ゆるふわ女子大生がFXはじめてみた。『FX戦士くるみちゃん』はドキドキが止まらないちょっとキケンなお金稼ぎのお話
“FX”といえば、「株式投資みたいなもの?」「大金を稼げる」「失敗したらちょっとキケン?」といったイメージがあるかと思います。
ニコニコ漫画の「ほぼほぼ週刊フラッパー」にて連載中の『FX戦士くるみちゃん』では、そんなFXにゆるかわ女子大生が人生初チャレンジ!
知識ゼロの人向けにもわかりやすく、超絶リアルにFXがなんたるかを解説してくれますので、ぜひお手元に胃薬をご用意のうえお読みください。
原作:でむにゃん(@demk0814)
作画:炭酸だいすき(@tansandaisuki3)
「2000万円返せぇぇ!!」
時は2008年10月28日、世界経済は未曾有の金融危機のさなかにありました。
主人公の福賀くるみは当時15歳であり、そんなニュースへの興味も知識もなかったのですが……。
この日くるみが家に帰ると、両親の寝室から母親の絶叫が聞こえてきます。
「2000万円返せぇぇ!!」だなんて、いったい何が起きたというのか。
恐る恐る開いたドアの先で目にしたのは、汚部屋の中でうなだれる母親の姿。
じつはくるみの母はFXに手を出しており、家のお金2000万円ほどを溶かしてしまったのでした。
こんなことが単身赴任中の父に知られたら、間違いなく一家離散の危機。
くるみは母の勝手に巻き込まれたことを嘆きつつも、だったら自分が2000万円を取り返せばいいと思い立ちます。
「誰のせいでこんなことになってンだっけ!?」
父親にバレる前に、どうにか母の損益ぶんを取り返せばと考えたくるみ。
しかし、中学3年生の彼女にできることなどあるはずもなく……。
責任を背負い込んで働きに出るようになった母を見送った後で、くるみはFXの勉強を始めます。
そもそもFXとは、簡単に説明すると外国の通貨を売買し、その差額によって儲けを出す取り引きのこと。
くるみは、母が簡単に2000万円を溶かせるのがFXなら、逆に簡単に2000万円を稼げるのもまたFXだと考えたのでした。
……が、FXの口座を持てるようになる年齢は最低でも18歳から。
くるみが歯がゆい思いを噛み殺してFXの勉強に励むあいだにも、母はどんどんやつれていくのでした。
そしてあの日から半年後、とうとうくるみは母を気遣ったつもりが口論になり……。
「誰のせいでこんなことになってンだっけ!?」と、きびしい口調で責め立ててしまいます。
その後、買い物に出かけたくるみの帰りを待たず母は失踪。
「すみませんでした」の書き置きだけを残し、この世を去ってしまったのです。
20歳になったくるみ、深淵へと挑む
そもそもの原因はFXでの失敗とはいえ、母を突き放し死の淵に追いやってしまったことを後悔したくるみ。
まだ中学生の彼女には到底受け入れられる事態ではなく、ひとり悲しみに暮れます。
それから数年後、とうとう20歳になったくるみは満を持してFXの取引口座を開設。
たとえここで稼げても母は帰ってこないなんてことは、百も承知でした。
ただ、あのときに母が自分を頼ってくれれば母が死なずに済んだことを証明するため。彼女の孤独な戦いが始まります。
数年間の勉強のなかで、くるみはFXに必勝法が存在しないことを理解していました。
そこで彼女は長期的に勝利を上げる道をハナから捨て、ハイリスクハイリターンの短期決戦に持ち込むことを決意。
さらにFXで勝ち切るための最大の条件は、勝った時点でスッパリ辞めることとも心得ていた彼女。
つまりは“勝ち逃げ”が最善であると踏み、30万円の軍資金を手に人生初の取引に挑みます。
こうした入念なリサーチに基づく我流理論をもって、地道に損益プラスを積み重ねていくくるみ。
しかし、先ほどの彼女の戦略では“負け”が一切考慮されていないようにも思えましたが、本当に大丈夫なのか……?
そして案の定、わずか3ヵ月後にくるみは絶望の淵に立たされることに!?
果たして彼女の身にいったい何が起こったのか。ことの次第はぜひ続くエピソードにてチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『FX戦士くるみちゃん』より)
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