異世界幼女ライフ始まります。『転生幼女はあきらめない』はベリーハード（？）な人生を諦めない赤ちゃんの奮闘記
赤ちゃんの成長模様というのは、見ているだけで胸がポカポカしてくるような気がします。
ニコニコ漫画「マグコミ異世界出張所」にて掲載中の『転生幼女はあきらめない』で描かれるのは、とある幼女のよちよち歩きな奮闘記。
産まれた瞬間から実の父親に疎まれるというベリーハードな出足ではありますが、兄や父とのあいだで次第に育まれていく家族愛に心温まります。
原作：カヤ「転生幼女はあきらめない」（一二三書房刊）（小説家になろうマイページ）
漫画：岬下部せすな（@sesunami）
キャラクター原案：藻
生後まもなくベリーハード展開!?
家族からの愛情に包まれながら、満ち足りた生涯を終えた主人公。
来世でも、そんな幸せな人生が送れたら……と願ったものの。
赤子として生まれ変わった彼女を待っていたのは、実の父親からの「お前さえ生まれなかったら……」というあんまりなセリフ……。
家柄には恵まれたようですが、かなりハードめな運命を背負ってしまったのでした。
どうやら、オールバンス侯爵家の娘・リーリアとして、転生を果たしたらしいこの赤ちゃん。
世話役の執事・セバスは温和な人物で助かりましたが、あの父親の言葉は気になるところ。そして自分の母親はどこにいるのか……。
するとセバスは、幼きリーリアに対して両親の話を語り聞かせてくれます。
リーリアの産みの親である母・クレアは、なんと自分を産み落とした際に亡くなっていたそう。
クレアを愛していた父・ディーンの悲しみは相当に深く、それゆえリーリアに見向きもしなくなってしまったようです。
ディーンの胸中を配慮してか、屋敷の人々はリーリアにあまり近づきたがらず。
さらに兄・ルークも母の死がショックだったのか、全寮制の学校から戻ってこないという寂しき現状。
だからこそ、セバスは足りない家族からの愛情を埋めるかのようにリーリアに接してくれていたのでした。
兄・ルークとの出会い
父親とのあいだに生まれた溝をよそに、セバスに見守られながらすくすくと成長していくリーリア。
せっかく転生したのだから幸せになりたい。それを諦めたくない。
そんな想いを抱きつつも、いまの彼女は赤子の身。襲い来る睡魔にも抗いようがありません。
そんなある日、リーリアは自室のドアからこちらを覗く怪しげな人影を発見します。
鋭い眼光を向け、何やらメモまで取っている様子。これは命の危機なのでは!?
……と、思いきや。部屋に侵入してきたのは少年で、なぜかリーリアのほっぺをムニムニしだします。
何を隠そう、彼はリーリアの兄であるルーク。どうやら妹が気になってしかたなかった様子です。
いきなりリーリアを泣かせてしまったルークでしたが、セバスからの手ほどきを受けて再チャレンジ。
今度は優しい手付きでなでてくれたため、リーリアも思わず顔をとろけさせてしまいます。
妹を抱き上げたルークは、そのぬくもりに母と同じものを感じた模様。
気持ちの整理がつかず会いに来るのが遅くなったと打ち明けたこともあり、兄妹はお互いの理解を深めていくのでした。
父・ディーンとの関係修復は成るか……!?
母の不在の理由を知ることができ、兄とは良好な関係を築くこともできたリーリア。
兄の愛は少々行き過ぎな感じもありますが、ともあれ残る壁は父との関係に絞られます。
生後8ヵ月を過ぎ、リーリアはこのころになるとつかまり立ちやハイハイも会得。
体作りのためにもなると、人目を忍んで広い屋敷の中をはいずり回る彼女でしたが……。
そこで、運悪くディーンに見つかってしまうことに！
もはやリーリアなど記憶から消し去ってしまったかのごとく冷酷な態度を取っていた父。まさかの対面に彼女は青ざめます。
いまのリーリアには多少の機動力もありましたが、やはり大人の前ではあまりにも無力。
しかも彼女が不機嫌オーラを放っていることにも、ディーンはまるで察してくれる様子がありません。
父に首根っこをつかまれ観念したリーリアは、「まったくもう……」といった雰囲気でため息をつきます。
しかしディーンは、そんな娘の表情に亡き妻クレアの面影を感じたようで……！
それからというもの、リーリアは部屋を抜け出そうとするたびに父親から追い回されることに。
こうなってくると、なんとなくディーンの人柄もつかめてくるというか、不器用すぎてなんだか泣けてくるというか……。
果たして、父と娘の関係はどう修復されていくのか。リーリアの今後の成長模様が気になった方は、ぜひ続くエピソードをチェックしてみてください！
（画像はニコニコ漫画『転生幼女はあきらめない』より）
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