインタビュー】

 『【推しの子】』がすごい。

 なにがすごいのか? 原作の赤坂アカ先生と作画の横槍メンゴ先生による阿吽の呼吸から紡がれるストーリーが、である。

 初期ネームの時点では棒人間だったキャラが、横槍先生が描く作画をきっかけに赤坂先生のお気に入りキャラに。その後、単行本で表紙を飾るメインキャラ級の存在になったり。

推しの子 インタビュー 制作秘話 赤坂アカ 横槍メンゴ
推しの子 インタビュー 制作秘話 赤坂アカ 横槍メンゴ
『【推しの子】』第8巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

 当初はぽっと出のキャラだったはずなのに、横槍先生が描いたシーンをきっかけに再登場。“まるで主人公のような”熱い姿を見せてくれたり。

推しの子 インタビュー 制作秘話 赤坂アカ 横槍メンゴ
推しの子 インタビュー 制作秘話 赤坂アカ 横槍メンゴ
『【推しの子】』第6巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

 まさにアドリブ進行。週刊連載の中、あらかじめ定まった一本道の物語を進むわけでなく、お互いを「友だち」と呼び合うふたりの漫画家による化学反応が『【推しの子】』では起きている

 そんなライブ感が読者の支持を集めたのか。『【推しの子】』は読者投票により順位が決まる「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門で第1位を受賞。

 また、2022年6月10日にはアニメ化の発表も告げられ、Twitterトレンド上位に入るほど大きな話題を集めるなど、今ノリにノッている人気漫画となっている。

・漫画【推しの子】公式Twitter
・『【推しの子】』アニメ公式Twitter
・赤坂アカ Twitter
・横槍メンゴ Twitter

 さて、『【推しの子】』が「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門で第1位を受賞してから約1年。去年もっとも「次にくる」と言われた作品のひとつ『【推しの子】』のいまはどうなっているのか。

 ニコニコニュースオリジナル編集部では、『【推しの子】』作者である赤坂先生、横槍先生のおふたりにインタビューを実施。

もともと人気漫画家だったふたりが『【推しの子】』でタッグを組むようになった理由とは?
「千年に一度のアイドル」である星野アイはいかにして生み出されたのか?
読者の心をつかんで離さないストーリーの展開はどのようなやりとりを経て作られたのか?

 『【推しの子】』のルーツから、アニメ化を含めた今後の展開までお話をお聞きすることができた。

 物語の重要な要素のネタバレは記事の後半に収録しているので、『【推しの子】』のファンもそうでない方も安心して本記事を楽しんでいただければ幸いだ。

取材・文/トロピカル田畑
文/小林白菜
取材・編集/竹中プレジデント


■「千年に一度のアイドルって描ける?」星野アイはいかにして生まれたのか

──まず、赤坂先生と横槍先生が『【推しの子】』でタッグを組んだきっかけをお伺いしたいです。赤坂先生は過去にインタビュー(ライブドアニュース)で、横槍先生が描いたジュニアアイドルの心の闇をテーマにした短編作品『「かわいい」』を読んだことが作画をオファーする決め手だったとおっしゃっていましたが……。

赤坂:
 メンゴ先生が描く女の子は顔がいいんですよ! でないと短編のタイトルに『「かわいい」』なんて書けませんよ(笑)。

横槍:
 あはははっ! たしかに自信ありげなタイトルだね……。

横槍メンゴ短編集『一生好きってゆったじゃん』収録『「かわいい」』より。

赤坂:
 だからこそ、この人なら星野アイを描ける、そう思ってお願いしたんです。

横槍:
 本当の最初の最初、「千年に一度のアイドルって描ける?」って聞かれた気がする。

──すごい質問ですね……。

横槍:
 アカピーからオファーをいただいたときは正直びっくりしました。当時、ちょうど絵を頑張ろうと思って修行中だったんです。そんなときに、友だちだけど、実力のある作家さんだと思っているアカピーから声をかけてもらえたっていうのは純粋にうれしかったです。

──ちょっと気になったのですが「アカピー」とは?

赤坂:
 『タコピーの原罪』が連載されだしたころから僕のことアカピーって呼び始めたよね。

横槍:
 タコピーならぬアカピーと(笑)。

──なるほど、タコピーから来ている呼び方だったんですね。「千年に一度のアイドル」である星野アイについては、赤坂先生からどのようなオーダーがあったのでしょうか?

横槍:
 星野アイちゃんに関してはアカピーが、もう完成に近い状態のデザインを描いていて、それをちょっといじったぐらいですね。

──なるほど。赤坂先生は星野アイをどうイメージして作り上げていったんでしょう?

赤坂:
 とにかく、アイは違和感のあるキャラクターじゃなきゃいけないっていうのがあるんです。

──違和感?

赤坂:
 そう。やっぱり「千年に一度」って言うからには「そのへんにいる人感」は出ちゃいけない。

 僕が人生の中で出会ったことがある天才と呼ばれる人たちの雰囲気を入れてアイの性格は作られていきました。あと、とりあえず目には星入れとくか! みたいな(笑)。
 で、アイドルといえば前髪がちゃんとあって黒髪ロングだろうな、というところまでは僕が描いたんですけど、そこからは「メンゴ先生、あとはお願い!」って感じです。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍: 
 めちゃめちゃ期待されてたので、すごく頑張った気がしますね。とにかくオーラをまぶして。
 でも、アイの絵をアカピーはすごく褒めてくれるけど、アカピーも私と同じぐらい可愛い女の子をサクッと描けるじゃんと思っています。

赤坂:
 いやいやいや違うんよ(笑)。

横槍:
 違うんだ(笑)。

──どこが違うのか気になります(笑)。

赤坂:
 メンゴ先生の絵にはね、針が仕込まれているんです。

──えっ、針ですか。

赤坂:
 手で触ってみると、ふわふわなシルクのような肌触りなんですが、「この素材、いい肌触りしてるなぁ」って思っているとチクってくるんです。

横槍:
 へぇ~。ちょっと毒気がある、みたいなのはたまに言われるけど。

赤坂:
 僕の漫画のキャラクターデザインや絵柄って多分“媚び寄り”なんですよ。メンゴ先生の絵には女性の強さっていうか、媚びないかっこよさが絶対に入っているんです。

横槍:
 そうね。女性受けと男性受けの配分のバランスの違いじゃない? 言い換えると私が描く女子たちはみんな我が強いから。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

■「熱さが伝わる絵にしてくれ」横槍メンゴが『【推しの子】』で切り拓いた新境地

──絵柄のお話ですと、『【推しの子】』に出てくるキャラクターは、横槍先生のこれまでの作品に見られるような儚さを感じる絵ではなく、線が太めで性格も強い印象があります。

横槍:
 実際、線は太くしてます。女の子がどうっていうよりは、作品に合わせて今回は太くしたいなと思ってやっている感じですね。

赤坂:
 頑張って「ヤングジャンプ」に絵柄を合わせてくれてると思っています。

横槍:
 そう! 「ヤングジャンプ」と「少年ジャンプ+」の読者に頑張って絵柄を合わせてるんです、これでも(笑)。『【推しの子】』は私が描いてきた漫画とは雰囲気も違うし、動きのあるシーンも多い作品だったので。

 どうしても私が素の状態で描くと儚い感じとか、かわいい感じになっちゃうので集英社の編集者さんからオファーいただいたときは「熱さが伝わる絵にしてくれ」とすごく言われました。
 連載してるのが男性誌なので、重厚で男性も手にとってくれるような……そこの兼ね合いもかなり気にしたおかげでいい塩梅に出来たと思います。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

──たしかに、『【推しの子】』は少年誌のバトル漫画や青年誌のスポーツ漫画のような勢いや迫力を感じる描写も多い気がします。その点は編集者さんの判断が働いていたんですね。

横槍:
 絵柄の雰囲気が今まで通りのままで私がアイドルものを描くと、少女漫画レーベルっぽい雰囲気が強くなって、従来の「ヤングジャンプ」の読者的にもどうかなというのはありました。表紙の雰囲気で書店で手に取りにくいかなというのも考えましたね。今回は特に性別問わず広く読んでもらえたらいいなというのがあったので。

赤坂:
 こんなふうに、メンゴ先生は絵柄を男性に寄せようとしてくれている節がありつつ、僕も原作を女性に寄せようとしてるところはあります。

横槍:
 結果ニュートラルになると理想かもね。漫画家が2人揃ってやるときに、それぞれの我をめちゃめちゃ出しまくって相手に合わせようとせずにそのままやってうまくいく例もあると思うんだけど、今回はお互い頑張ってすり寄せてるよね。私はそれがいい感じになっていると思う。

赤坂:
 そうだね。でも、すり寄せることに無理は感じてないんだけどね。

横槍:
 私も無理してない。アカピーがくれるネーム【※】はめっちゃうまいから。

※ネーム
漫画を描く際のコマ割り、コマごとの構図・セリフ・キャラクターの配置等を大まかに表したもの。

赤坂:
 僕にも『【推しの子】』はメンゴ先生の描く絵で見たいっていう気持ちがあるし。

横槍:
 私は逆に、会話劇のコメディシーンをあんまりやってこなかったから、そこはめちゃめちゃ頑張って『かぐや様』とかを研究して寄せるようにしてる。
 そういう、協力プレイみたいなことはしてますね。「相性が合っていなくてお互いの良さを殺し合ってる」みたいな意見って私たちの場合、ほとんど来ないもんね。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

赤坂:
 うん、ほとんど来ない。なんだったら、原作もメンゴ先生が書いてるって思われることもあるくらい(笑)。

横槍:
 誤解されてるぐらい、マッチしてるということで(笑)。多分みんなが“メンゴみ”を感じてくれてるっていうのは、アカピーが「メンゴ先生の作品にありそう」みたいなのをうまいこと入れてくれてるんだと思います。

赤坂:
 メンゴ先生のファンに「あーあ、やっぱりメンゴ先生がオリジナルを描いたほうが良かったじゃん」って言われたらけっこう悲しいので、メンゴファンも喜ぶ作品にしなきゃいけないっていうのはあったよね。

■原作と作画でどんなやりとりを経て『【推しの子】』は作られているのか?

──原作を赤坂アカ先生、作画を横槍メンゴ先生のタッグで描かれている『【推しの子】』ですが、作品づくりの際はどのようなやりとりをされているのでしょうか?

赤坂:
 やりとりですか……僕がまず好き勝手やって、メンゴ先生と編集さんが整えてくれる、そんなイメージです(笑)。

横槍:
 私はアカピーが好きなものはどんどん出した方がいいと思ってる。それがモチベに繋がるならなおさら。

 それに、漫画は話の流れとか空気はひとりで作りあげるしかないものっていう意識がすごくあるの。だから最後は全部アカピーが決めなきゃいけないし、そうした方が絶対いいものになるって分かってるから下手に私の要素を入れて脱線させたくない。

赤坂:
 僕としては、「メンゴ先生は書かなくてもわかるやろ」って感じで、どんどんネームが簡略化していってる現状です。

横槍:
 でもぜんぜん見やすいけどね。たしかにアカピーはそんなに描き込むネームじゃないんですよ。顔がないところもあったりします。
 でも、決めのシーンとかは「あっ、ここはこれぐらい描いてほしいんだな」みたいなのはネームの描き込み度合いから伝わってくるのでそれは絵に反映させています。

──基本的にストーリーについて横槍先生から赤坂先生に提案することはそこまでない感じですか?

赤坂:
 ネームに詰まったとき相談したり、「ここ、どう思う?」みたいな質問をすることはけっこうありますよ。かまってちゃんな感じで「いまいい?」みたいな連絡を。

横槍:
 「もう描けない~」みたいな(笑)。

赤坂:
 「ネーム何時まで待てる?」みたいな(笑)。

横槍:
 そうそう。そもそも、作品全体の大きな流れについてはネームに入る前に打ち合わせをするので、もし「これはさすがにどうなの?」っていうのがあれば、ネームの前の段階で意見してるしね。

──なるほど。お話をしていて、赤坂先生と横槍先生のおふたりの距離感が近いというか、非常に仲良しな雰囲気が伝わってきます。

横槍:
 間に人を挟んでやりとりしなくていいのは確かに楽かも。アカピーには敬語も使わなくていいし。

赤坂:
 あはははっ! 普段からこんな感じだよね。

■『【推しの子】』は既存のアイドル漫画に対してのカウンター

──『【推しの子】』が世の中にいま受けているのは、この作品が広く世間の関心ごとである推しや、アイドルを題材に選んでるっていうところも大きい要素だと思っています。
 『【推しの子】』のアイディアを思いついた切っ掛けを改めてお伺いしてもよろしいでしょうか?

赤坂:
 アシスタントさんたちと「どういう話がいいんだろうね?」ってお話ししていたんですよ。そのときに僕がアシスタントさんたちに出したお題が「みんなが持ってる願望って何?」というものだったんです。
 そのときにアシスタントさんが「アイドルの子どもになりたいですね 」って言ったんですよ。「いま死ねば推しの誰々の子どもになれるぞ」みたいなネットのジョーク的なノリで。
 それを聞いたときにそういう願望があるのはすごく理解できたんです。それがきっかけになって「もし推しの子どもに生まれ変わるなら?」というアイディアが生まれました。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

──過去の赤坂先生は華々しいところだけ描くとどうしても嘘くさくなるとおっしゃっていて、いわゆるリアリティラインにこだわりがあるのかなと個人的には思っていたんですけれども、実際にそのあたりはどうでしょうか?

赤坂:
 そうですね、リアルなものの方がより良いと思っているので。それに嘘をつくにしても、嘘っぽい世界で嘘をついても何も面白くないんですよね。よりリアルであればあるほど嘘が刺さるというか、そこは大事にしているところですね。

──たとえばさっきの『【推しの子】』が生まれる切っ掛けのお話で、「推しの子どもに生まれたら」っていうのは、リアルとはちょっと遠い要素から入っているじゃないですか? そのあたりはどういうお考えで落とし込もうというふうになっていったんでしょう?

赤坂:
 「大きな嘘をひとつだけついて、他はリアルで埋めろ」っていうのは現在の作劇のスタンダードになりつつあるんです。『イカゲーム』とかもそうじゃないですか。あんな金持ちの道楽あるはずがないんだけども、「あります」ってことにして。他のことは全てシビアなんですよね。

 ああいうのがいまウケる土壌になっているというのがあって。僕は昔からそれをやりたいなって思っていた節があるんですよね。
 なかなかコメディってリアリティに寄らない部分があるんですけど、コメディをやるにしても、周りの設定も含めてリアルな方がコメディがなお映えるかもしれないっていう考えがあって。

 『かぐや様』からこれは一貫していて、リアルにできるところはリアルにするっていうのは気をつけている部分でもあります。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

──コメディ漫画はリアルに描くのがなかなか難しい存在なのかなと思います。シリアスなジャンルだとありえないことがギャグやコメディだとそれが許容されちゃうみたいなのがあって、リアリティラインが難しいのかなと。

赤坂:
 そうですね。コメディをやるっていうことは、奇抜なキャラクターが登場して、突飛な考えとか、人とは違う考えを持っていたりすることが多いんですよ。
 『かぐや様』とか『【推しの子】』とかっていうのは、突飛な考えを持ちつつも、「リアルな思考で変な状況を作る」っていうのを心掛けているというか。
 そこに対してリアリティライン……展開の持っていき方は現実の高校や芸能界でもありそうなものっていうのをチョイスしています。

──そのバランスが絶妙だと思います。『【推しの子】』は生まれ変わりがそもそもありえないですが、読んでいるときはそれを忘れてしまいます。

赤坂:
 『【推しの子】』のアイディアを考えているときは、芸能界に対してそんなに思い入れはなかったんですが『かぐや様』の映画化を踏まえて、芸能界の舞台裏もチラチラ覗くようになって「描けるかも」ってなったんです。

──てっきりアイドルを描こう、ということが先にあったのかと思っていました。

赤坂:
 実は、オタク寄りの人間なのでほんっとアイドルとか芸能界には興味がなくって。編集さんがキャラクターを芸能人に例えたりすることが多かったんですが、「なんかガッキーみたいな感じ」と言われたら「だ、誰だろう?」みたいになっちゃうことばっかりで(笑)。

 それで『【推しの子】』を描くって決めたときから芸能界を調べるようになって……逆に言うと僕はフラットな視点で芸能界っていうものを見ているのかもしれない。
 アイドルもキラキラしている側面よりダークな面の方を多く描いているっていうのは多分そういうところが影響していると思います。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

──『【推しの子】』はアイドルや芸能界のダークな面を意識的に描いているということでしょうか?

赤坂:
 既存のアイドル漫画って、キラキラ輝くものがメインだったりとか、スポ根要素がめちゃくちゃ強いんですよ。
 よくありがちなのは、大きいアイドルフェスみたいなものがあって、それで1位を取ったら凄いぞみたいなお話。でも、リサーチした結果、現実にはそんなキラキラした大きなアイドルフェスって無いと思ったんです。

──現実にはそんな弱小アイドルのシンデレラストーリーはなかった、というわけですね。

赤坂:
 だから、僕は嘘を付きたくなかったんです。アイドルたちってもうちょっと陰鬱としていて、リアルなことを考えている気がして。キラキラしていて都合が良くて、人間離れした考えを持っているのは腑に落ちないというか。
 『【推しの子】』は既存のアイドル漫画や芸能界漫画に対してのカウンターでもあるとは思ってますね。

■一緒に漫画を作ることは「ぜんぜん想像していなかった」

──横槍先生はニコニコ動画で「ヨリ」というハンドルネームでボカロ絵師として活動されていたことを知っている人の方が今では少ないかもしれないですね。
 「『いーあるふぁんくらぶ』の絵を描いたのはメンゴ先生だったんだ!」みたいな感じで。

横槍:
 アカピーともボカロ周りで知り合ったんです。

赤坂:
 そうなんですよ。僕は『IA -ARIA ON THE PLANETES-』のキャラクターデザインを担当してからボカロまわりとの繋がりができて、そこでメンゴ先生と知り合いました。

1st PLACEから発売されている音声合成ソフトウェア。『IA -ARIA ON THE PLANETES』(画像はAmazonより)

──その頃には、原作と作画のタッグを組んで漫画作品を一緒に作ることになる……というのは想像されていましたか?

横槍:
 ぜんぜん想像してなかったですねぇ。

赤坂:
 よもやよもや(笑)。そんなことは考えてなかったです。

──では、漫画ではなくても「一緒に仕事することになるかも……」みたいな予感めいたものはあったり?

赤坂:
 IAの楽曲を使ってどうこうっていうのはワンチャン見えていたかもしれないですけど。

横槍:
 でも絵描き同士で役割が被っているし、やっぱり無いかなぁと思っていましたね。

──歌をつくる人と絵を描く人がコラボすることはあっても、絵を描く人同士が……というのは確かに。

赤坂:
 そうなんですよね。もともと僕は原作でやっていきたいと思っていたんですけど、当時は一介のイラストレーターでしたから。そんなとき「横槍先生に作画の仕事振るかー」なんてことを考えられたら、それはもう予知能力者ですよ。

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