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【推しの子】制作秘話を作者ふたりにネタバレ全開で語ってもらった! 神回と評される”エゴサ回”で作品の方向性が決まった?【赤坂アカ×横槍メンゴインタビュー】

■「MEMちょのB小町への加入は、まさに“ライブ感”です」

──赤坂先生と横槍先生は過去のインタビュー(ライブドアニュース)で、週刊連載ならではの“ライブ感”を大切にしている旨をおっしゃていますが、そのようなライブ感の中で作られた具体的なエピソードをお伺いしてもいいでしょうか?

赤坂:
 MEMちょです! MEMちょのB小町への加入はまさに“ライブ感”です。初めはこんなに活躍する予定はなかったんですが「こいつ、マジでいいこと言い始めたな」って思って、それで「MEMちょ好きだわ」ってなったんですよ。

──今となってはMEMちょは、B小町チームに欠かせない存在になっていると思いますが。

赤坂:
 「私達目線の今ガチをやりたいんだ」って言ってるシーンとかいい顔してません? そのあたりから「あれ? MEMちょ、お前……B小町くるか?」って(笑)。

『【推しの子】』第3巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

──そこでB小町への加入が決定した、と。まさに赤坂先生というプロデューサーの目に留まって「キミ、B子町やっちゃいなよ」って感じだったんですね。

横槍:
 でもライブ感ってそういうのも含めて週刊連載は楽しいなって思っています。これが初期のMEMちょです。ネームの時点だとなんか棒人間だったよね、虚無だった。

──こ、これは……。

横槍: 
 次に来たネームはこんな感じでなんか耳みたいな謎のものがついていたから、髪を外ハネにしたんだけど「これは何だったんだろう?」ってずっと思ってるんだけど。

赤坂:
 帽子……だと思う、たぶん(笑)。僕は、本当に帽子が大好きなんで。

横槍:
 あぁ、帽子のつもりだったんだ。私はこのスヌーピーの耳みたいなやつが「外ハネってコト!?」と思って外ハネにしたし、有馬かなも最初なんか丸いのが頭に乗ってたからじゃあベレー帽にしようかなとか。

赤坂:
 でもね、メンゴ先生はMEMちょにツノ生やしたでしょ? あれが決定打だよ。

横槍:
 あ、そうなの? ツノは自分の『レトルトパウチ』って漫画でやったから1回やっちゃおうと思って流用したの。そしたら、思ったよりアカピーが気に入ってくれた。

赤坂:
 あははは(笑)。単行本8巻は表紙だし。

『【推しの子】』第8巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 虚無から表紙にまで……MEMちょって出世したAKBの子みたいだね。

──プロデューサーに見いだされたアイドルはここまで輝いていくんですね。

赤坂:
 でもよくよく考えてみたら、YouTuberっていうのは必要な要素だったんだよね。
 だから最初はルビーたちがYouTubeを始めてみて、MEMちょはライバルとして絡むっていうプランもちょっと見えたりはしていたんですけど。

横槍:
 でも味方になったんだよね。

赤坂:
 引き入れたほうが早いわってどこかで気づいたんでしょうね。

■鳴嶋メルトが2.5次元編で見せた成長について「メルト、お前……伸びるのか?」

──MEMちょ以外にも印象に残っているシーンだったり、キャラだったりはありますでしょうか?

赤坂:
 鳴嶋メルトくんですね。メルトくんはメンゴ先生が描いたときに、なんかこう、反省の色を感じまくって。「メルト、お前……伸びるのか?」みたいな。

横槍:
 なんか気に入られちゃったよね。

──2.5次元編のとき、まるで主人公のような熱い回がありましたよね。

『【推しの子】』第6巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

赤坂:
 やっぱり、男性キャラクターがもうひとりくらい欲しかったんだよね。

横槍:
 それって自分の演技を反省してるシーンの表情とかが思ったより反省してる感が出てたってこと?

赤坂:
 反省してるシーンっていうより。殴っちゃって「ごめん」って言ってるところの顔が、なんかリアルで可愛いなって思って。

『【推しの子】』第2巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 アカピーは、かわいそうな子が好きだからね。

赤坂:
 いやいや、“可愛い”ですよ。“かわいそう”じゃないです、これはね。

──僕もここでメルトが好きになっているので、おふたりの策略に見事にハマっております。

横槍:
 のちのちサブメインみたいになるって聞いてなくて、あまり重要じゃないキャラだと思ってデザインしてるから最初は展開に合わせていくのが大変だった。

赤坂:
 ごめんごめん。でもそれがいいんですよね。メンゴ先生が素のまま描いたキャラクターが「こいつちょっと輝き持ってるぞ」ってときがあるので。
 だから今後も「メインキャラクターになるっていうのは言わずにやっていきます(笑)。

横槍:
 メルトもアカピーからの初期のデザインはこうでした。

赤坂:
 あははは。コイツ、ムカつくなぁ(笑)!

■黒川あかねの付箋だらけの部屋は赤坂先生の仕事部屋と同じ

──赤坂先生の仕事部屋の壁に付箋がたくさん貼られている写真(ライブドアニュース)を見たことがありまして。あれって黒川あかねと一緒だなと思うんですけれども。

『【推しの子】』第3巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

赤坂:
 そう、めっちゃウケてますね、これは。付箋は『かぐや様』でもやっています。白銀御行の部屋がめっちゃ付箋だらけっていう。付箋って闇だなって思うんです。
 記号のひとつでもあるし、自分自身もやっていて「あれ? おかしなことやってるな 」っていう自覚があるので、そこらへんがけっこう素直に出てきたっていう感じです。

──この回であかねのことが好きになったという読者も多い気がします。

赤坂:
 そう、みんなけっこう闇キャラ好きですよね。僕も好きです。

──この子は当初からこういうことを想定されていたんですか?

赤坂:
 ここまでは想定していました。ただ付箋キャラクターっていうところまでは見えていなかったんですけど、実はこの子は最初からメモが多いんですよ。ここは伏線を張ってますね。

『【推しの子】』第3巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

──たしかに言われたことを律儀にすぐメモしますよね。

赤坂:
 それが行き過ぎてるから、「これが才能なのかも」って思わせられる。最初、鷲見ゆきちゃんってキャラクターがいるんですけど。彼女は完全にフェイントとして入れてました。

『【推しの子】』第3巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 なるほどね。鷲見ゆきは闇があってヤバい女かと思ったら、いい子だと思ってたあかねの方がヤバいみたいな。あかねも根はいい子なんだけど、闇深いよね。

──たしかに、黒川あかねのファンとしてはすごく気になる話題です。今後の展開に注目ですね。

■作品の方向性を決定した恋愛リアリティーショー編

──『【推しの子】』は、急展開が起きるとたびたびTwitterのトレンド欄を賑わせていますが、そうしたネット上の盛り上がりは作品に影響しているのでしょうか?

赤坂:
 『【推しの子】』で “エゴサ回”っていうのがあるんですよ。黒川あかねが自殺未遂するという……あのとき『【推しの子】』が単独でトレンド入りして作品の方向性を決定づけた回だと思っています。

 いまの読者にどういう方向性のものを投げたら刺さるのかが、ちょっとわかったと思うのですが、あれはウルトラCみたいな回だったのであれを今後再現するのは難しいかもしれません。

『【推しの子】』第3巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 でも、あのあともトレンド自体には何回か入ってるよね。パラパラ入ってるからそこだけってわけじゃないんだけど、印象的だったのはエゴサ回と、「アンタの推しの子になってやる」の回?

『【推しの子】』第4巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

赤坂:
 そうですね。正直な話をすると、そこまではネット上の反響から作品は影響を受けていないんですよ。描きたいものを描くだけなんで。影響を受けたら受けたで、それはそれで媚びた作品になるというか。

横槍:
 私も影響を受けないように気をつけてます。 

赤坂:
 右に寄ってるから左に修正しようと思うと、左に曲がった瞬間にものすごい批判が来たりするんですよ。だからいま寄せられている声で判断すると大怪我するんですよね。

横槍:
 私はTwitterで作品のエゴサをするのは自分のモチベーションのためにしか見ていないので。いい影響は受けたいけど、悪い影響を受けないようにすごい気をつけてます。ブレたくないので。

──敏感にネット上の反響を取り入れていって、作品が展開していくというわけではなく……?

横槍:
 それをやると、すごいブレブレになっちゃうと思います。それですごく成功しているものもあるのかもしれないですけど、個人的にはちょっと怖いかなって感じですね。

赤坂:
 批判の意見に目を向けると大体失敗するんですけど、「これ楽しかった」みたいな意見の方が参考になることは多いです。「あぁ、こういうの好きなんだね。じゃあもっとやろっか」みたいな感じになるんですよ。

■「私とアカ先生はエンタメがやりたい人間」ふたりが語る次マンへの想い

──読者からの反響という点では、赤坂先生は2020年に『かぐや様』で次マンを受賞後にアニメも大ヒットしておられて……『かぐや様』と『【推しの子】』の次マン受賞時の反響の違いのようなものはありましたでしょうか?

赤坂:
 あの頃は『かぐや様』は賞を取れる作品だと思っていなくて……「次マン」は読者アンケートみたいなところがあるじゃないですか? 個人的には「『かぐや様』のようなラブコメ作品にも票を入れてくれるんだ!?」っていう意外性のほうがまず強かったんです。

(画像は「第3回次にくるマンガ大賞受賞作品ページ」より)

横槍:
 「次マン」のいいところはノミネートされた後は完全に投票の結果で決まるところで、それなら人気投票と変わらないから嬉しいんですよね。
 私の場合、2015年に『クズの本懐』で一度ノミネートされてからこれでノミネートは2回目です。アカピーは『かぐや様』で1位を取っているけど、私はこれまで上位に入賞みたいなことをしたことがなくて、だから今回は大賞が取れてすごい嬉しかったですよ
 『クズの本懐』で11位に入ったときは、アカピーが『インスタントバレット』で似たような順位に入ってたよね?

赤坂:
 そうそう、確か『インスタントバレット』が13位だった。何かの賞で1位になるって結構、漫画家の心の支えになるんですよ。

(画像は「第1回次にくるマンガ大賞受賞作品ページ」より)

──そうなんですね。てっきり「◯◯万部突破!」とか「アニメ化!」とか、そういう方が漫画家さんは嬉しいのかと思っていたのですが。

横槍:
 賞もそういうもののひとつかなぁ。たとえばどうしても数字や部数にコンプレックスがあって苦しいときに、いただいた賞が心の支えになったり……ということはあるんじゃないかなとは思います。

赤坂:
 そうそう。賞は心の盾になってくれます(笑)。何を言われても「次マン取っとるんやぞ!」っていう心持ちでやれるっていうのはデカいですね。

──「次マン」を心の盾とまで言っていただけるとは……

横槍:
 漫画好きはみんな知っている賞だと思いますよ。

──ありがたいことです。赤坂先生がおっしゃたように次マンは選考に読者票が大きく関わるところが特徴だと思っていまして、「次にくるマンガ」と銘打たれてはいますが「いま読者が夢中な漫画」という色合いが強いのかなと。

横槍:
 そうですよね。「もう来てる」みたいな作品も多いですもんね(笑)。

──おっしゃるとおり、ネット上からも「次にくるマンガ大賞はもう来てるよ」というお言葉をいただくことは少なくないという(苦笑)。

横槍:
 私とアカピーはエンタメがやりたい人間なので、次マン大賞はめちゃめちゃ嬉しかったですね。

赤坂:
 ほんと、こういう漫画を評価してくれて嬉しいなって思うことは多々あるんですよね。 

■横槍メンゴが語る『【推しの子】』表紙へのこだわり

──次マンを受賞したとき、表紙にはかなりこだわりを持っているとお伺いしました。その点をお伺いしてもいいでしょうか?

赤坂:
 僕からちょっと言わせてもらうと、メンゴ先生の絵って、目が合ったときの「ギュイン!」っていう感じがすごいんですよね。

横槍:
 「買わせてやるぜ!」っていうね。

赤坂:
 そう。メンゴ先生の表紙の中で僕が好きなのって、正面絵でがっつりこっちを見てる絵なんですよ。

『【推しの子】』第1巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 1巻の表紙のアイちゃんは、ポーズとラフをアカピーがけっこう描いてくれました。自分は絵柄で見せた方がいいと思うので、絵柄がすぐわかるように人物は引きよりもバストアップのほうが良いと思っています。
 あと、私が本屋さんに行ったとき、「ヤングジャンプ」のコミックス売り場に彩度が高いコミックスがあんまりなかったので、目立つ色彩にしたくて、『【推しの子】』のはじめの数巻は手袋で全部差し色を入れて目立つようにしました。

──3巻の表紙は、まさにそういうことでしょうか。

『【推しの子】』第3巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 そうですね。さらに彩度の高い色を手袋で置いて、目立つようにしています。

赤坂:
 やっぱり、1巻の表紙はすごい気に入ってるんですよね。

横槍:
 あぁ、うれしい。1巻の表紙ってその漫画が続けられるかどうかの「初速」にかなり影響すると思ってます。

赤坂:
 大事だし、すべてが上手くハマってる感じがしてる。

横槍:
 よかった~。でも『【推しの子】』が褒められるとき、「表紙で敬遠してたけど、読んでみたら良かった」みたいな意見もあるから。

赤坂:
 それは……正直に言って、アイドル漫画自体がそれと分かった段階で避ける人が何割かいる“はずれのジャンル”だからだと思う。

横槍:
 だから表紙からして不穏な感じを出したほうがいいのか、一切不穏さを消したほうがいいのかで悩んでました。

──1巻の表紙と5巻の表紙では雰囲気がまったく違いますよね。

『【推しの子】』第5巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

横槍:
 5巻のときはもう読者さんも付いていて、内容も不穏なのが知られていたので、もういいかなと思ってやっちゃってますね。

■「みんなが『【推しの子】』で見たかったのはこれじゃない?」今後の展開について

──今後の構想みたいなものを話せる範囲でお伺いしてもいいでしょうか?

赤坂:
 『【推しの子】』は“中堅アイドル編”っていうのが始まっています。より芸能界らしい展開が広がっていくので「みんなが『【推しの子】』で本当に見たかったのはこれじゃない?」っていうのは用意しています。

横槍:
 うん、良い言い方(笑)。

──『【推しの子】』アニメ化が決まったときの心境はいかがだったでしょうか?

横槍:
 「アニメ化が決まった!」みたいなのって1年半ぐらい前、4巻ぐらいのときかな。

赤坂:
 まぁ、ホッとしましたよね。やっぱりメンゴ先生を引き連れて、アニメ化まで行かないなんて言ったら責任問題ですから。

横槍:
 そんなことない(笑)。まぁ、お互いにそう思っていたということですね。

赤坂:
 当然嬉しいんですけども、とりあえず“第1チェックポイント”だと思っています。
 アニメ化した後、そのアニメが素晴らしい作品になるかどうかとか、それによってメンゴ先生の生活がどれくらい安定するようになるかとか。

横槍:
 すごい気にしてくれるよね、それ(笑)。

赤坂:
 マジでここはいちばん大事だと思う。人様の時間を何年も奪ってるわけですからね。僕は『かぐや様』をやりながらだったからちょっと条件が違うじゃん。
 週刊連載が過酷なのを重々承知してるんで週刊の世界に引き込んでしまったっていう責任は果たさなきゃいけないですよ。

横槍:
 週刊が大変だし辛いからこそ、アニメぐらいになったらやっぱりやる気も出て嬉しいなとは思ってます。

赤坂:
 うんうん、やっぱりメンゴ先生のモチベがいちばん響くところなんで。

──アニメでは原作者として作品作りに関わっていくと思うのですが。『【推しの子】』の作中でも原作者と脚本家のお話もあったと思うんですけど、おふたりはどのように作品づくりに関わっていく感じなんでしょう?

赤坂:
 我々はもう、この業界の失敗談をたくさん漫画にしているので、二の舞いを演じないようなムーブをしようっていうのは心掛けていますね。

──そうしたムーブのポイントみたいなものってあったりするんですか?

赤坂:
 そうですね、「折れないところは折れない」っていうのがひとつ。

横槍:
 私は言い方にすごい気をつけてます。2.5次元編に出てきた漫画家のアビ子みたいに、原作者だからって脚本家に対してあんな無神経な言い方したら最悪だから。

『【推しの子】』第5巻より。©赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社

赤坂:
 現場に嫌われないことが第一だけど、やっぱり「ん?」って違和感が残ったらちゃんとそこは考えること。
 「そういうものです」っていうふうにスルッと流そうとするズルい人って必ずいるので、だから、流されないようにすること。

横槍:
 すごい良いこと言った。何の専門分野でも「ここってもうちょっとこうならないですか?」と質問しただけで「この業界はこういうものなので」とこっちが言い返せないようにくくられることって多々あるので。

赤坂:
 直感的に「おかしいな」って思ったらまず確実に確認する。集英社にも編集さんと法務さんとか、もちろんメンゴ先生も、仲間がけっこういるので。
 これだけ失敗談を描いていて、それでアニメが大失敗したら……ね(苦笑)。アニメ制作の関係者の方にもプレッシャーはかなりあると思うんですよ。メディアミックスについて深掘りしたのは、本当に吉と出るか凶と出るか……。
 今後『【推しの子】』でアニメ化回が無いとも限らないので、そこは怖いところですけど(笑)。

──ファンからの期待も高まっているので、それに応えるプレッシャーは相当大きいでしょうね……。最後にファンの方へのメッセージをいただければと思います。

赤坂:
 アニメ化が決まって、作品のストーリーにも大きな動きがある中で、僕らも『【推しの子】』って描いていてやっぱり楽しいんですよ。
 だから、読者もアニメ関係の方もみんな楽しんでこの作品をやっていけたらいいなって思っていますので……ぜひ一緒に楽しんでもらえたらと思っております。

横槍:
 そうですね、プロジェクトが大きくなっても、関わってくれる人が同じぐらい楽しんで作っていけるような感じでやっていけたらなと。
 やっぱり現場がギスギスしているとそれは作品に出ちゃうんです。だから楽しい感じでこれからも進めていけたらなと思いますので、ぜひお楽しみにしていてください。

──本日は、お忙しいところありがとうございました。


 いま、もっとも勢いのある漫画と言っても過言ではない『【推しの子】』。
 その作品を担っている二人のインタビューはいかがだっただろうか?

 個人的には、創作についてそれぞれが一家言を持っていて当然のクリエイターであるふたりが、普段の打ち合わせもインタビュー中のような和やかなやりとりで進行しているという点がとても印象に残った。
 それは、二人が単なる役割分担を超えて、お互いのクリエイティブを信頼し尊敬しているからこそ生まれる関係なのだと思う。

 「クリエイターが団結すると、トガッた作品になりがちなんだよなぁ!」

 この記事を読んで、2.5次元舞台編の雷田澄彰のセリフが頭をよぎった人は自分だけではないと思う。
 新章に突入し漫画も、これから始まるアニメもますます楽しみだ。

■『【推しの子】』アニメ化決定!

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

・アニメ【推しの子】』公式サイト

■漫画『【推しの子】』単行本8巻は2022年6月17日より発売中!

・電子書籍【推しの子】購入ページ

■「次にくるマンガ大賞2022」受賞作品発表会は8月31日19時より

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