話題の記事

小野賢章 ポケモンバトルの勝利は「台本だとわかっていても、やっぱりうれしい」。6年ぶりに大人気キャラ・アラン役で出演したアニメ『ポケットモンスター』への想いを語った

 テレビアニメ『ポケットモンスター』が、放送開始から25年目にして、過去最大級に激アツな展開を迎えてる。
 ポケモンバトル最強を決める大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス」がついに開幕。各地方から勝ち上がってきた上位8人の選ばれしマスターズエイトによる、マスターズトーナメントがスタートした。

 出場者はシンオウチャンピオンのシロナ、ホウエンチャンピオンのダイゴ、カントー・ジョウトチャンピオンのワタルなど、過去のテレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズに登場したチャンピオンクラスのトレーナーが次々と再登場し、トーナメントを戦うのだ。

  マスターズトーナメントに出場するトレーナーが明かされた途端、SNSでは大きな盛り上がりを見せた。「サトシが誰と戦うのか?」という予想が飛び交い、自作のトーナメント表を作って考察する者も現れた。

 なかでも、ひときわ話題にあがったのが、『ポケットモンスターXY』シリーズでサトシのライバルだった、カロスリーグミアレ大会で優勝したアランだ。アランは実に約6年ぶりの登場となるが、いまでも根強い人気を誇っている。
 カロスリーグ決勝戦での、サトシのゲッコウガとアランのリザードンによるバトルは、いまでもテレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズ屈指の名バトルとして根強い人気を誇っている。SNSでは、サトシとの再戦を期待する声であふれていた。

 今回、そんなアラン役の小野賢章さんにインタビューを実施した。
 インタビューでは、トーナメントの見どころはもちろん、6年前に出演した『ポケットモンスターXY』シリーズでの思い出をたっぷり伺った。さらに、コハル役で出演している、奥様の花澤香菜さんとの『アニメ「ポケットモンスター」出演夫婦』ならではの、ほっこりエピソードもお聞きすることができた。

 マスターズトーナメントの放送に先駆けて、アランのことをもっと好きになる本記事を、ぜひ楽しんでほしい。


取材・文/金沢俊吾
撮影:金澤正平
スタイリスト:DAN
ヘアメイク:yuto

リザードンは特別な存在

──アランが約6年ぶりに登場ということで、今日はいろいろお話を聞かせていただければと思います。よろしくお願い致します。

小野賢章: 
 よろしくお願いいたします!

──いきなり脱線してしまうのですが、もともとゲームの『ポケットモンスター』はプレイされていましたか?

小野賢章:
 やっていましたよ! 小学校高学年ぐらいにすごく流行っていて、僕も『ポケットモンスター 赤・緑』をプレイしていました。

──好きなポケモンはいましたか?

小野:
 やっぱりミュウとかミュウツーがかっこよくて好きでしたね。あとは、伝説のポケモン、サンダーが好きでした。

──アランはリザードンがパートナーですが、当時、最初に選ぶポケモンはヒトカゲだったり……?

小野:
 いや、最初はゼニガメでした(笑)。いい話にならなくてすみません(笑)。

──いえいえ(笑)。アラン役を演じて、やっぱりリザードンが好きになりましたか?

小野:
 もちろんです。僕にとって、リザードンが特別な存在になりました。
 家にもリザードンのぬいぐるみがいるんですよ。

──ご自宅にリザードンがいるんですね! ちなみに、奥様の花澤香菜さんもコハル役で出演されていますが、コハルのポケモンであるワンパチもご自宅にいたりしますか?

小野:
 ワンパチはどうだったかな……。奥さんがヤドン大好きで、ヤドンがめっちゃいるんですよ(笑)。ヤドンのシールとか、クッションがリビングにあります。

相棒がリザードンでよかった

──ポケモントレーナーを演じるうえで、やっぱり相棒のポケモンってすごく大切ですよね。

小野:
 そうですね。「相棒がリザードンでよかったな」と、すごく思います。
 アランを演じるまで、僕はポケモンを最初の151匹までしか知らなかったんですよ。気づいたら、知らないポケモンがたくさんいて。

──ゲームの新作が出るたびに新しいポケモンが発見されていて、いまでは900匹以上見つかっています。

小野:
 知らないポケモンが相棒だったら、イントネーションから覚えなきゃいけないですし、自分が普段からずっと言ってるようになじませるっていう作業が必要になりますよね。リザードンの場合は、その作業が必要なかったんですよ。

──なるほど、呼びなれていない感じが出ちゃダメですもんね。

小野:
 そうなんですよ。
 それに、やっぱり僕ら世代って、リザードンとかリアルタイムで遊んでいた頃によく見たポケモンが活躍するのがめっちゃうれしいじゃないですか。

──ああ、私も小野さんと同世代なのですが、すごくよくわかります……!

小野:
 わかりますよね! リザードンって、メガシンカ【※】、キョダイマックス【※】とか、いまもすごい活躍しているじゃないですか。
 『ポケモン』スタッフの皆さんが初期からいるポケモンもしっかり愛しているのが伝わるので、やっぱりうれしくなるんですよね。

※「メガシンカ」
ゲーム 『ポケットモンスター X・Y』 シリーズに登場する、進化を超える進化と言われるメガシンカ。強い絆で結ばれたトレーナーとポケモンの間で、トレーナーの持つ「キーストーン」と呼ばれる不思議な石が埋め込まれた「メガリング」と、ポケモンが持っている「メガストーン」が共鳴することで起こる。すべてのポケモンがメガシンカをするわけではないが、リザードンはメガシンカをする。

※「キョダイマックス」
ゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』から登場し、ポケモンが巨大化する現象の新要素ダイマックス。そのダイマックスの中でも、特定のポケモンのみに発生する現象が「キョダイマックス」。「キョダイマックス」はポケモンが大きくなるだけでなく、より個性が際立った姿に変化する。

音響監督・三間雅文さんとの信頼関係

──ここからは、アランがサトシのライバルとして活躍した『ポケットモンスターXY』のことをお伺いさせてください。まず、どういった経緯でアラン役をやることになったのでしょうか?

小野: 
 きっかけは、ポケモンシリーズをずっと担当されてる音響監督の三間雅文さん【※】ですね。
 三間さんは『黒子のバスケ』でご一緒してから、重要な役をオファーしてくれることが多くて、アラン役もきっと三間さんが推してくれたのだと思います。

※三間雅文
『ポケットモンスター』シリーズのほか、『マクロス』シリーズ、『頭文字D』、『カードキャプターさくら』、『鋼の錬金術師』、『進撃の巨人』など数々のアニメ作品を手掛ける音響監督。

──『黒子のバスケ』では主人公の黒子テツヤを演じられました。三間さんにオファーされた役だと、どんなものがあるんですか?

小野: 
 『黒子のバスケ』はオーディションだったんですけど。オファーだと『進撃の巨人』のフロック、『僕のヒーローアカデミア』の白雲朧、あとは 『SK∞』の菊池忠とかですね。

──すごい、なんというか「美味しい」キャラが多いですね。

小野: 
 そうなんですよ。アランもそうですけど「こいつは何かあるぞ」って印象的な役のオファーをくださって、とてもありがたいんです。

──アランは初登場シーンからポケモンバトルがありました。「ほえろ、リザードン! かえんほうしゃ!」って演技をいきなりされたわけですが、どうやってキャラクターを作っていったのでしょうか?

小野:
 子どものころから『アニポケ』を見ていたので「ポケモンバトルはなんとなくこんな感じ」というイメージが自分のなかにありました。そのイメージをアフレコでやってみたという感じです。
 やっぱり、音響監督が三間さんだったので「何か問題があれば言ってくれるだろう」という安心感がありましたね。

──三間音響監督との信頼感で作り上げられたんですね。

小野:
 三間さんは、どこかに問題があったら、まずOKを出さない人なんです。だから演技をガチガチに固めるのではなく、三間さんと一緒に作っていきました。

アランの気持ちとシンクロした「カロスリーグ決勝戦」

──アランといえば『ポケットモンスターXY』シリーズ終盤の、サトシと死闘を繰り広げたリーグ決勝戦がとても印象的でした。アフレコで印象に残っていることはありますか?

小野:
 決勝戦ですし「勝ちたい!」という想いがすごく強かったのは覚えています。

──結果は、アランの勝利となりました。台本を読みながらとはいえ、やっぱり勝ったときはうれしいものなんですか?

小野:
 いやあ、うれしいんですよ(笑)。ほんとうにうれしかったですね。

──サトシのゲッコウガはいまでも人気のポケモンで「今シリーズこそサトシが優勝するのでは?」とSNSではよく言われていました。【※】

小野:
 「申し訳ないなあ」とは思いつつ(笑)。

※サトシは1997年放送開始以降、一度もポケモンリーグで優勝していなかった。その後、2019年に放送された『ポケットモンスター サン&ムーン』で22年越しのリーグ初優勝を果たした。

──申し訳ないけど、でも勝ちたいっていう。

小野:
 はい、僕自身も勝ちたい気持ちはすごく強かったし、もちろんアランも「絶対にサトシに勝つ」という気持ちでバトルに臨んだと思います。決勝戦は、アランの気持ちとシンクロできたと思います。

──気持ちが入ったアフレコができたんですね。

小野:
 そうですね。バトルはもう本当に全力で「ああ、声が枯れるな」と思いながらやっていました。
 でも、三間さんに「声を張りすぎると、虚勢を張ってるみたいで逆に弱く聞こえるよ」とダメ出しされたんです。そのバランスが難しかったことは覚えています。

──なるほど、たしかにアランはサトシよりもお兄さんで、常にちょっと余裕があるキャラクターとして描かれていたような気がします。

小野:
 そうですね。でも、決勝戦はそんな余裕もなく、必死に戦っていたと思います。
 あと、アランは、ダイゴみたいな自分より強い相手に挑んでいく、チャレンジ精神が強いキャラクターだと僕は思っているんです。だから「強者に向かっていくアグレッシブさ」を意識して演じていましたね。

──『ポケットモンスターXY』シリーズ最終回では、サトシと「またバトルしよう」というやり取りがありました。再登場するとは予想しないまでも、またバトルしたいという想いは小野さんのなかにもあったのでしょうか?

小野:
 それは本気で思いましたね。カロスリーグの決勝戦は、どちらが勝っても気持ちいい、本当にいい勝負だったと思うんです。サトシとだったら、そういうバトルがまたできるんじゃないかなと思っていました。

花澤香菜さんに「ダンデは最強だよ!?」と、心配された

──アニメは、2019年から新シリーズ『ポケットモンスター』がスタートしました。これまでの集大成的なシリーズで、奥様の花澤香菜さんもレギュラーで出演されていますが、どんな印象を持たれていましたか?

小野:
 奥さんがすごく楽しそうにやっているんですよ。楽しい現場なんだろうなあ、と想像して見ていましたね。

──ご家庭で、そういった話もされるんですね。

小野:
 しますします。アランが再登場するのが決まって「対戦相手がダンデになったよ」と話したら、「ええ、ダンデは最強だよ!?」って心配されました(笑)。

──ご夫婦で出演されているからこその会話ですね。今回、アランはマスターズトーナメント出場者として6年ぶりの登場となりました。

小野:
 今回、僕のなかでテーマがあったんです。それは6年前よりも強くなったアランの成長した姿を見せたいということでした。
 アランは「ポケモンワールドチャンピオンシップス」の6位、つまり世界中で6番目に強いポケモントレーナーだということですよね。
 アニメでは描かれていませんが、アランがたくさん努力をして、メガシンカをするためのメガストーンも新たにゲットして順位を6位まで上げたのだと思うんです。そうした姿を見せられたらいいなと思います。

──バトルする相手もまさに「最強」なので、どういった戦いになるか、視聴者も楽しみにしていると思います。

小野:
 今回もやっぱり「うわ、勝ちてえな」と思いながらアフレコしました(笑)。リザードンとの絆も含めて、アランの戦いを楽しんでほしいと思っています。
 あと、アランの戦いはもちろんですが、これまでの全シリーズのオールスター的なトーナメントで、誰と誰がバトルするのか楽しみにしながら見ていただければと思います。

──本当に、過去最大に激アツな展開を迎えていますよね。

小野:
 本当にそうなんですよ。
 小学生の頃にゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』をプレイしたときに、四天王とかチャンピオンがすごくかっこよく見えたんです。僕も、そんなメンバーになれたような誇らしさがあります。

──まさに「最強の8人」のひとりになったわけですもんね。

小野:
 それがすごくうれしくて。甥っ子たちがもうちょっと大きくなったら、たくさん自慢しようかなって思っています(笑)。

キャラクターはみんなで作り上げる「作品」

──最後にひとつ聞かせてください。小野さんは、アランもそうですが、何万人もファンがいるような人気キャラクターをたくさん演じてこられました。プレッシャーってあるのですか・

小野:
 基本的にプレッシャーはあまり感じないですね。もちろん、原作で人気があるキャラクターを演じて「放送されるまで落ち着かない」みたいなことはありますけど、基本的にはプレッシャーなく演じています。

──なるほど。

小野:
 なぜかというと「自分だけでどうにかしよう」みたいなことは、ほぼ考えないんです。監督さん、スタッフさんと話し合って、ひとつの作品としてキャラクターを作っているので、僕も堂々としていられるというか。

──「みんなで作り上げた」という自信があるということですね。

小野:
 そうですね。みんなで自信を持って「これだ!」というものを世に出してるので「絶対大丈夫だろう」という気持ちでいつも臨んでいます。

──そうして作られたテレビアニメ『ポケットモンスター』、そしてアランもきっと素晴らしい作品になっていると思います。放送を楽しみにしています!

小野:
 ありがとうございます!マスターズトーナメント、楽しんで見てほしいです!

小野賢章さん直筆サインをプレゼント!

 インタビュー後、小野賢章さんにサインを書いていただきました。今回はこの直筆サインを抽選で1名様へプレゼントします!
 プレゼント企画の参加方法はニコニコニュースTwitterアカウント(@nico_nico_news)をフォロー&該当ツイートをRT。ご応募をお待ちしています。

Info

テレビアニメ「ポケットモンスター」
テレビ東京系にて毎週金曜よる6時55分から放送中
※一部地域では放送日時・内容が異なります。

第115話「開幕!マスターズトーナメント!!」あらすじ

ポケモンバトルの頂点を決める戦い、マスターズトーナメントがいよいよ開幕!サトシは決戦の地となるガラル地方・シュートスタジアムにやってきた。ダンデとのバトルを目指すサトシは、トーナメントを勝ち上がることはできるのか!?史上最大の挑戦が、今始まる―!!そして1回戦第1試合、ダンデVSアランのバトル、スタート!


© Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku © Pokémon

シャツ ¥41,800 / FACTOTUM(Sian PR)、Tシャツ ¥14,850 / glamb

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「アニメ」の最新記事

新着ニュース一覧

アクセスランキング