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サメよりも恐ろしい“槍のような魚”「ダツ」に襲われる。ハワイ観光中の女性に起きた恐怖の事故を解説

 今回紹介する、ゆっくりするところさん投稿の『【2000年アメリカ】ダイビング中に女性を襲った槍のような魚 【ゆっくり解説】』という動画では、ハワイへ観光にやってきた女性がダツに襲われた事故について解説を行っていきます。

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ダイビング中、突然肩に大きな衝撃が

魔理沙:
 今回はリクエストの中から、ダイビングに関する事例を紹介したいと思う。ダイビングはその性質上、いつ事故が起きても不思議ではないレジャーのひとつだ。そして今回も例によって、その紹介の一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。

 それに、これはあくまでも事故の概要を伝えるものであり、全ての事柄を詳細に正確に解説する動画ではないなので、以上のことを理解し了承できる人のみ視聴を続けてくれ。

 それじゃ、早速本題に入ろうか。アメリカ合衆国中部太平洋に孤立する火山列島ハワイ州。その中のマウイ島ラハイナ地区。

 ここはマウイ島の西半分に位置する町で、地区の北側には世界的にも有名なリゾートビーチ「カアナバリリゾート」など、ハワイならではの美しい海岸がある。

 そんなラハイナに、一組のカップルが観光に訪れていた。女性はAさん、男性はBさん。ふたりはカンザス州に暮らす男女で、この日は連休を利用して、ここハワイまでバカンスに来ていた。

 ふたりはマウイ島の空港に到着したあとすぐにホテルにチェックイン。カアナバリリゾートビーチで夏のハワイを堪能した。そしてその日の夕方、ふたりは過ごしやすくなった夜の時間も、海でのレジャーを楽しむことにしていた。

 彼女たちはナイトダイビングのツアーに申し込んでおり、辺りが暗くなり始めるこの時間から夜の海に出かけていった。

霊夢:
 夜にダイビングするの、なんか怖そう。

魔理沙:
 このナイトダイビングは、明るい時間に行うダイビングとは違い、夜しか見られない海洋生物の生態などを観察することができるものだ。これはマンタやイルカ、サンゴの産卵、夜光虫が光る様子など、珍しい光景を見ることができる。

 夜の海は真っ黒に近い闇の中だし、ライトや月光の明かりだけを頼りに潜るというスリルのあるレジャーではある。

 ここハワイでも、このナイトダイビングは非常に人気のあるレジャーのひとつであり、免許を持っていたふたりは嬉々としてこのツアーに申し込んでいた。

霊夢:
 怖そうだけど、幻想的な景色をカップルで見られるのはいいかも。

魔理沙:
 ツアーにはインストラクター2名のほか、Aさんカップルともう一組のカップルの計6名で行われた。ボートでポイントまで移動し、潜り始める一行。

 Aさん達にとって、夜のダイビングは初めてのことだったので、その美しい光景に大変感動し、ライトに照らされるカラフルな魚たちや、マンタなど水面に漂いながら観察していた。

 そしてふたりが海中に潜り、サンゴの観察などをしていた時、Aさんはふと見ていたサンゴとは別の方向を見て、その場所をヘッドライトで照らした。

 すると次の瞬間、突然Aさんの顔めがけて何か尖ったものが突進してきた。咄嗟に顔を背けたAさんだったが、その直後、後方に大きな衝撃が襲ってきた。Aさん、そして彼氏であるBさんがその場所をライトで照らしてみると、そこには信じられない光景が。

霊夢:
 何なの?

魔理沙:
 なんとAさんの肩から脇にかけて、大きな細長い魚が突き刺さっていた

霊夢:
 いやー!

魔理沙:
 その魚は、Aさんに刺さったまま、体を激しくくねらせて暴れた。Aさんはこの現実を認識した瞬間、凄まじい痛みが遅い、パニック状態になってしまった。

 インストラクター2人によってすぐに船まで運ばれ、Aさんは地元の病院に搬送された。 病院到着後、すぐに集中治療室に運ばれ、緊急手術が行われた。

 一時は命の危険もあるかと思われたが、不幸中の幸いで、魚が肩から脇の下あたりにかけて斜めに突き刺さっていたものの、肺などの臓器を傷つけることはなく一命を取り留めた。

 Aさんは被災直後にパニックになり、その直後にショックで意識不明状態になってしまっていたが、約2カ月近い入院生活の後、無事に退院し、元の生活に戻れたそうだよ。

霊夢:
 ていうか、なんだったのよあの魚は。

魔理沙:
 彼女を突き刺していたのは、全長約80センチほどもある「ニードルフィッシュ」というダツの仲間だった。

霊夢:
 デカっ! っていうかそんな魚いるの?

魔理沙:
 ああ。この魚は全世界の暖かい海熱帯などに生息し、汽水域や淡水域に生息する場合もある。細長い体が特徴で、体は銀に光っているものが多い。

 同じダツ目の「サヨリ」や「サンマ」も似た細い体をしているが、このニードルフィッシュは両顎が前方に長く尖っている特徴があり、大きいものだと全長約1.2メートルほどまで成長する。

霊夢:
 全然知らなかった。でもどうしてAさんのことを襲ってきたのかしら。そんなに凶暴な魚なの?

魔理沙:
 いや、通常であれば、ダツが自分よりも大きな魚や人間を襲うようなことはないと考えられている。ただ実はこのダツの仲間たちは、ほかの魚にはあまりない習性を持っている。 泳いでいるダツは光るものに反応し突進してくる習性があるんだ。

霊夢:
 あ、ヘッドライト。

魔理沙:
 そう、これはあくまでも推測になってしまうが、おそらくこのニードルフィッシュは彼女のヘッドライトの光に反応して、Aさんの頭めがけて突進していた。だがAさんはそれを認識してすぐ反射的に体を背けたため、肩でニードルフィッシュを受けるような形になっていたんだろう。

 彼らは餌にしている小魚の体やうろこなどに光が反射したところを見て、それを食べるために突進していく習性があり、その勢いは非常に強く、時に水面を突き破り高くジャンプしてしまうほどの威力があった。

霊夢:
 ほとんど魚雷じゃん。

魔理沙:
 ああ、まさに魚雷のように突進するこの魚は、実は世界的に多くの被害者を出している危険な魚でもあった。漁師の間では、遭遇する頻度などから言えばサメよりもよほど恐ろしい魚として認識されているくらいだ。

霊夢:
 サメより怖い魚。よく助かったわね。

魔理沙:
 ダツに体を刺された場合、無理に引き抜こうとすると出血多量で命にかかわる危険がある。そのためダツを絶命させたら、そのままの状態で病院に搬送するのが適切な対応だった。

 この時、Aさんの救助にあたったインストラクターのふたりは、まさにこの対応を行っており、そのかいもあってAさんの命に別条はなかった。

霊夢:
 ナイスすぎるわ。

魔理沙:
 実はこれ以前にもハワイの別の場所で、ニードルフィッシュに人が襲われた事例があり、おそらくこのふたりはその時に対応方法を学んでいたんだろう。

 わが国でも比較的暖かい海に生息している魚で、釣り客などが夜の海を照らしている時や、沖合でボート釣り中に襲われる事例は非常に多いんだ。

霊夢:
 じゃあ結構有名な怖い魚なのね。

魔理沙:
 そうだな。海釣り好きの間では有名な魚だ。夜の海は非常に暗く、夜釣りなどで水面や他人を照らして作業することも多いかもしれないが、ダツがいきなり地上の人を襲ってくるようなことも十分にありえるので、もし夜釣りをする人がいたら注意してほしい。

 それに彼らは光るものに反応して突進してくるので、ライト以外でも光を反射する貴金属類や、スマートフォンの画面などにも向かってくる可能性がある。

 実際、過去に首につけていたアクセサリーにライトの光が反射し、それめがけて飛んできたダツに首を貫かれるという事例も発生している。

霊夢:
 こわー!

魔理沙:
 先述したように、本来彼らは人間のような大きな生き物を意図的に襲うようなことはしない魚だが、光るものに反応して突進するという習性にはあらがえないようで、たびたびこういった事故が起こるんだ。

 もしダツなどが生息している地域で海のレジャーを楽しむ場合は、このような事故に十分に注意し、事前に危険を回避した上で行うようにしよう。

霊夢:
 海の危険な生物ってサメとか毒がある魚だけじゃないのね。

魔理沙:
 もちろん。海には多種多様な魚や生き物が存在しており、その中にはまだ未知のものや、人に危害を加えるものもたくさんいる。

霊夢:
 海で遊ぶ時は本当に気をつけないと命にかかわるわね。

魔理沙:
 そうだな。自然の中で遊ぶのは素晴らしいことだが、その場所そこに潜む危険はどのようなものがあるのかしっかりと下調べをして、安全に楽しまないとな。

 なんとか一命をとりとめたAさん。ダツがいる場所では、反射する物を身に着けないなど、くれぐれも気をつけたいですね。解説をノーカットでご覧になりたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【2000年アメリカ】ダイビング中に女性を襲った槍のような魚 【ゆっくり解説】

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