法が裁けぬ悪に私刑を下す刑事&医師!? 『上級国民スレイヤー』は痛快を超えて圧倒されるダークヒーロー活劇
因果応報、信賞必罰。どんな立場の者であろうと、悪いことをしたら裁かれる世の中であってほしい……。
ニコニコ漫画の「COMIC Hu」にて連載中の『上級国民スレイヤー』は、そんな法で裁けぬ悪をくじくダークヒーローのお話です。
痛快と言うにはあまりに徹底的が過ぎる、歪んだ社会が生み出した怪物の暗躍をぜひご覧ください。
作者:外本ケンセイ(@hokaron1101)
残忍な“上級国民”による凶行……!
ある夜、出かようとしているのは、父子家庭で育った女子高生のレイカ。
彼女は父親に「大丈夫だよ」と言い残し、しつこい元カレに別れを告げるべく公園へと向かいます。
レイカから拒絶された元カレの男子大学生は、はじめこそ大層うろたえた様子でしたが……。
完全に脈ナシと見るやいなや、「この俺をコケにしたお前が悪いんだからな」と態度を豹変させます。
そして気付けば、レイカは彼の仲間らしき男たちに取り囲まれてしまっていたのでした。
その後のレイカには、語るのもおぞましいような展開が待ち受けていました。
無造作に転がる注射器。横たわったまま事切れたレイカ。そして悪態をつく大学生、クニマツ……。
仲間たちに動揺が広がるなか、クニマツは悪びれもせず「誰が捕まるなんて言ったよ」と耳を疑うようなセリフを口にします。
じつは彼の父親は警察庁の幹部であり、祖父も同じく警察に顔が効く人物だった模様。
それを後ろ盾に、「“上級国民”ってやつ?」と下卑た笑みを浮かべたクニマツ。
恐らくこの男に法の裁きが届くことはないのでしょう。だれか、だれかコイツに裁きを……!!
無気力刑事と人の好さそうな医者
あれからしばらく経ち、例の女子高生の薬物中毒死事件は警視庁内部でも話題となっていました。
そんな同僚たちのウワサ話を聞き流していたのは、捜査一課・巡査部長の赤城愁(あかぎ しゅう)。
彼が見つめていたのは競馬新聞で、やる気のなさがあからさまに伝わってきます。
同僚からの陰口もどこ吹く風で、「昼メシ行ってきまーす」と出ていってしまう愁。
しかし、彼が向かった先は雑居ビルの片隅にある“白森クリニック”で……。
どうやら愁とこのクリニックの院長・白森雪人(しらもり ゆきと)は、旧知の仲である様子。
ホームレスでも構わず診察する人の良さそうな院長に対し、愁は気さくに「よォ、ユキト」と声をかけます。
そして愁は、食事もろくにとっていないという雪人への差し入れもそこそこに、「決まったぞ……次の“実験台”」と切り出すのでした。
ノートPCに映し出されていた顔は、やはりあのクニマツ。まさかこのふたりは、あの男に天誅を下そうというのか……!?
愁と雪人、ふたりの真の目的とは!?
表向きはギャンブル中毒の無気力刑事であった愁。
しかし裏では被害者であるレイカの父親と面会していたなど、ただならぬ執念を感じさせる男でもありました。
一方の雪人も、愁の話を受けて「このかたにふさわしい絶望と苦痛を用意しますよ」と不穏な口ぶり。
こうして愁は力押しで、雪人は綿密な計画をもってクニマツを追い詰めていくのでした。
そんな対照的なふたりの息のあったコンビネーションもさることながら。
やはり本作の最大の見どころは、雪人による実験シーン……!
廃病院の手術室には、彼がかき集めた古今東西の拷問器具がコレクションされていたのです。
今回、雪人が選んだのは中世ヨーロッパで行われていたとされる“串刺し刑”。
それを聞いたクニマツは、あまりの恐怖に「いやだぁああっパパあァァああッ」と泣きわめきますが……。
雪人は一切容赦なし。「僕たちが裁く――!! できる限り苦しめてね」と宣告します。
もはやどちらが凶悪犯かわからないような展開ですが、なぜ彼らはそうまでして上級国民を憎むのでしょうか。
果たして、悪しきクニマツはどのような最期を迎えたのか。そして社会の歪みに“私刑”を執行し続ける愁と雪人の本懐とは!?
連載ページでは際どい描写なども余すところなく描かれていますので、本作の続きが気になった方はぜひチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『上級国民スレイヤー』より)
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